県民共済シネマホール寄席(上・蝶花楼桃花「悋気の独楽」)

先代小さんも事件に巻き込まれた二・二六の日はハシゴ。
まず昼は、前々から一度行ってみようと思っていた横浜・馬車道の県民共済シネマホールへ。昨年始まった会だ。

電車賃を浮かすため、みなとみらい線でなく桜木町から歩く。汽車道を久々に通った。

2階がホール。1階に列が伸びている。
受付は当日のみ。
並んでいたら桃花師匠がご到着。
映画館なので椅子は上等。
ただ、隣のおじいさんの口臭がひどくて閉口した。マスクでもって増幅されている。
駒治師の披露目の際に恐ろしい悪臭を嗅いで以来である。仕方ないけど。

私も入ってる都民共済の神奈川県版だけ「全国共済」という名称。それはかながわ県民共済がすでに存在したためらしい。
共済に入ってると1,200円。非会員は1,500円。

スクリーンに、県民共済のCMが流れている。これを桃花師がやっている。
あと、小遊三師が出てきてマナー告知とか。

スクリーンが隠れると、最初に桂枝太郎師匠が出てきた。
落語やらないで前説だけやるんだ。芸協はこういうパターン(世話人)、堀之内寄席とかわりとある気がする。
一応は芸協主体の会のようだが、でもCMに出てるのは落語協会の女性。

この会、当初の顔付けは昔昔亭桃太郎師だったそうで。知らなかったけど。
今日は弟子の喜太郎さんが出ます。喜太郎さんは5月から真打です。
閉演後ロビーで披露目の入場券売りますのでぜひ買ってやってください。

桃太郎師匠は面白い人でした。
桃太郎師匠、12月28日に亡くなりまして。この日は師匠の大好きだった石原裕次郎さんの誕生日だったんですね。すごい偶然じゃないですか。

今日は追悼ということで、茶碗を持ってきました。これ高座に出して、「せこい茶碗だね。農家の野良仕事だ」なんて言ってましたね。
今日は高座にこの茶碗を置きますので。

茶碗はトリの鯉昇師が、茶は飲まないものの小道具として使っていた。

なんだったか、桃太郎師のネタをひとつやって、反応がイマイチなので、「あたしのネタじゃないですけどね」と枝太郎師。
枝太郎師、機内モードを推奨する。機内モードいいですよ。電源切らなくても電波が届かなくなりますからねと。
機内モードでネタがひとつあったのを、客に先に言われてしまう。

桃花師のことを、「かわいらしい方で。いや、こういうこと今あんまり言っちゃいけないんですが」。

枝太郎師自身がメクリを替えると、前座の桂伸球さん。
伸球さんは高校球児でしたと紹介する。
この人の高座は初めてだ。
コブダイみたいなこの人、高座返しと、あと上野広小路亭前で見かけたことだけある。

桂伸球でお付き合い願います。
2年前の2月28日に師匠の高座を初めて観まして、それで大学を中退して弟子入りしました。
9番弟子なのと、高校球児だったので「球」の字をもらっています。

牛ほめに入る。
ちょっと変わった牛ほめ。
親父が書いてやる場面が後回しで、徹底して口移しの稽古。
で、ちょっとうとうとしてしまったのであやふやなのだが、家の普請ほめと、牛ほめと2回に分けて行くらしい。

「天井は薩摩芋にうずら豆」
「佐兵衛のかかあは引きずりだ」

あたりを、強く言うのがちょっと。
前座は大きな声を出すことが求められているけども、通常のセリフよりシャレの部分を張り上げるというのはどうなんだろう。
まあ、噺家っぽいビジュアルだし、いずれという感じ。
20分やっていた。

桃花師登場。出囃子は兄弟子の「圓太郎囃子」だった。
30分の高座で、15分マクラ。本編悋気の独楽が15分。

うーん、ウケてたから言いづらいけど、ちょっと横浜の客を地方扱いしてる感があって。
あたしゃ別に地元じゃないからいいけどさ。でも、もともと落語の盛んなこの街でやるにしては、「私を見たことない方たちに自己紹介」というモードが出すぎな気はした。
私、桃花師は寄席でしか聴いてないものでちょっと戸惑った。
いきなり「県民共済加入の方」とか、「CM観た方」とかアンケートばかり。
いかにもだ。

ポスト宮崎あおいと呼ばれてます。
入門したころ、師匠小朝が、篤姫の父親役で出てまして。
金髪のトサカがないと、師匠は意外と公家顔です。入門したばかりの私は師匠について撮影現場に行きました。
お茶運んだり、台本運んだりしてたわけです。
そしたらスタッフさんと間違えられて、ファンの方から「宮崎あおいさんに渡してください」って手紙をことづけられました。
引き受けたら、それを見て次から次へ手紙を渡されまして。
郵便を運ぶ、ポスト宮崎あおい。

あとは学校寄席の定番ネタ「我慢して聞きなさい」とか。

もうブリッコモードでネタの前面に自分が出て畳み掛けるんじゃなくて、ネタ言って一歩引いたらどっとウケそうな気がしたのだけど。鯉昇師みたいな。
余計なお世話ですがね。

NHK新人落語対象でも勝負していた、悋気の独楽。
と思ったが、あれは権助提灯だったな。
お妾さんがやっぱりブリッコ。
そして定吉は一段高い声を出す。これはよくわからない。

肩叩きの定吉のたもとから独楽が出て、「それは旦那様にいただいたもので」。
ここでなにかしらあったことがバレて、そのあとで女中のお清に後を付けさせたこと(ウソ)が語られる。
これ、定吉がある程度自白してるから、お清のくだりは出ないかなと思った。
いらないんじゃないかなと。

ちょっとブリッコモードが合いませんでした。
続きます。

前説 枝太郎
牛ほめ 伸球
悋気の独楽 桃花
(仲入り)
カラオケ病院 喜太郎
二番煎じ 鯉昇

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