オウム返しをしたくなる理由、わからなくてもいいじゃないか

オウム返しという言葉、私は落語でしか使わない。 だがオウム返しで検索しても、落語の関連記事は出てこない。世間では、瞬間的に相手の言葉を反復する行為を言う。 落語におけるオウム返しは、世間一般で使う用例からは実は大きく離れ… 続きを読む オウム返しをしたくなる理由、わからなくてもいいじゃないか

マクラ下手を脱却せよ

月曜日に阿佐ヶ谷で入船亭遊京さんを聴いてきた。 9月下席から志ん橋で真打になる先輩、古今亭志ん松さんについて触れたマクラが最高であった。 遊京さん、常にマクラが楽しい印象。 過去記事を振り返ってみたら、確かに今回のように… 続きを読む マクラ下手を脱却せよ

落語立川流の一般社団法人化と寄席の問題

「落語立川流」が一般社団法人に、代表に立川志の輔さん就任…「登記の日は6並びにこだわった」 (読売新聞オンライン) 今日は「立川流の困った人たち」ではないです。 なにも困ってないので。 はっきりしない情報だけ出回っていて… 続きを読む 落語立川流の一般社団法人化と寄席の問題

上方落語協会会長選に笑福亭銀瓶が名乗り

そろそろ上方落語協会の会長選。 選挙で会長が決まる落語の団体は、ここだけである。 選挙と言っても、立候補制ではない。協会員が勝手に誰かに投票するのである。 現在の会長は笑福亭仁智師。3期6年にわたって協会を取り仕切ってい… 続きを読む 上方落語協会会長選に笑福亭銀瓶が名乗り

上方落語界は真打議論の前に「成人式」

先日書いた記事に続編ができました。 「上方落語・噺家成人式」公演、入門から15年となる落語家を対象 真打制度導入は継続審議(日刊スポーツ) 笑福亭仁智「入門した人の1つの目標に」噺家15周年お披露目“成人式”開催へ(スポ… 続きを読む 上方落語界は真打議論の前に「成人式」

昔ながらのオチ分類 その10(落語ならではの唐突なフレーズサゲを考えてみる)

2020年に始めた「昔ながらのオチ分類」シリーズ。 落語のサゲについて昔から存在する分類法を、ああでもないこうでもないとつついてみるものです。正解などありません。 既存分類に異を唱えた枝雀分類も一緒につついてきた。 人気… 続きを読む 昔ながらのオチ分類 その10(落語ならではの唐突なフレーズサゲを考えてみる)

パワハラ問題がなにもわかっていない桂南光

落語界のパワハラ事件は、いまだ世間を揺るがせ続けている。 その世界に身を置いている人も、言及している。 桂南光、はなし家師弟のハラスメントに言及「理不尽な世界」も「頼んで入る」「会社と違う」(日刊スポーツ) 噺家は、70… 続きを読む パワハラ問題がなにもわかっていない桂南光

古典落語を演者にフィットさせるものは「熱量」

先日、堀井憲一郎氏の書籍を取り上げた。 これは文章を書くことについての本である。だが、これを読んで、落語のうまいへたについてもヒントを得た気がした。 正確にはうまいへたではない。 ライターが書くべき文章が、文学的に価値が… 続きを読む 古典落語を演者にフィットさせるものは「熱量」

頼みもしないのに弟子が勝手にやって来るという大ウソ

元・三遊亭天歌、現・吉原馬雀という二ツ目さんの勝訴、その後もぼちぼち報道で振り返られている。 結構なことである。 三遊亭鬼丸という頭のおかしい噺家が、馬雀さんをぶん殴ってやりたいと吠えたことも、ぜひニュースにして欲しいの… 続きを読む 頼みもしないのに弟子が勝手にやって来るという大ウソ