浅草演芸ホール4 その1(定吉の寄席選び)

M-1グランプリですっかり燃え尽きて、更新サボっているでっち定吉です。
審査員ナイツ塙も疲れたそうだが、関係ない素人の私もそこそこ疲れた。
久々に復活したradikoプレミアムでナイツ・ザラジオショーを聴いたりして。M-1の論評はまだまだ続く。
全然関係ないけど、名古屋のほうで同じ「ラジオショー」という番組があった。検索すると出てきていたのだ。
だがとうに終わってますね。
ぜんじろうの番組である。1年半で終わるとは。
私も大阪にいたころは「テレビのツボ」ずっと見てたもんだが。

さてクリスマス直前の23日は、家族から解放されたので出かけます。
日頃行きづらい夜席でも構わないのである。
もともとは小平まで桂文治独演会(千円)を聴きに行こうかと思っていたのだが、ずいぶん前に完売していた。
寄席定席に行こう。

まず気になるのが、毎年恒例の池袋で、主任は三遊亭白鳥。
だが今日は名古屋でSWAがあるので、白鳥師は休演。
代演は弟弟子の天どん。
天どん師もいいのだが、この池袋下席昼、2,000円とリーズナブルだったのが2,500円になってしまった。
決して文句ではない。日本のデフレスパイラルを憂えるものとしては、値上げ賛成。
だが、私が出さなくてもいいだろうなんて。
天どん師は芝浜でもやるのかな。

続いての検討は新宿末広亭。
今年は「新宿末広亭がなくなったっていいじゃないか」という記事を書いて、世間に物議をかもしたかもしれない。
だが、その後も末広亭には行っている。
別に嫌ってはいない。
というか、ここのお客はいいよなあと最近しみじみ思うようになった。
寄席四場ではいちばんいいんじゃないかと。
かつては初心者向けと思っていた末広亭、一周してイメージが大きく変わった。
末広亭は、昼が扇辰、夜が彦いち。
彦いち師もSWAなのでおらず、弟弟子のきく麿がトリ。
きく麿師もいい。
末広亭は椅子がよく、居続けには向いているのもメリット。
だが、二ツ目にやま彦が入っている。
交互のきよ彦さんだったらこの席にしたかなあ。
そんなことで決めるのかって? 決定打ではないけど、ささやかなことが影響を及ぼすことはある。

鈴本は、昼席が富久まつり。
トリが日替わりで、本日は古今亭志ん陽。
まあ、今日はいいかなあ。

最後は浅草演芸ホールである。ここだけ芸術協会。
昼が古今亭今輔。ぜひ聴きたい師匠だ。
夜が桂枝太郎。
まあ、ここにするか。
3,000円で、東京かわら版割引が200円。

年末バイトに向かう息子に枝太郎師の席に行くと話したら、鼻で笑われた。
失礼だろ。
この師匠のいい高座にも遭遇している。大丈夫だと思います。

浅草は椅子がやや座り心地悪く、居続け向きではないけれど。
でも、こちらも背中の角度の調整が上手くなった気がする。
夜席のヒザ前が柳家蝠丸師であったり、浅い出番に竹千代、昇々、夢丸という好きな若手がいたり。
漫才は陽・昇だし、ねづっちもいる。
最近芸協の正会員になった活弁の坂本頼光も。
そして仲入りはわれらが桃ちゃん、昔昔亭桃太郎師。
なにげに芸協オールスターの装い。

こんなメンバー。明日以降、埋めて使います。
昼席仲入り後から入ると決めてはいないが、念のため。

【昼席仲入り後】
堀の内A太郎
京太・ゆめ子
黄金の大黒柳橋
生徒の作文寿輔
ボンボンブラザース
雑学刑事今輔
【夜席】
子ほめれん児
サオリ9号竹千代
まつトミ
お面接昇々
宗論夢丸
ねづっち
一本の鉛筆陽子
替り目歌助
うめ吉
ぜんざい公社桃太郎
(仲入り)
血煙高田の馬場坂本頼光
漫才版子別れ陽・昇
古着買い可龍
死ぬなら今蝠丸
ナナ
浅草の灯枝太郎

 

「まつトミ」とは? 知らない人がいる。
漫才師だ。そこそこ高齢の女漫才。
仙台で活躍しているそうである。
芸協の準会員なんだと思うが、この席ではちゃんと最初から顔付けされている。

末広亭と違い、浅草の客はあまりよろしくない。
まあ、それはそれで夜席のほうがいいんじゃないか。
腹が減るのはまちがいないので、直前に詰め込んでいく。そして寝る。
寝るタイミングというものもある。

今日が一年の締めくくりになるかもしれないな。

続きます。

 

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カテゴリー: 寄席

作成者: でっち定吉

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