「初心者におすすめ落語演目」は、実際には聴けないというジレンマ

「落語を聴いてみたい」「落語に興味があるので調べてみたい」という層に向けたWeb記事を、今さらながら疑いの目で読み込んでいる。 今のところ、こんな結論を世間にアピールしてみた。 落語芸術協会は新作落語主体ではないし、落語… 続きを読む 「初心者におすすめ落語演目」は、実際には聴けないというジレンマ

柳家蝠丸「さじ加減」日本の話芸から

絶賛ブレイク中の68歳超ベテラン、柳家蝠丸師が二度目の「日本の話芸」登場である。 数年前から寄席のトリが増えるなどブレイクの萌芽のあった師匠であるが、TBS落語研究会にも登場して、ややメディアジャックの気配。 あとは「演… 続きを読む 柳家蝠丸「さじ加減」日本の話芸から

師走の落語・・・落語聴くなら12月

ネタ切れですみません。 日曜にやっている「うちの師匠はしっぽがない」は、実に楽しい。 美しい師弟愛に毎回泣きそうであるが、1日分のネタにはまだならなくて。 さてそろそろ12月である。 落語を聴くのにいちばんいい季節は12… 続きを読む 師走の落語・・・落語聴くなら12月

NHK新人落語大賞に出す古典落語の演目を考える

今日日曜日は出かけるつもりで会の予約も入れていたが、久々にコロナ中止になってしまった。 上方の笑福亭喬介師の会「あほかいな」が新宿・道楽亭であったのだが、ご本人が濃厚接触者該当だって。 予約を入れたその日に中止メールが返… 続きを読む NHK新人落語大賞に出す古典落語の演目を考える

隠し「ごとば」について・・・柳家さん遊「青菜」から

昨日は古今亭菊之丞師出演の日本の話芸につき、マクラだけ取り上げた。 よく考えたら、「寝床」のマクラで林家三平を取り上げるというのは、つまり「あの人は素人だ」と宣言しているようなものだ。今になってようやく師の企みに気づいた… 続きを読む 隠し「ごとば」について・・・柳家さん遊「青菜」から

古今亭志ん輔「宮戸川」

今日はモデルナのブースター接種をしてまいりました。 接種して6時間、今のところ大きな反応なし。 副反応で2日潰れるのに備え、今日の朝までに仕事にメドをつけております。 副反応の始まる前にできる仕事は、丸もうけだ。 そんな… 続きを読む 古今亭志ん輔「宮戸川」

三遊亭歌武蔵「子ほめ」に寅さんを見る

落語には常に行きたいが、来週には息子の入試があるので、それまでは控えめに。 その割には結構出歩いてやがるなと思う方もいらっしゃるでしょうが。 ちなみに入試の後は、モデルナを打ちにいく。 副反応怖さのためにブースター拒否の… 続きを読む 三遊亭歌武蔵「子ほめ」に寅さんを見る

春風亭昇太「そば清」

桂宮治衝撃デビューの笑点と同じ日に、NHK日本の話芸では春風亭昇太師登場。 昇太師は最近、日本の話芸に出るときはずっと古典落語だ。 前回の「御神酒徳利」はいささか物足りなかったのだが(もう1回ちゃんと聴けば蘇るかもしれな… 続きを読む 春風亭昇太「そば清」

柳亭小痴楽「明烏」

昨日ちょっと名前を挙げた、柳亭小痴楽師の高座でも取り上げてみましょうか。 この人も二世だが、悪いほうとはえらい違いだ。 二世の噺家も数々いるが、落語ファンがこうあって欲しいと期待するままの二世としては、志ん朝以来なのでは… 続きを読む 柳亭小痴楽「明烏」

「与太郎」東京落語の偉大な発明

すっかり朝の更新がおろそかになってしまいましたが、本業の締め切りのある中、今日も書いてまいります。 ABCラジオのなみはや亭を聴いていたら、桂小文枝師の「孝行糖」が掛かっていた。 小文枝とは、前のきん枝のことである。 い… 続きを読む 「与太郎」東京落語の偉大な発明