そういえば元子役の元噺家もいたな

若山耀人という元子役が、死体損壊で逮捕されたという。
殺人の実行犯の見込みとのことで。
このニュースを見て、元子役の元噺家はどうしているかなと。
連想自体なかなか失礼ではある。
別に連想した人が、犯罪に手を染めようとしていると考えたわけではない。
元子役がみな犯罪者になると思っているわけでもない。

三遊亭愛九という、掛け値なしにヘタクソだった元噺家。
一般論として、芸人に対しヘタクソという評価、軽々しくすべきものではない。
とはいえ、なんにも知識がないくせに、昇太師匠をヘタクソ呼ばわりしたド素人だっているわけで。
「正蔵ヘタクソ」なんて同意はしないが、事実として同調者が一定数いるから、まだマシなほうではある。

それはそれとして、愛九はあまりにも表現力に欠けていた。面白いことを思いつけはしたようだが(今やそれも疑問)、外に出てこなければ表現者とはいえない。
表現に欠けていると、客はイライラしてくる。
子役とはいえ一応役者だったくせにと思う。
といって、辞めた噺家がヘタだったとして、普通にはどうでもいいこと。
愛九がいただけないのは、辞めた後で思わせぶりに師匠と一門を批判していたこと。
私は落語界の師弟関係、常に師匠の立場に立っているわけではない。むしろ逆で、育成実績もさしてないくせに偉そうな師匠は大嫌い。
だが珍しく、辞めた側を批判した。落語界に一切爪痕残してないのになに言ってんだと。

噺家を廃業した人は、おおむねひっそり生きていくようだ。
ごくまれなケースとして、露出が多いのがナツノカモ。
愛九は、別になんら派手なことをして生きているわけではない。ただ、本人が噺家時代のアカウントのままやっているのでたまに見てしまう。
噺家時代のままということは、業界に目にもの見せてやりたいのかもしれない。それは本人の自由。

だが、迷走しているようである。

辞めたのが、噺家のことなのかそれはわからない。
そうなのだとして、高座でまともに話芸を披露できなかった奴にイップスなんてないけど。
いつも匂わせのつぶやきしかしない、かまってちゃんのようだ。
物書きとして生きていきたい様子だが、書けないなんて言ってるヤツはもう、そこで試合終了ですがね。
書きたい内容が溢れるように湧き出てくる人間だけが、物書きとしてやっていける、そういうものだろう。
かくいう私も、なかなか溢れてはこない。
本業のキャッシュレスのほうでだいぶ書かせてもらえるようになったが、ネタは日夜必死に絞り出している。

しかし不思議な既視感があって。
こういう奴とよく似ている。

https://mastodon.social/@uguisu_hetakuso_

当ブログのリンクはこちら。

このuguisu_hetakusoというのがまさに、愛九と同じような感じ。
なんでも、自分ももともとは文才があったのだが、発症してからなにも書けなくなってしまったというような内容をひたすら垂れ流していた。
ツイッター(X)はブロックされたが、ツイログを読んだもので。保存しておけばよかったが。
ものが書けないという人間に限って、1日中ムダな垂れ流しはするのである。
垂れ流す暇があるなら、書きたいことをしっかりまとめりゃよさそうなものだが。
でっち定吉ぐらいなら、かろうじて上に立てそうな気がするのだろう。
別にいいよ立って。

ついでにもうひとつ。

不愉快といえば不愉快なポストではある。
ただ、怒るよりも前に、いったいなににカチンと来てるのかなと不思議に思っていた。
だがこの人、固定ポストにこんなものを張っていた。

なんのこたあない。
自分で勝手に決めたルールに、でっち定吉が反しているのが気に食わないらしい。
マクラをSNSに書くなと主張していた、ごくらくらくごと同じ発想。

たぶん、良心に沿って運営しているXに、もっと客がつくはずだ、つかないのはおかしいぐらいに思ってるのだろうな。
いいじゃないか。大して伸びなくったって、良心に反しない内容にとどめてるためだって言い訳できるんだから。

まあともかく、元三遊亭愛九も、自分の甘えを許してくれるフォロワーだけに向けてぶつぶつ言ってても仕方ないよ。
ちゃんと書きたいもので勝負しなさい。

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作成者: でっち定吉

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4件のコメント

  1. コメント失礼致します。
    先日寄席の歌る多師匠のマナーの際にもコメントさせていたたぎお返事いただきました。ありがとうございました。

    定吉さんは投稿される時など言葉が強くなりすぎないよう表現など気をつけられることはありますか?

    よく演芸痛の方に旧Twitterで噺家さん批判やお客さんの笑いどころが田舎者といったふうに批評されてる方がいらっしゃいます。

    正直ちょっとこの人言葉がキツすぎるなと感じることや、私自身笑い声が大きいので批判されていそうだなと思う時があります。

    確かに見なければいいだけなのですが、私以外にも噺家さんはエゴサーチなどされるでしょうし、初めて寄席に行った若い世代の方々はその日のことを調べたりすると思いますので少し気になりました。

    長文失礼いたしました。

    1. いらっしゃいませ。
      苦情と理解いたしました。ご意見ありがとうございます。
      気をつけます。
      噺家さんは、ベテラン以外全員当ブログを読んでいる前提です。
      二ツ目さんは100%読んでいると思っています。
      だから、ひどい高座は「私は誰でしょう」にしているわけです。
      一方、お客のふるまいに関しては、私がイヤだと感じたことは今後も書きます。
      私が絶対だと思ってるわけではありません。
      ですが、主観を抜いたらもう、書くことなんてないですから。

  2. 私の言葉足らずで誤解を招いてしまって申し訳ございません。
    定吉さんに対してはそのように全く思ってないです。お名前出さない配慮も承知しております。また、批評も必要ですからその辺りは全く構いません。

    私が言いたかったのはSNS上で若い噺家さんの名前を出して個人の見解とは言いながら、偉そうに自分語りを含めつつ非難している方に対してでした。

    もちろん、感想はあるとは思いますが、そう言った方々は批判ではなく自己満足でしかないような気がしたためです。

    お騒がせ致しました。

    1. いえ丁寧な方なら、たとえ批判でも構わないのです。
      「でっち定吉はこれこれこんなことすらわかってない!けしからん」と上から来られたら、内容と関係なく立腹します。
      ともかく、今日の記事はちょっとキツかったかなと自分でも思ってます。

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