支配せずにはいられない(上)

ほんの一瞬、ブログのアクセスが微妙に鈍化したように思ったのだが、さっそく元に戻りました。
日本、基本は平和。そうでなきゃいけない。
昨日、柳雀師の記事や、翌日の安倍元首相暗殺の記事が読めたり読めなかったりしたことがあったと思います。
すみません。外出先でのスマホの操作ミスです。
他意はありません。

さて今日は、朝になっても記事が書けていません。
参院選はじめ世間のもろもろをブッ込んで、アドリブで仕上げてみたいと思います。

こんなコメントが届きましたよ。当然、匿名。

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過去の投稿を何件か拝見いたしました!

見当違いな事しか書かないしつまんないからブログやめた方がいいのではないでしょうか
検索の邪魔だし勘繰りで批評とか無粋も甚だしいと思いました

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承認する価値はゼロ。
匿名コメントは承認しないが、こうやって再利用することはある。
だがもしかすると、悪口雑言をぶつけ、こうやって取り上げて欲しがっている変態かもしれない。林家扇さんの記事でそうしたばかりだし。
ならここに載せたら、変態の思うツボかもしれない。
それでも、この精神のアンビバレント気味に私は興味を持ったわけである。

このブログは、今や落語界においては居場所を確立した。
多くの人に読んでもらっている結果だ。それにつれ、多くの記事が検索に掛かるようになっている。
価値がある記事が検索に掛かる。それがGoogle界の真実。
私は思想を他人に押し付けたりはしない。だが、多く露出するようになった私の持論に対し、こんなアホが勝手に怒り出す。

  • 自分が気持ちよくなる文字だけ目にしたい
  • 自分の狭い主義主張を他人に押し付けたい

こんな人間、てめえで書いてGoogle界に爪痕を残せばいい。
でも、なにが「見当違い」なのか他人に説明する能力すら持っていない。
何のスキルもないくせに「ブログをやめろ」となぜか上から来る。
こんな人間はだいたい、自分自身が確立した権力関係の中で、相手になにかを押し付けようとするもの。
家族とか。

暗殺犯は統一教会信者の家族であったという。
事件の背景を決めつけるにはもちろん早い。この報道からは「統一教会その他カルト宗教の家庭の崩壊を、世間の人間はよくある事象と捉えている」のみを事実として拾うことにする。
ツボ買ったりして金銭的被害を家庭に与えるのもそうだが、さらに親自身のではなく、受け売りの思想を家庭内で垂れ流すようになる。
これはキツい。

政権与党公明党の支持母体である創価学会も、子供が修学旅行で神社の鳥居をくぐれないなど、二世の成長においてダメージがあるとされる。
宗教だけでなく、アムウェイとかミキプルーン等、ネットワークビジネスにハマった家庭にも同じ問題がある。
「目が悪けりゃミキプルーンを塗ればいい」とか言い出すらしい。
ここまではよく知られているところ。

だが、統一教会を批判する人の中にも、家庭内でまったく同じ価値観の押し付けをしてる人が多数いるのです。
「こうでなければ」という思想の押し付けで育てられると、価値観の転換を迫られた際、実にもろい。

最近私は、「嫁姑」「モラハラ」「離婚」「ママ友」「不幸な家庭」などがテーマの無料マンガをやたら読んでいる。
自分でも、いったいなにに惹かれるのかよくわからなかったのだが、ようやく気付いた。
共通するテーマは、「支配」である。
他人を支配せずにおれない人が、平和な人間関係に紛れてきたときに悲喜劇が生じる。
他人を支配したい人は、さまざまな手法で人の心を操ろうとする。嫁にガツンと一発かましておきたい姑など典型例。
まあ、実のところ本能の赴くままに支配を試みるため、破綻して自分が孫に会わせてもらえなくなったりするのが関の山なんだけど。

蓮舫さんの息子が、母に反発して糸山英太郎の養子になったうえで自民党入りしたというニュース。実によくわかるなあと。
決して、親子関係のわかりやすい破綻ではないと思う。母の愛情をすべて否定したいのでもないのでは。
それよりも、母親が強烈に振りまく思想(外に出てくる、薄っぺらい政治思想だけではない)の支配下にいられなくなったのだろう。別の傘に入りたくなったのだ。

今回の参院選の結果を受け、改憲勢力が3分の2を超えたので改正はおおむね見えてきた。
改憲反対派を見ていると、ああ、この人たちは「戦争しない」という価値観を、未来に押し付けたくてしかたないのだなと思っている。
別に憲法、9条だけでできてるわけじゃないけども。
第二次大戦が終わり、外から平和憲法が持ち込まれた。ここで押し付け憲法論を展開する意図はない。
ともかく、そこで大転換した価値観は、100年経っても200年経っても不変だと思いたいのだ。
「300年経っても不変的な価値観」だと、改憲反対派がかつて考えたことまで否定するつもりまではない。でも、最終的に決めるのは子孫。

話がとめどなくなってきましたので明日に続きます
一応、落語界の話に着地するつもりではいます。

作成者: でっち定吉

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