東大島亭 その1(トーク春風亭一蔵Vs.入船亭小辰)

平日にもいろいろ行きたいところがあったが仕事していた。
土曜はあちこちで会がある。
蒲田のゆきねこ亭(さん花)、棕櫚亭(市若)なども気になったが、江東区東大島の会を選んで電話で予約しておいた。
1,500円。
落語協会秋の真打昇進者3人の会。
春風亭一蔵、柳亭市弥、入船亭小辰である。
5月にもスタジオフォーでこの顔合わせがあったが、私は梶原いろは亭に行ってしまった。

会場は東大島文化センター。初めてだ。
亀戸ならしょっちゅううろうろしてますが。
最寄りは都営新宿線の東大島だが、大島からも行けるようなので、行きはこちらから歩く。
大島は地下駅で、東大島は高架駅。
新宿線が地上に顔を出すその線路際に会場がある。

前日の金曜、会場から電話が掛かってきた。
出演者のひとり、柳亭市弥さんが濃厚接触者になり、二人会になりますとのこと。
市弥さんには悪いのだが、別に構わない。

4階にある立派な会場。椅子を離して配置。
100人ぐらい来ていて盛況だ。ぐずつく日なのに。

トーク一蔵・小辰
たらちめ小辰
寝床一蔵
(仲入り)
近日息子朝之助
替り目小辰

最初に、一蔵、小辰のふたりがマイク片手に登場。
トークコーナーだ。
「皆さんお足元のお悪いなか、東おおしま亭にようこそ」と一蔵さん。
「東おおじま亭ね。それ、地元で一番嫌がられるやつだからね」と小辰さん。
そう、読み方は江東区おおじまだから。都民ならみんな知ってるかというと、そんなこともない。
いきなりやらかしてアウェイ感漂う一蔵さん。
小辰さんはここ東大島亭が四度目なんだって。
いつもはイッチーとの会だが、せっかくなんで一蔵さんも呼んだのだそうで。

東大島初めて来ました。駅からこの中途半端な遠さ、と一蔵さん。
初めてなんですか、なんだか来たことがある感じです。「木場感」がありますね。
なんですかそれと小辰さん。木場ですか。
そう、材木が浮いている木場。「子別れ」でもって熊さんが行くところです。
木場感うんぬんはまるで伝わらず。木場も江東区だが、大島からは全然近くない。

もともとの予定では、三人会でした。
あいつがね・・・と天を仰ぐ一蔵さん。いいやつだった。
まだ生きてるよと小辰さん。自宅で元気いっぱいです。昨日電話したら、後ろでゲームの音がしました。

一蔵さんと市弥さんは仲良し。
小辰さんと市弥さんも仲良し。
でも、一蔵さんと小辰さんだとあんまり気が合わないんだって。
二人の間に入るべき人がいないので、なんか変な感じ。
小辰さんは鈴本の出番を終えてから駆けつけたのだが、おかげで楽屋であまり話さなくてよかったとのこと。

今日は披露目のチケット売りますのでよろしくお願いしますとのこと。
期日指定のチケット。そんなものは悪いが私は買えない。

この会場のスタッフさん、昨日市弥が休演しますって予約入れた人全員に電話したそうですね。なかなかできることじゃありませんと一蔵さん。
エムズのKさんに爪のアカ煎じて飲ませたいですね。
道楽亭のHでもいいや。
実名出してたけど。
とにかく電話した結果、6人の人が、「市弥さんが出ないならやめます」と言って予約を取り消したとのこと。
この6名の住所は関係者に聞いて、必ず覚えておきますのでと一蔵さん。

そんなわけで今日は、二人会にしようかとも思ったんですが、お客さまのことを考えて、特別ゲストを呼んであります。びっくりしますよ。
これも一蔵さん。まあ、だいたいこの人が喋っているのだ。
扇辰師匠を呼ぼうかと思いましたが、ふさがってました。
私の兄弟子、一之輔が来たらみなさん驚かれるでしょうが、あいにく休養中です(陽性)。
師匠、一朝を呼ぼうかとも思いましたが、私がやりづらいです。
小辰さんも、それは一番やりづらいでしょと。
この人が奇跡的に空いてました。今から登場します、どうぞ(拍手)。

白髪の噺家が出てくる。
一瞬、桂扇生師かと思った。このあたりでも会やってるし。

しかし、一蔵さんの弟弟子、春風亭朝之助さんなのだった。
ええ、しばらく見ないうちに頭真っ白じゃないか。驚いた。
「出づらいよ!」とその朝之助さん。どんだけハードル上げるんだよ。
小辰さんと同い年ですねと一蔵さん。え、そうだっけと小辰さん。
そうそう、同級生ですと朝之助さん。
同級生にしちゃ頭白過ぎない? と小辰さん。

さて、今日のトリがまだ決まってません。ジャンケンで勝った人にしますと一蔵さん。
ぼくと小辰さんはパー出しますのでと宣言。
最初はグー、ジャンケンポンで予告通り、二人はパー。
真ん中の朝之助さんは、グー。
「当たり前でしょ」と本人。

やはりこの会は小辰さんが主役なので、小辰さんがトップバッターとトリですと一蔵さん。

楽しいトークでした。
この面白さが最後まで続けば言うことなかったんだが・・・続きます。

作成者: でっち定吉

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