池袋演芸場24 その4(春風亭一之輔「干物箱」)

高座返しの枝次さんが、文蔵師のメクリを返そうとして気づき、元のメクリを持ってきて差し替える。 たぶん、あまりに自然な文蔵師が代演なのを忘れたのだと思う。なんだかわかる。 あるいは文蔵師のときに自分でメクリを差し替えなかっ … 続きを読む

池袋演芸場24 その3(帰ってきたホンキートンク)

金原亭馬治師は、トリの馬玉師と同一日入門という人。一緒に二ツ目になり、一緒に真打になった。 そして世間の評価が馬玉師と双璧。嘘みたいなふたり。 二人とも、鈴本ではしばしばトリを取っている。池袋では、馬治師が2019年にト … 続きを読む

池袋演芸場24 その2(金原亭馬玉「子別れ」後編)

馬玉師の子別れ、冒頭の「強飯の女郎買い」は10分強というところ。 弔いに来てしこたま飲み、寝ていた熊さんが隠居に起こされ、吉原にひとりで出向き、途中で屑屋に会う。 ダイジェスト感はまるでない。 「屑屋」と呼ばれたくない屑 … 続きを読む

池袋演芸場24 その1(金原亭馬玉「子別れ」前編)

世間も宣言解除を前にだんだん正常化してきたようだ。本当はまだ早いが。 今年はまだ2回しか出掛けていない。たまにはいいでしょう。 池袋下席、主任は金原亭馬玉師。私の一押し。 いやいや、素晴らしい内容でした。馬玉師の子別れに … 続きを読む

【小ネタ集】末広亭の桂南光師や柳家小ごとなど

まとまったネタがないので、小ネタ集です。 ラジコプレミアムに入っているので、全国のラジオを好きな時間に聴ける。 たまに生で聴いているのが、大阪MBS「松井愛のすこ~し愛して」。 月曜のパートナーは桂南光師匠。 南光師、新 … 続きを読む

廓噺について(吉原遊郭に思う)

鬼滅の刃のアニメ新作が「吉原遊郭編」だというので、一部で物議をかもしているとか、いないとか。 子供に説明できないからやめてくれだなんて。 たぶん実際は、大して物議はかもしていないのだろう。 昨年はデイリースポーツが「サザ … 続きを読む

落語のマナー「ヨセしぐさ」とは(芸人編)

落語のマナー、「ヨセしぐさ」を学んでいただく第二弾です。第一弾はこちら。 ヨセしぐさは江戸時代から連綿と続いているマナー体系です。 しかし笑止千万なことに、一部から「捏造した歴史」だなどと誹謗中傷を受けております。とんで … 続きを読む

笑福亭たまのブログ批判を批判する

昨日は、笑福亭たま師のコラムを記事にさせてもらった。 上方落語家が陥りがちな、東京落語の認識の誤りを正したもの。 誤りは正して欲しいが、昨日はそれ以外で師を悪く言ったわけではない。「インテリをこじらせている」と書きはした … 続きを読む

噺家の自己評価と寄席の顔付け

朝の更新を休むと、トップページのアクセスだけ一定の数があり、記事の個別アクセスが低いという状態に、すぐなる。今がまさにそう。 まあ、毎日楽しみにしてくださっている方が多いようで、ありがたい限りですが。 今日も頭を絞ってい … 続きを読む

前座の適当な芸名

噺家の芸名は立派なものもあり、いっぽうで結構適当なものもある。 適当な名前の代表が、三遊亭天どん師。 天どん師は前座のときから天どん。よくマクラで、「師匠が食べたかったものの名前を付けられた」と話している。 しかし適当な … 続きを読む