ダシカン

ここしばらく、落語の成り立ち、発想というものについて考え続けている。そして新作落語はどう作ればよいのか。 落語をやたら分類して悦に入るのも野暮ではあり、このことは心に留めておきたい。 桂枝雀師が「サゲの分類」というものを… 続きを読む ダシカン

夢の酒

先日息子を池袋デビューさせた際の話を引っ張ります。決してネタ切れではなく、それだけこの日の池袋が充実していたのです。柳亭左龍師匠が、「夢の酒」を出していた。噺としては珍しいほうの部類だろう。夢ネタには「天狗裁き」があって… 続きを読む 夢の酒

うんでば

うんでば。落語にそんな演目はありません。本当は泥棒噺の「締め込み」。でもこの噺のタイトル、「うんでば」だったらいいのにと思っている。 寄席でたまに聴く噺。留守宅を物色中の泥棒。亭主八五郎が帰ってきたので慌てて隠れるが、そ… 続きを読む うんでば

一目上がり

NHKで朝やってる「演芸図鑑」。録画を見てみたら柳亭小痴楽が出ている。二ツ目さんが出るのは珍しいが、芸協期待のホープではあります。 この番組、世間で軽く見られることが多いと思うのだ。噺家さんからも、ネタ扱いされている気が… 続きを読む 一目上がり

宿屋仇の穴

落語の噺には、先日ご紹介した「禁酒番屋」のように隙なくできあがっているものもあれば、矛盾だらけで整合性の取れないものもたくさんある。 矛盾だらけの噺がつまらないかというと、さにあらず。矛盾など気にならないという場合が多い… 続きを読む 宿屋仇の穴

禁酒番屋

《在沖縄米軍、外出・飲酒制限命令を緩和》 というニュースが出ている。 そもそもこのニュースの前、6月7日に米軍では禁酒令が出ている。先の、軍の飲酒運転事件を受けてのものだ。 ああ、酒の不祥事が発生したので酒を取り締まる、… 続きを読む 禁酒番屋

落語のアホバカ「鷺とり」編

先に、落語最強のアホは「天狗さし」の主人公だと書いた。今回は、それにも劣らないアホとそのアホが活躍する噺について。 上方落語「鷺とり」の主人公は名なしのアホである。この主人公は、思考回路が常人とちょいと異なるが、「頭の働… 続きを読む 落語のアホバカ「鷺とり」編

落語のフレーズを唱えてみよう

落語のフレーズには、そこだけ覚えたくなるものが多い。 寿限無寿限無 五劫のすりきれ 海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリ… 続きを読む 落語のフレーズを唱えてみよう