4月から復活し、5月から東京かわら版にも番組が載せられている梶原いろは亭。
3年振りなので嬉しくて、タイトルに載せてみました。
ある特定の会場に3年振りに出向くなんて別に珍しいことでもないけども、なにしろここはずっとコロナで休んでいた席である。嬉しいじゃないですか。
本日、水曜若手の会に行ってきました。当日1,500円。予約したので1,000円。
入船亭遊京・春風亭昇輔二人会。ともに期待の二ツ目さんである。
昇輔さんからは、「のぶこよしえ」を3回連続で聴くのではないかとあらかじめ覚悟する。楽しい噺だし、いいさ。
「のぶこよしえ」で検索すると当ブログは2位。1位は演芸写真家・橘蓮二氏のツイッターである。
この席の裏では、巣鴨スタジオフォーでやはり二ツ目の会「巣ごもり寄席」をやっている。そちらのメンバーは、一蔵・小辰・市弥、つまり今秋の落語協会真打昇進者3名。
ごく普通にはこちらが注目されるに違いないが、ちょっとひねた私は裏へ。
上野東京ラインが使えるので、家からは遠いが案外すぐ着く。
尾久駅前にマクドナルドがあったはずなので時間を潰そうと思っていたが、なくなっていた。マックがないと、本当になにもない駅。あとは駅前じゃないがガストぐらい。
仕方ないので今日は暑いぐらいの日だが、都電のほうまでしばし散歩。
なつかしのいろは亭、つ離れしない。私以外はシルバー世代の皆さま。
客は少ないが配信をやっている。
500円の割引券をもらったので、次は当日急遽来ても1,000円だ。
ちょっと残念なのは、知らなかったのだが時間が短縮されていたこと。
1時間ぐらいで終わるような予告が演者からあった。実は勘違いでありもう1席ずつあるんじゃないなんて期待したのだが、本当に終了。
1時間で1,000円だ。微妙な価格だが、内容はよかったです。
オープニングトーク | 遊京・昇輔 |
あくび指南 | 昇輔 |
転宅 | 遊京 |
幕が開くと二人揃って入場。オープニングトークがあるらしい。
遊京「暑い日なのにお越しくださってありがとうございます」
昇輔「まあ、ざあざあ降りよりいいですよね」
と、こんな掛け合い。
マスクを付けていたが「これ外したほうがいいんでしょうか?」
袖から声がして、取る人と付ける人、7:3ぐらいですとのこと。じゃあ、外しますか。
水曜日はいつもトークやってるということがわかった。
協会が違うので、そんなに日ごろ接点があるわけじゃないんですよとふたり。
ただ、師匠どうし(昇輔さんには大師匠)がすごく仲がいいというのがあります。
昇輔さんが、大師匠は70です。こんな年になっても扇遊師のことをアニさんアニさんと。珍しいですよね。
そして扇遊師匠が毎回おごるという。キャリアの分で仕方ないです。
扇遊師は国から表彰を受けましたからね、支払いの分が返ってきたんでしょうね。鯉昇にはそんなことはありません。
遊京さんが、でも鯉昇師匠でしょ、最初に賞を取ったの。NHKのこと。
下馬評では扇遊師のほうが高かったのに、優勝は鯉昇師。遊京さん、師匠がよく言うんですよ。あんな奴に負けたんだって。
これはZabu-1グランプリの副音声でも言ってましたね。
それ以来の仲よしらしい。
昇輔「大師匠は昔すごく汚かったらしいですから。あんまり汚いんで、末広亭で高座返しをするなというお触れが出たぐらいです」
遊京「鯉昇門下は孫弟子まで入れたらすごい人数だよね。なんだかいつも、減って増えてという印象なんです」
そして、風のうわさで、辞めたあの人いまどうしてるのなんて言うことがありますよと。鯉んさんとか。
昇輔さん「鯉んアニキは、最後のほう、ストロングチューハイのビッグ缶を飲んでから高座に上がってたんですよ」と衝撃の話。
よくわからないが、尋常でないプレッシャーがあったらしい。誰もが認める緩い一門でなあ。
酒飲んで高座なんか上がれないよと遊京さん。昇輔さんは、春雨や晴太さんは、勤め先を辞めさせてもらえないんで、酒飲んで仕事したっていう人ですけどね。おかげで辞められたそうです。
晴太さんは税理士事務所なのかわからないが、税金に詳しいらしく、確定申告の時期になると多くの噺家から相談を受けるんだそうだ。
テレワークの会議でもって、下半身なにも履いてなかったらスリル満点だよねなんて話もしていた。
10分強語って、案外話すことあってよかったねとふたり。もっと仲良くなるとさらに面白い話ができると思いますとのこと。
オープニングトークはたまに聴くけど、この日と違って面白くないものもある。
いろは亭の、都電の梶原電停を挟んだ反対側で、辞めた林家扇兵衛さんの会に2年前に行ったのだが、その際のトークはイマイチだった。
メンバーは、扇兵衛、つる子、遊京、馬久。
その頃より遊京さん、トークの腕を上げてるんじゃないか。マクラ面白い人だし、たまたまだと思うけど。
無理にギャグをブッコまなくても楽しいトークは作れるのだった。