平成時代と落語界を薄く考える

令和も「でっち定吉らくご日常&非日常」をよろしくお願いします。
自分で言って苦笑してしまう。平成最後の3年間に、ブログやってたに過ぎないんですからね。
野球中継観ていても、「平成最多登板ランキング」など画面の隅に表示され、苦笑を禁じ得ない。
もっとも「平成の落語界」についてまとめようとする人は見ない。賢明である。

といいつつ、平成の落語界に事件というものはあったろうか? 気になってちょっと調べてみた。
円楽党の前身、大日本すみれ会から、圓生没後、円丈師たちが戻ったのも昭和の時代。
鈴本から芸協が出ていったのも昭和。
平成は落語界にとっては平穏な時代だったようだ。ただし「若竹」がつぶれたのが平成元年。
めでたいほうでは、天満天神繁昌亭がオープンしたことか。
少し古いが、池袋演芸場の新装オープンも平成。

私の、平成で聴いてもっともよかった落語を考えてみる。
平成30年に聴いた、入船亭扇辰師の「五人廻し」だと思う。
「古今亭志ん朝の『刀屋』がよかった」なんて言いたくても言えない。生で聴いてないもの。
だいたい、寄席にちょくちょく通うようになったのも平成20年ぐらいからだし。その頃聴いたのだってもう覚えてやしない。
年号という区切りで時代を語るのがもともと無理筋なのに、個人で区切りを捉えるなんてもっと無理。

平成最後の落語は、私にとっては梶原いろは亭だった。それがどうしたかというと、別にどうもしない。
令和最初の落語は、さっそく本日5月1日に出かける。番組がいいからだけど。
噺家さんのほうはいろいろこれに関するマクラを考えてるんでしょうな。

改元ブームを割と冷ややかに見ている私だが、人が楽しんでいるのは別に不快ではない。どんどん消費して経済を底上げしてください。
私は参加しないけど。

さて12月に完全消滅する私の古いヤフーブログ「でっち定吉らくご日常」であるが、いまだに移転後の当ブログよりアクセスが多いです。
古い記事の編集・移転も、5月中には、完全終了すると思う。そうしたら、12月を待たずに古いほうを消してしまおうかな。

検索に引っかかりやすい旧ブログ、たまに祭りのようにアクセス急増があるのだが、最近も2回あった。

4月6日の旧ブログアクセスが80なのに、7日は372。
笑点の演芸コーナーにナオユキが出ていたからである。
「ナオユキ 漫談」で検索してもヒットしないのだが、「背中丸めて見るからにダメなおっさん飲んどった」という検索キーワードでこれだけお越しいただいた。
笑点恐るべし。
ちなみに、目の出なかったダメなおっさんに聴衆がシンパシーを感じるところに、改元ブームで見過ごされがちな、時代の真の空気を感じます。

ナオユキ祭りほどの威力はなかったが、更新止めて2か月弱、アクセス100に届かなくなっていたブログが、4月20日から3日間また100を突破した。
春風亭百栄師が「落語家の夢」を掛けたからである。
よみうりホールの「よってたかって春らくご2019」で。広いホールのお客さん、よほど強い印象を受けたのでしょう。
たまに百栄師の検索ラッシュがあるのだ。「露出さん」とか。
ちなみに同じ落語会で春風亭一之輔師は、よく似たタイトルの「噺家の夢」を掛けたそうだ。こちらは期間限定だが、ラジオ「Sunday Flickers」で掛けられていて、JFNパークのアプリでも聴けるようだ。

定期購読1年6,000円・送料無料

投稿日:
カテゴリー: 日記

作成者: でっち定吉

落語好きのライターです。 ご連絡の際は、ツイッターからメッセージをお願いいたします。 https://twitter.com/detchi_sada 落語関係の仕事もお受けします。