円楽党の真打昇進基準(上)

東京の落語会には4つの団体が存在する。 このうち、円楽党と立川流は、落語協会から分裂してできた組織である。 分裂した当時のゴタゴタ、恨みつらみを忘れていない噺家はたくさんいるのだが、それでももう、40年近く経過している。… 続きを読む 円楽党の真打昇進基準(上)

ひどい新作落語のダメージを解剖する(下)

古典落語ちりとてちんの気持ちいい部分を持ってこれないのは、パロディ落語の登場人物が全員嫌な女だという点に現れる。 誕生日を祝ってやろうというのに、その当人は、別れた男をヨリを戻したのでドタキャン。これは料理が余った理由付… 続きを読む ひどい新作落語のダメージを解剖する(下)

ひどい新作落語のダメージを解剖する(中)

連雀亭二ツ目地獄の人は、一度の経験で懲りて避けている。 だが、そこそこ活躍している様子でもある。二ツ目である以上、いずれ私もまた対峙することになるだろう。 あれほどひどい高座を聴くことはもう、ないとは思うのだが。 寄席地… 続きを読む ひどい新作落語のダメージを解剖する(中)

ひどい新作落語のダメージを解剖する(上)

おかげさまで、神田連雀亭ワンコイン寄席に同じ週に2度出かけ、どちらの日も大いに満足して帰ってきた。 だがいっぽうで、ひどい高座に出くわすこともなくはない。連雀亭でも、よそでも。 ひどい高座に出くわしたとき、その後しばらく… 続きを読む ひどい新作落語のダメージを解剖する(上)

落語と暴力(下)

(上)に戻る 柳家喬太郎師は、古典新作問わず、陰惨な設定の落語をしばしば語る。 宮戸川(通し)とか、江戸川乱歩の「赤いへや」。小泉八雲の「雉政談」とか。 赤いへやなんて、快楽殺人がテーマ。 こういう落語を堂々と語れる人は… 続きを読む 落語と暴力(下)

落語と暴力(上)

「天災」収録 アンパンチ論争というものが、知らないうちに始まっている。 世間はおおむね、「楽しい番組を暴力的だと考えるなんて、いったいどんな感性をしているんだ」という意見のようだ。 芸能人たちもほぼこの考えらしい。 私も… 続きを読む 落語と暴力(上)