両国寄席6 その1

西村  / 狸の札
とむ  / よいしょ太郎
鳳月  / 孝行糖
らん丈 / 宗論
栄楽  / 子ほめ
全楽  / 真田小僧
(仲入り)
好の助 / もぐら泥 
スティファニー(小泉ポロン)
竜楽  / 浜野矩随

5月1日、令和元年最初の落語はお江戸両国亭、両国寄席へ。たまたま節目になったが、私が円楽党によく出没することの証である。
特に、いわゆる寄席4場が間違いなく混雑している、こんな日にはいい。

主任は三遊亭竜楽師。一度も外れの高座に出くわしたことがない、落語界の隠れた名人。
先日、まるで落語みたいだと、フィクションで塗り固められた「江戸しぐさ」のありさまをネタにした。
その後気づいたのだが、私の大好きな竜楽師の公式サイトのリンクに、なんと「NPO法人江戸しぐさ」がある。
しくじった。気づいてれば、忖度して書かないのかよという話だけど。
「江戸しぐさ」がもはやネタなのは事実。そこに私の好きな師匠が取り込まれていた。まあ、これ自体一つのギャグだ。
でも、NPO法人のほうには竜楽師へのリンクがない。竜楽師もサイトを更新していない。
だから、もう付き合いは切れているんだと思う。

真打昇進の決まった、芸協の柳亭小痴楽さんが顔付けされていて楽しみにしていたのだが、直前に休演なのは残念である。まだ生の高座を聴いたことがない。
だが、それでもなお、なかなかの番組。
落語協会からは、町田市議会議員の三遊亭らん丈師。円丈門下では、二番弟子の白鳥師が一般的には惣領弟子だと思われているので、らん丈師はゼロ番弟子だそうな。
十番弟子のわん丈さんによる。
この師匠は、落語協会の寄席でも聴いたことがなく、初めて。

いつものように、「竜楽師匠を聴きにきました」と言って、1,500円のところ1,200円で入れてもらう。
テケツにいた前座さんは初めて見る顔。

夜席の両国は、雨が降っているのにいつにない盛況。両国寄席は月前半だけなので、この連休、どこまで入るか誰も知らないわけだ。
前座さんが、慌ててパイプ椅子を後ろに追加で並べる。
といっても、適度に余裕もあるけども。

前座は三遊亭西村さん(好楽門下)。所属団体を問わず、一番上手い前座ではないかと私は思っている。
一度聞いた狸札、かなりバージョンアップしていた気がする。
前回亀戸で聴いてブログに書いた、ふたつのクスグリはなくなっていた。
クスグリを妥協なくカットした結果の、実にテンポのいい一席。
みんな知っている噺をどんどん進めていくことで、不思議な味わいが生まれる。
前座さんでも、噺を絶えずブラッシュアップすることに余念がないようだ。

ちなみに、この人から3人続けて芸人上がりの噺家。こういうのも面白い。

続きます。

作成者: でっち定吉

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