マクラには大きく分けて、噺家さん自身のことを話す部分と、掛ける噺のフリになっている部分とがある。 前者はもちろん、後者も通常はカブらない。噺がつかないようにネタ帳で管理していれば、噺の付属品たるマクラがつくことはない。 … 続きを読む 校長先生のマクラ
月: 2016年5月
待ってました!
出囃子に乗って舞台の袖から噺家登場。 客「待ってました!」 噺家「ありがたいですねえ、『待ってました』。こないだ、下りるときに『待ってました』って言われまして、張っ倒してやろうかと」 お声が掛かる、一部の噺家さんならでは… 続きを読む 待ってました!
落語についていろいろ考える
落語というのは懐の広い演芸である。 横丁のご隠居と、八っつぁんの他愛のない会話も落語。 恩返しに来た狸がサイコロやお札に化けるのも落語。 忘れた道具を取りに、もう一度大蛇に呑み込んでくれと頼むのも落語。 落とした金を拾い… 続きを読む 落語についていろいろ考える
五代目柳家小さん
先代、五代目柳家小さん師のことも書く。 私の幼少の頃のイメージというと、なんといっても永谷園、あさげひるげゆうげ。 「旨いね、これでインスタントかい」 CMイメージはさておき、落語といえば小さん師だというイメージも、私の… 続きを読む 五代目柳家小さん
池袋演芸場2
今週のとある日、サミット警戒でお巡りさんが異様に多い街中を抜け、池袋演芸場昼の部に行ってきた。 池袋の、下席昼席は、入替なしだが2,000円と安くて好きなのである。時間も短めだが、長いと体力使うしちょうどいい。 そこそこ… 続きを読む 池袋演芸場2
春風亭柳昇
笑点の司会に就任した春風亭昇太師匠。 その師匠は、故人である五代目春風亭柳昇。 「私は春風亭柳昇と申しまして~ 大きなことを言うようですが今や春風亭柳昇といえば~ わが国では~ わたしひとりでございます」 私の幼少時代、… 続きを読む 春風亭柳昇
池袋演芸場1
東京には4つの寄席がある。 鈴本演芸場 新宿末廣亭 浅草演芸ホール 池袋演芸場 もうひとつ、21日以降の下席がないので「寄席」として扱われない場合が多いが、4つの寄席に準じた 国立演芸場 がある。 その他、国立演芸場を寄… 続きを読む 池袋演芸場1
落語で寝るということ
寝るときはほぼ毎日落語を聴く。 気持ちよくて、だいたいすぐに眠れる。だからなかなかサゲまでたどり着かない。 落語というものは、お笑いでもあるがどちらかというと「おはなし」である。心地よいリズムでのおはなしは、ひとを安らか… 続きを読む 落語で寝るということ