2016NHK新人落語大賞雑感

毎年恒例の新人落語大賞、結果を知らない状態で、録画を見ました。 落語でもお笑いでも、採点による賞は、自分の「好き嫌い」と「客観的評価」との区別をきちんとつけて観ないと楽しめない。 誰かに受賞して欲しいと思ってしまうと、も… 続きを読む 2016NHK新人落語大賞雑感

転宅

橘家文蔵襲名披露、初日の演目は、十八番の「転宅」でした。 泥棒の噺は、お客の懐を取り込む縁起担ぎでめでたいとされている。そういう意味では、先の演者が泥棒ものを出してもいいわけだが、文蔵師に気を遣ってやらなかったのだろう。… 続きを読む 転宅

当代柳家小せん

私のホームグラウンド(自称)、池袋演芸場の、「橘家文蔵襲名披露」には行けそうだ。 文蔵師匠についても、思うところがいろいろある。先日、「柳家喬太郎のイレブン寄席」でやっていた「転宅」も、それは素晴らしい出来であった。 だ… 続きを読む 当代柳家小せん

柳家小ゑん「鉄寝床」

先日、久々に黒門亭に出向いて、柳家小ゑん師ネタ出しの「鉄寝床」を聴いてまいりました。 小ゑん師ファンのおじ様方が集結して大盛況でした。 私も大満足で帰ってきました。 今回の「鉄寝床」は初めて聴く作品である。鉄オタ落語だと… 続きを読む 柳家小ゑん「鉄寝床」

小噺「懲役ごっこ」のマクラに替えて

《小噺その1》 小児は白き糸のごとしなんてことを申しまして。遊び方ひとつにしても、住んでるところでずいぶん影響を受けます。学校のそばでは学校ごっこ、お寺のそばでは弔いごっこ、刑務所のそばでは懲役ごっこ。そして、寄席のそば… 続きを読む 小噺「懲役ごっこ」のマクラに替えて

てんてこてん

なにか古典落語の演目を取り上げて、つついてみたいと思います。 もう昨年末の放送(さん喬一門会)になるが、「柳家喬太郎のようこそ芸賓館」で流れた、柳亭左龍師の「棒鱈」がとてもよく、このところ続けて聴いている。今回はこれを。… 続きを読む てんてこてん

落語はなぜひとりで演ずるのか

【2019/3/5改稿:関係者の名前を匿名にしていたのですが、別に意味がないので実名にしました】 柳家小ゑん師匠のツイッターをまとめて読んでいたら、ひとの商業コラムへのリンクがあった。 <一人で全部を演じる「落語」は本当… 続きを読む 落語はなぜひとりで演ずるのか