※ 5月12日、エラーが発生し「でっち定吉らくご日常&非日常」丸一日表示されませんでした。
ご迷惑お掛けしましたが、復旧しています。
一日これに掛かりきりで疲れたので、少なくとも明日の更新は休みます。
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本日12日より、早くも寄席が復活。
結局、連休の書き入れどきに営業できなかっただけか。
寄席はたくましい。政権や都政も、これ以上寄席を刺激はできないだろう。ボロが隠せない。
もう、あの世界は勝手にやっているのだと、見て見ぬふり。
ともかく、寄席が復活して私は無条件に嬉しい。
客観的な善悪を語る気はない。寄席が社会生活に必要なものとは別に思ってないし。
寄席は落語界のために必要不可欠。それでいいだろう。
連休の間は配信で楽しませていただき、退屈する間がなかった。
本当にありがとうございます。
そして、一之輔師や喬太郎師、菊之丞師の口から、寄席に掛ける熱い熱い思いを聞けた。
立川流の若い世代や上方落語家に、この思いの一端でも伝わって欲しいと思う。
少なくとも落語界の大部分は、寄席とともに成り立っているのだ。
寄席がなくなると困る。志らくがいなくてもほぼ困らないが。
意外なことに、国立演芸場も12日から復活だ。国立なのに。
落語協会の公式トップ「本日の寄席」に表示されていないが、ちゃんと開いてます。
国立といっても独立行政法人。客の入る披露目をやりたいんだと思う。昨年はずっとガラガラなんだし。
というわけで、落語協会の真打披露目も再開。行こうかな。
今回の目玉、春風亭柳枝襲名は2日間とも完売ですがね。
落語協会は、飛んだもう披露目はやらないんでしょうね。昨年の真打もそうだった。
いっぽう、芸協のほうは披露目のスタート自体スライドしている。昨年は秋に延ばし、今年は1か月遅れ。
この事実だけ取り上げ、ことさらに芸協を持ち上げる気はない。だが、新真打は嬉しいだろう。
永谷演芸場は、寄席の休業も再開も、まるで話題にならない。
でも、寄席4場と同様に本日からオープン。
日本橋、上野広小路、両国である。円楽党の両国寄席も、今月残り4日しかないが開く。
亀戸梅屋敷寄席も、席数半分にして再開だそうだ。
満員になっても席の追加はしませんとある。あれ、前からそうしてなかったっけ?
二ツ目の寄席、神田連雀亭も復活。
ここは昨年からずっと19席にしている。換気もばっちりで、アクリル板も設置している。世界一安全な寄席だと思う。
要は、完全に緊急事態宣言前に戻ったということ。
むしろ、小さな落語会のほうがまだ、自粛を続けそうだ。寄席ほど肚が据わってないのは当たり前。仕方ない。
この速やかな復活を見ると、寄席四場と、市馬・昇太の両協会会長との連携は著しくスムーズであることがうかがえる。
落語を世間と対立させず、さりげなく出していく手腕は見事だ。両会長がデキる人だからこそである。
ついでだが。円満な寄席4場と両協会との関係の中で、たったひとつ問題がある。
芸協と鈴本も、和解して欲しいなと思うのである。
以前書いたのだが、通常休みにしている夜席や月曜からでもいいし、貸席でも。
真打ではまだかまりがあるのなら、落語協会と合同の二ツ目の会なんていいじゃないですか。
鈴本の社長(若旦那)から、「そろそろどうですか」と言えばすぐ実現しそうな。
芸協と鈴本とが袂を別ったのは、1984年。
きっかけは、芸協の席の休演者の代りに、なぜか落語協会から代演が送り込まれてきたことだったという。
その代演者が、芸協からすると「なんであんたが?」というレベルの人。
そうこうするうち、芸協の顔付に最初から落語協会が混じるようになったという。混じっている人が志ん朝だったら文句は言わないがと。
以上、歌丸師の書籍より。
この後、鈴本に出たかった芸協のメンバー3人が落語協会に移籍し、さらに遺恨となったのであった。
だから、鈴本からコロナが出た際の芸協の公式リリースはごくあっさりしたものだった。
なのに、落語協会と芸協とが、表立って対立したことは一度もない。それは不思議。
まあ、コロナを機にいろいろ変わっていくことでしょう。
変わらなきゃいけない。