小ネタ集・林家木久扇師骨折やクラファンなど

猫忠/将棋の殿様

今日も小ネタ集です。というか、思いつきの展開。

林家木久扇師が骨折とのこと。コロナ禍の折に入院とは。
早くよくなっていただきたいという以外にない。
それにしても83ですからね。こんな元気で明るいおじいちゃん、皆さまのまわりにいますか?
本当にボケてるんじゃないかという体で、ぜひ高座に上がって欲しい。

木久扇師は、「さっぽろ落語まつり」の出演をキャンセルとのこと。へえ、さっぽろ落語まつり、やるんですな。これで初めて知った。
メンバーを見ると、東西の一流どころが勢ぞろい。
豪華メンバーに交じって月亭方正の名前まで。偉くなったもんだ。いや、感心しているのだけど。
方正師、弟子も採ったそうで。
噺家は2008年デビューだから、13年での弟子採り。ちょっと早いな。これも別に文句じゃないけど。
吉本所属の方正師、めったに聴く機会はない。だがラジオで一度聴いた際は、なかなかいいじゃないかと思った。どういいと思ったのかは忘れてしまったのだが。
さっぽろ落語まつりは、博多と同様、円楽プロデュース。
志の輔師の名前はあるが、暇になった志らくの名はない。昨年からスライドされたものだからなのか、呼ぶつもりがないのか、どちらだろう。

その志らくだが、支援を求める寄席に対しまた暴言を吐いている。
私に志らく叩きを期待されている方も多そうな気がするのだが、今日はしない。何度も書いていることの繰り返しになるだけなので。
一言だけ。あなたは落語界において、人格を嫌われているだけ。談志譲りと自慢しているその実力も、今や鼻先で笑われつつある。
もちろん、パイオニア扱いしているのはテメエだけ。
それにしても、都合のいいときだけ、他流に評判のいい志の輔・談春を立川流として巻き込むよね。

昨日も書いたが、寄席のクラウドファンディングは好調だという。

落語2協会タッグ「寄席クラファン」の成否 腰を上げさせた演芸フィクサーの存在

フィクサーってだれ? 広瀬和生師しか思い浮かばない。
やりそうだもんね。文句なんてないですよ。感心してます。

鈴本演芸場は、1月に正社員10人を解雇してアルバイトに変えたそうで。
朝日のニュースだが、有料なので中身は読んでません。
早く元の状態に戻って欲しいものです。
以前も書いたのだが、ピンチは転機。開いている夜席を貸席として活用して欲しいのだけど。特に芸協の噺家に。

さて今日の記事を埋めるには、もう少し字数が欲しい。
そうなると、書くつもりのなかったネタも、引っ張ってこないといけない。
まがりなりにも新真打にケチを付けて申しわけないと謝ったりしつつ。
NHK演芸図鑑の再放送があって、新真打春風亭昇吉さんの落語を再度聴いた。二ツ目時代の高座なので敬称を外す。
本放送のときに、一度聴いて速攻捨ててしまっていたもの。ただ、捨てる際に、柳亭小痴楽師の「芋俵」まで、巻き込み事故で捨ててしまったではないか。
芋俵は今回改めて保存。
昇吉さんは、新作落語で「ハーディ・ガーディ」というもの。ハーディ・ガーディは谷川俊太郎の詩から引用。
昇吉さんの高座は、一度だけ聴いて当ブログにも記した。
本編の「七段目」は実に見事であった。噓偽りなく。
ただ、客と噛み合わないマクラがあまりにもひどすぎ、ブログにはもっぱらそちらのことを書いた。
高学歴の噺家のつまらない高座をけなし、歪んだ優越感にひたりたいという、そんな立川雲水みたいな痛い目的は私にはない。
ただただあまりにも、素人目からして間違った方法論に懸命な気がして、それに触れるともう、いたたまれなくてならないわけである。
ハーディ・ガーディは、崇徳院とか千両みかんで描かれる世界を、パロディにしたもの。寝込んでいる若旦那の様子を熊さんが訊きにくるという。
だが私の目には、柳家喬太郎師の復刻落語の傑作「擬宝珠」の、劣化版に見えてしまった。
七段目が綺麗にできる人なのに、ニンにない面白さを一生懸命追求し、そしてコケる。いったいこの努力は誰に刺さるのだろう。
いろいろやってみるのがよくないなんて言うのではない。だが人間、そんなに無数の武器はないと思うけども。

(※訂正します。「ハーディ・ガーディ」でした。ハーディ・カーディと書いていた)

「おなじはなし寄席」の最終回についてもちょっと。
令和の世に珍しく、野球で延びた放送はちゃんと録画した。
お待ちいただいている方もいるかもしれないのだが、取り上げる気にならなかったのが正直なところ。本編もトークも。
それはそうと、わからないことがある。
現小さん師、将棋の殿様について、音源もないから速記から起こしたなんてことを語っていた。
だが、父・先代小さんの将棋の殿様、CDにもなっている。どういうこと?
それから、人に教えてはいないし、やっている人も知らないということだが、私は少なくとも入船亭扇蔵師から聴いている。
珍品好きの、三笑亭夢丸師も掛けるらしい。
この人たち、いったい誰から教わったのだろう? 恐らく、CDを出している柳亭市馬師からなのだが。
番組も、夢丸師を呼べばよかったね。

作成者: でっち定吉

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