5月12日に、いきなり当ブログ「でっち定吉らくご日常&非日常」が表示されなくなってしまった。
原因らしいファイルを除去したら復活したのだが、またアウト。
一日いじり回していたが、最終的に2日前のバックアップに戻したら復活しました。
「乗っ取られた」と思う人が多い種類のトラブル。たぶん違うけど。
復活したのはいいが、11日と12日の記事が消滅。
12日のものはテキストを残してあったが、11日のものは完全消滅。
どうしたかというと、「橘家圓太郎 百川」で検索して、ヒットした記事のキャッシュを表示させて、コピーして作り直した次第。
検索に引っかかってよかったです。
さて、小ネタ。
落語家・瀧川鯉斗が失言「報道素人」が情報番組で重宝されるワケ
瀧川鯉斗がテレビでもって、紀州のドン・ファンの逮捕された妻を犯人と決めつけたという。
公共の電波(古い言い方・・・)でもって、頭の悪さがバレるような発言は慎んで欲しいもの。
もっとも世間は、極悪非道の殺人者がようやく逮捕という認識。だから鯉斗師は世間を代表しただけである。
私は警察の努力には敬意を表するいっぽうで、証拠の乏しいこの事件については、証拠不十分で無罪になったとしても、それはそれでいいのではないかと。
犯罪者が処罰を逃れる世の中はよくはないが、証拠が不足のまま処罰を食らう世の中と比べて、いったいどちらがいいか。
まあ、覚醒剤購入ルートが解明できてきたので逮捕に踏み切ったのだろうが。
それはそれ。事象ではなく記事自体に言いたい。
こう書いてある。
<瀧川といえば、若かりし頃には名古屋で暴走族の総長を務めていたという“異色の経歴”の持ち主。本人いわく前科としては“少年A”止まり、すなわち成人してからは事件を起こしていないようだ。>
「瀧川」は名字じゃねえっつうの。
講談社もチェックできないのか。
桂の亭号を持つ噺家(上方では多数派)も、よくこの被害に遭う。だが、「春風亭」「三遊亭」などの亭号の噺家がこれを食らった話は聞かない。
「柳家」「林家」だと、あるみたい。彦いち師も、格闘系の人に「林家さん」と呼び掛けられるマクラを振っている。
海老蔵のことは「市川」って書かないだろう?
もっとも漫才の一門である「横山」や「島田」だと、そう書きそうな気もするけども。
「言うな横山」は、本来不自然だからギャグになるのだが。
「ビート君の気持ちもわかる」。
しかし、噺家も850人いるから、差別化に懸命だなと。
春風亭昇吉の「東大卒」もそう。
タレントとして、差別化を図ることはもちろん大事。だけど、本業絡みでなにかないのかよと。
鯉斗師も、噺のほうはなんだかね。そちらで評価を受けないまま、タレント活動だけが残り続けることは、まずあり得ないはず。
見てる側も、本業を想像しつつイメージを作ってるわけなので。
夢之助師だってヨネスケ師だって、ちゃんと落語やってたものな。先代三木助とか、先代夢丸とかも。
正蔵師だって、こぶ平時代はTVタレントだった。
もうひとつ、似た違和感。
元ヤンキーの落語家・橘家文太さん 故郷の北九州に「笑いで恩返し」
「元ヤン」は要るのか?
勝手に「落語界で更生した」というエピソードを付け加えるなよ。文太さんがさらっと語った部分をタイトルにねえ。
更生もなにも、職業だからな。
というか、令和の世の中で「元不良」のエピソード自体が流行らないのである。
先の鯉斗師に、この観点から痛々しさを感じている人も多いはず。
文太さんは、二ツ目成り立てだが、前座の頃から上手かった。九州でも立派にやっていけるだろう。
だが、はな平さんのYou Tubeに登場していた際には、「いつまで九州にいるかはわからない」と語っていた。
地元のほうは勝手に、「九州にひとり噺家が登場した」と期待しているかもしれない。
噺家の一生を考えたときは、そんな単純な話ではない。真打昇進の頃(10年後)には、いったん引き払うのではないかな。
文太さんがUターンを決めたとき、「九州を拠点にする初の落語家」と報道され、大分に住む月亭太遊さんが立腹したとか。
ローカルで活躍する噺家自体はそこそこいたりするので気を付けないと。
落語協会の超ベテラン、柳亭左楽師も広島に戻ったそうだし。
立川らく朝師が亡くなった。健康落語の提唱者にしてはお若い。
ツイッターを読んでいるが、師の珍しい経歴はともかく、実力について触れたものが皆無。
追悼コメントは難しいなと思う。
ちなみに年上の弟子は珍しいが、台所おさん師もそうである。