楽しい南楽さんのマクラ、さらに思い出した。
学校寄席について。ちなみに地元宮崎は呼んでくれないんだって。
小学校で扇子の使い方をレクチャーする。タバコの吸い方を教える。
地元の中学校では中1からみんなタバコ吸ってた。だからいいだろうと思って。
そうしたら、ブーイングの嵐。つまんねえぞとか、帰れとか、伝統芸能なめんなとか。
そもそもただの仕草だ。面白いことしているわけじゃない。
休憩時にスマホ(手ぬぐい)見ながら、左手で、ペン回しの要領で器用に扇子を回す南楽さん。
そしたら小学生たちが見つけて、大フィーバー。
順回りと逆回りも器用にこなし、一躍ヒーローになった。
虚実ないまぜ、嘘多めの話をぽつぽつ語る技量がたまらないのだ。
南楽さんは、常に客とフラットである。客を圧倒するのではなく、常に立ち位置を水平に戻していくことを心がける。
決して、客の下に潜り込むこともない。当然自虐も減っている。
テニス準優勝を自慢でもなく、自虐でもなく語る点にも現れる。
よく考えたら非常に珍しい手法。でも師匠にも似てるのかも。
続いては桂竹紋さんなのだが、マクラがなんだかモヤモヤしていて思い出せないので明日に回します。思い出しそうな気もする。
トリの瀧川鯉白さんを先に。怪しいロン毛。
トリだが、持ち時間の3分の2は漫談だった。新作ではなく、最後に軽く新聞記事。
爆笑漫談、と言えばいいのだが、正確には苦笑漫談であろう。外したところもあり。
でもそんなのの処理の仕方も含めて、なんともたまらないものだった。初めて聴いた古典落語も面白いのを発見。
客は皆さん楽しんでたと思う。
師匠・鯉昇のように頭を上げてしばらく微笑む。
ただし師匠と違い、このあと話すのは定番ネタではなく、フリー漫談。
現在は起承転結のあるフリートークをゆっくり語るが、いずれ桃太郎師のような脈絡のないネタでスタートする、そんな気がする。
春になると変な人も出ますね。
僕の小学校の通学路に、竹トンボおじさんがいました。
おじさんはいつも、桜の木の下で竹トンボを飛ばしています。
最初は子どもたちが集まってたんですけど、先生から近寄っちゃいけないよと言われたので、誰も寄り付かなくなりました。
でも、僕だけは竹トンボおじさんと話ししてたんです。別に竹トンボくれるとかではないんですけど。
そしたらチクられまして、先生に注意されました。
僕は先生に言いました。人を決めつけちゃいけないと思います。
でも、僕も竹トンボおじさんがヤバい人だというのを知ってたんです。竹トンボおじさんは、満開の桜を目指して竹トンボを飛ばしているんです。
おじさんの上だけ、花がほとんど散ってるんです。
つい数日前に、ある会の打ち上げで南楽さんの話題が出ました。
南楽はビジネスキャラか、天然か。
先輩たちはビジネス派。
いや天然でしょうと僕は言いました。楽屋でも、お客さんに対する態度も変わらないですし、
わかってないなと言われました。だいたいお前はいつもわかってないんだと。
確かに僕ですね、人の本性に気づかないことがあります。
●●師匠っているんですけど、一緒に草津温泉落語に行きまして。
この師匠、お土産の手ぬぐいを「本染ですよ」と言って販売してたんです。
だからそうなんだと思って、僕も何年も本染ですって言って売ってたんです。
でもそんなはずないんです。500円ですから。
ただのプリントなんですよ。
あの師匠は曲者だって言われて知ってたのに、騙されました。
●●師匠の名は実名を出してた。だからといって別に告発モードでもなんでもなく、芸協では普通にクセモノ呼ばわりして構わない人なんだというのがわかる。
この師匠の名をマクラで聞いたの自体初めて。
竹紋さんのエピソードも。
両国亭に行きました。ここはもともと寄席ではないので、変なところに柱が立っているのが知られています。
三遊亭兼好師にアゲの稽古を付けてもらいに行ったんです。そしたら竹紋さんも稽古で来てまして。
竹紋さん、僕の高座を直接観てたら悪いと思ったんでしょうね。柱の陰に絶妙に隠れて、こう半分顔を出して聴いてまして。
気になって、この日は上がりませんでした。
でも、僕も同じようなことしたことがあるんです。
と、入門後初めて末広亭の楽屋に顔を出した際のエピソードを語る。
これがオチを言っても反応がなくて。
素人の知らない(今はヨネスケちゃんねるとかありますけど、と鯉白さんも語っていたが)楽屋の様子だから面白いはずなのに、竹紋さんのエピソードと距離がありすぎたようだ。
しかしウケなくても、こんな空気になってしまいましたが、とすぐリカバリー。
全てが冗談のような人は強い。
面白すぎて本編までたどり着かなかった。
それにしても、兼好師から噺を教わることなど最もなさそうな人だが。