玉の輔師の口上は続く。
花飛さんの大事な娘さんの名前が出てた。書かないが、某真打と同じ名前だ。
前座のときに結婚しましたと。
奥さんはヤクルトレディとして支えています。
おかげで花飛さんは、ミルミル立派になりました。
立派な真打になって、ジョワッと涙が。
この人こんなことばっかり考えてるんだよと司会からツッコミが入る。
馬風師匠がいかに怖かったかという話は、玉の輔師の高座のマクラだったかこの口上だったか。
これと、新真打の前座名「フラワー」がつながっていた気がする。
フラワーも、先ほど出た美馬さんの名前だったらわかりますけど、この笑顔に乏しい人ですよ。
趣味は素数とも話していた。
そういえば、神田連雀亭で客5人だったとき、花飛さんが「2進法で言ったら101です」なんて言ってたのを思い出した。
師匠が花飛さんの新作をやってますという話がまた出る。
いちいちヒヤヒヤする。
口上、今度は会長のさん喬師。
「私は、玉の輔さんが常任理事とは知りませんでした」
さん喬師匠が認めてくださったんじゃないですかとツッコミが入る。
新真打の花飛さんは私にとって甥に当たります。なんのことかと言いますと、師匠の花緑さんが私の弟弟子だからです。
師匠小さんは、言葉遣いにはとことんうるさい人でした。弟子もその教えを受けています。
花緑さんが九太郎の頃、師匠から稽古を頼まれまして。
私、高砂やを教えたんです。九太郎さんは若いものですから、「婚礼」ということばが覚えられなくて、「結婚式」って言っちゃうんです。
師匠に稽古はどうだって訊かれたので、師匠、結婚式って言っちゃうんですよと報告しました。
そしたら怒って、「そんなのはどうでもいいんだ!」。
それ以来、花緑さんが大嫌いになりました。
花緑師が横を向いて、その節は失礼しましたという茶番。
玉の輔師もさん喬師も、花飛さんを「地味ですが」と評していた。
あまり褒めことばではないわなあと。まあ、確かに見た目地味は地味だけども、でも大喜利が得意で新作も作ってと、本当に地味な人でもないと思うけど。
最後が師匠の口上。
弟子の寡黙なエピソード。
それから、私は成績不振の落ちこぼれですけども彼と共通項がありまして。発達障害なんですね。
彼はより重度でして。しかし数学得意なインテリで、面白いことです。
面白いことを思いつく才能もあるので、悪いことばかりじゃありません。
いい師弟関係だなとしみじみ思った。
馬風ドミノは馬風師しかやらないのだな。
そして「手を取ってともに登らん花の山」は市馬師がいないと出ない。
三本締めでフィニッシュ。
林家楽一師の紙切りは例によって、子供がいたのでよかったらと声を掛けるが、誰も頼まなかった。
今回は師匠の耳が遠い漫談は出ず、バナナのみ。インドでも注文はバナナ。
この師匠は寄席の空気を変えてしまうところがすばらしいね。
落語は春風亭一之輔師。
この人を寄席で聴くのは、2022年10月以来だ。
そのときも激賞しているのに、もともと決してそんなに現場で聴いてない。昨秋は上尾まで行きかけたけども。
最近の一之輔師、笑点のプレイへの不満はすでに消滅し、普通にファンとして楽しませていただいている。
娘ネタが洗練されたのはよかった。とはいえ今でも万博dis(減った)ともども決して好きではない。
昨日書いた通り、口上での玉の輔師との絡みは、完全に笑点。
いっぽう、ラジオは聴かなくなって久しい。
そして本業については、最近も日本の話芸と落語研究会が撮れたのに、序盤で挫折してしまった。いや、聴きますよいずれ。
日本の話芸では笠碁が出て、当ブログにも多くの訪問があったのだけど。
かようにまだまだややこしいのであった。
といって別に一之輔師でなく三三師が司会の日に来ようなんてことはまったく思っていない。鈴本で一之輔師が聴ける喜びもちゃんとありはする。
一之輔師まず、今日は花飛さんのトリですけど、もうひとり木久彦さんという人も今日出ますから。
わかっていない人が多いみたいなんですけど、木久彦さんにも大きな拍手を贈ってくださいね。
本編は長屋の花見。
時間あまりないのにまとめていたのにまず感心。でも別に、抜けてるシーンないのだ。
序盤を非常に簡潔にしているけども、大家と店賃のくだりもしっかり語っている。
これは非常によかった。
最近の師の高座、好き嫌いの前に「こんなにギャグしつこかったっけ」と戸惑ってしまうのだった。
いや、昔からしつこいといえばしつこいのだが、昔は気になったりはしなかったので。
でも、大きな落語会と寄席の脇役とでは、当然求められるものが異なる。久々に寄席の、それも助演としての出番を聴き、非常にしっくり来た。
以前聴いたものでは、「月番、酔え!」と命じるのが上からだったのだが、時代を反映させて変わったのだろうか。「すまないが酔え」だった。
こんなのはマイナスを減らす効果はあっても、斬れ味を損ねたりはしない。
そもそも、長屋の住人が嫌がる場面がない。仕方ない花見だななとは思っているけど。だから非常に軽やか。
わりと空いてる夜席で一之輔が聴けると思ってやってきた人(そんな人もいるだろう)には、あるいは物足りない高座かもしれない。
でも、脇役だから当たり前のことで。
私は大変満足しました。
早く落語研究会や、配信で聴けるたっぷり高座についても、違和感がなくなればいいのだが。