「世間は美人落語家にしか興味がないのか」「落語協会春の新真打」他

月末に締め切りが集中してしまった。また今日も仕事が増えた。
息子の入試も終わったので、出かけるのになんら躊躇はないのだが、忙しくて行けない。
泡沫ライターとしては、実にありがたいことなんですけどね。単価も上がってきたし。
そんなわけで今日は深夜まで落語ブログを更新していないのだが、でもすごいことになった。

午後10時現在、昨日の「乃ゝ香改め古今亭佑輔」の記事の個別アクセスが、すでに369。今日だけで264。
現在、「古今亭佑輔」で検索トップ。「金原亭乃ゝ香」でも、4位。
復活のニュースは一般のニュースで報じられていないので、こうやって私設のブログにアクセスが集中するわけである。

古今亭佑輔さん、そこそこメディアに出ていた人とはいえ、一般のニュースバリューがあるかというと、やや微妙。
まったく出ないままということもあるかも。その場合、ますます当ブログがアクセスを集める。
いいのかね、せっかくの復活・再出発にケチを付けるような内容の記事が1位で。
「俺の乃ゝ香を貶めやがって!」「せっかく乃ゝ香を拾ってくれた師匠を悪く書きやがって!」という苦情は別に来ていないけど。

アクセスが増えれば、広告収入も上がるので私は嬉しいですよ。ブログを引っ越して正解。
でも結局、世間は美人落語家にしか興味がないんだなあと複雑な心境。ぶっちぎりでアクセス多いんだもん。
なにしろ当ブログ、寄席の模様を出すたびアクセス落ちるんだから。
最近、「三遊亭遊雀 破門」の検索訪問が増えたが、その遊雀師の高座の記事のアクセスはそんなに多くない。
遊雀師に限らず、そんなもの。
まあ、私は書きたいから今後も書きますけどね。

佑輔さんのニュースは出ていないが、春の落語協会新真打の披露会見の話題が出ている。
美人と言えば今回昇進、ぴっかり改め蝶花楼桃花師であるが、あまりにも彼女ばかりフィーチャーされてきた。
落語協会からも要請があったのだろう、そして書く側も飽きたのか、ちょっとニュースにも角度がついている。

柳家風柳「江戸と上方の二刀流で寄席の大谷さん目指す」

そう来たか。
鈴々舎八ゑ馬改め柳家風柳師であるが、これが最初で最後の露出にならないよう踏ん張って欲しいものだ。
いや、数は聴いてないけど決して下手な人じゃない。ただ、賞レースに縁があったわけでもないし。
東京上方二刀流というとなんだか斬新でかっこいいけど、他にいないわけでもない。
先日亀戸で聴いた三遊亭楽花山さんも、八ゑ馬さんと同様、二ツ目になって上方落語をやっていた。
今回同時昇進、林家はな平師の兄弟子、たこ蔵師も上方落語をやるはずだけど、そうそう姿なんて見ない。この人だって味はあるのだけど。

ちなみに私はかつてこんなの書いています。
落語界の二刀流

最後に、今回の佑輔さんのような異常アクセスの話に戻ります。
ブログの人気が高まり、落語界の片隅に地位を占めるようになってくると、面白いことがある。
今回のようにアクセスが集中すること自体が、新たなムーヴメントを生み出すのです。
最近だと、「三笑亭夢之助」とか「古今亭菊一」とかである。
最初に書いた記事が検索でヒットすることで、その盛り上がり自体が次の記事のネタになる。
どちらも、検索で来た人がつい最近になってコメントを残していった。

「(ヨネスケちゃんねるで)ヨネスケ師匠が語っておりました」
「菊一さんはフィギュアスケーターを先頃引退された日野龍樹さんのお兄さんです」

2019年と2020年の記事に、2022年になってコメントを付ける人がいるんだよな。
過去の記事を現在の時点から眺め、ご丁寧にその後増えた情報を教えてくれようというのだ。まあ、何も考えていないんだろうけど。
夢之助師についてはその後、ヨネスケちゃんねるに取り上げられたのを踏まえて新たな記事を書いている。
菊一さんについては、その後フィギュアのファンにより大量の流入があって、それもまたネタにした。
夢之助師の2年前の記事に対するコメントは、いったん承認したのだけど、先ほど改めて削除させてもらいました。
だんだん腹立ってきたので。
2年前の記事に呑気に今になってコメント付ける人が、読者になるとも思えないし。
あなたが検索でこのブログを見つけたのと同様、世間の人が知っている内容なら誰でも見つけられるんです。それがインターネットなんです。

作成者: でっち定吉

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