立川談志の文七元結と利他の精神

コロナ禍の前から在宅ワーク。仕事をしながらラジオを聴くのは私の習慣のひとつ。 radikoプレミアムに入っているおかげで、落語の番組も好きなときに聴く。 いつものように「落語」のキーワードでradikoを検索すると、珍し… 続きを読む 立川談志の文七元結と利他の精神

春風亭一之輔「千早ふる」その5

笠碁/夏泥 一之輔師の前に小遊三師の千早ふるを出した。 別に比較しようと思ったわけではない。楽しみ方はだいぶ違うし。 だが、結構重要な共通点があることに改めて気づく。それは、千早ふるの隠居が魅せるウソツキ芸に、徹底して迫… 続きを読む 春風亭一之輔「千早ふる」その5

春風亭一之輔「千早ふる」その4

お見立て/短命/新聞記事/富久 隠居と八っつぁんのボケ・ツッコミ対決というのは、一之輔師の場合、他の噺にもみられる構造。 たとえば「短命」。 これも、2018年の毒炎会の爆笑の一席。 千早ふるとは違い、ボケる(天然含む)… 続きを読む 春風亭一之輔「千早ふる」その4

春風亭一之輔「千早ふる」その3

マクラはたっぷり11分。 冒頭から、次のエピソードを立て続けに。 本編も21分と長めだけども。 前座替わりに出た二ツ目、ウケてなかった柳亭市弥さんの元犬について この番組の企画について、どうせ白酒、三三に断られて私になっ… 続きを読む 春風亭一之輔「千早ふる」その3

春風亭一之輔「千早ふる」その2

一之輔師が「毒炎会」の生放送で演じた千早ふるのカップリングは、子別れ。 千早ふると、究極の組み合わせ。 この子別れもすごくいい。ギャグを最適な頻度で入れつつ、しっかり人情を語り込むのだ。 人情噺好きの私としては、この作品… 続きを読む 春風亭一之輔「千早ふる」その2

春風亭一之輔「千早ふる」その1

どう頑張っても現在寄席はやってない。落語会もしかり。 政府方針に反発し、生活どうしようと嘆いていた落語界の人たちも、現在はおおむね、おとなしく自宅で稽古をしているようである。 一見世間に反発するようで、いざとなったら口を… 続きを読む 春風亭一之輔「千早ふる」その1

三遊亭小遊三「千早ふる」(下)

錦の袈裟/厩火事 私は本寸法という落語の用語は決して好きじゃない。格式張って、なにかを切り分け切り捨てるニュアンスがあり、傲慢に思えるからだ。 だから普段は使わない。 だが、「破壊しない古典落語」のことを指して使うなら、… 続きを読む 三遊亭小遊三「千早ふる」(下)

三遊亭小遊三「千早ふる」(上)

当ブログ、3年半毎日更新を続けていると、意地になってきてしまい、休みたくない。 大して金にもならないのに。 だけど寄席も落語会も、緊急事態宣言でどこもやっていないし、そもそも行けない。 ネタがない。 TVの録画コレクショ… 続きを読む 三遊亭小遊三「千早ふる」(上)