人間国宝に落語の五街道雲助さん、歌舞伎脇役の中村歌六さんら12人(読売新聞オンライン)
おめでとうございます。
めでたいので日付の変わった午前0時にアップします。
落語から誰かが選ばれるとして、雲助師は順当なところだろう。
ステップとして、芸術選奨と紫綬褒章もすでに獲っている。
他にもいるんじゃないかという声もありそうだが、でも雲助師が一番国宝っぽいですよね。
軽さと貫禄が同居している。
そして肚のとても強い人。
ところで芸能のジャンルは「古典落語」なんですね。
知らなかったけど、「落語」じゃないんだな。
ということは、三遊亭白鳥師も「新作落語」で人間国宝になれる可能性があるわけだ。
功労者の桂文枝師は、やらかしてなければチャンスあったのだろうけど。
雲助師は、アンチがとても少ないイメージ。
「俺は雲助が嫌いだ!」という人は、知らない。人気の噺家はだいたいアンチも付くものだが。
私も大好きな師匠であって、嫌いな部分はゼロ。本当にないね。
雲助師は高座の冒頭、ピタッと正面を見据えて動かない。これで客ひとりひとりの脳内を師匠で埋めてしまう。
残念ながら現場で数多く聴いているというわけではない。
ブログ始めた2016年からは5回だけ。計8席。それ以前に寄席でも聴いてるけども。
コロナがあったりしたからな。そういうことにさせてもらいましょう。
実際、昨年聴いた座間が3年振りだったのだ。
ただしTBS落語研究会の常連のため、当ブログでも「菊江の仏壇」「お直し」など取り上げている。
書かなかったが、「木乃伊取り」など繰り返し聴いたものだ。
CDも買っている。「汲みたて」「掛取萬歳」を。冒頭に広告張ったものです。
ファンアピールが少々みみっちいな。
なに、雲助師匠はまだ75歳。これからも聴きますよ。
ともかく艶っぽくて洒脱で、決してやりすぎず、常にユーモアと余裕が漂っている得難い師匠だ。
そして落語の品がいい。
昨年の座間では大ネタの夢金ももちろん最高のものだったが、軽い「身投げ屋」がまたたまらなかった。
雲助師の登場人物は、本当に世の中ついでに生きてるね。
ただ、国宝だからご本人のほうはついでに生きるわけにはいかない。
生身の師匠は結構ぞろっぺえみたいだけど。
軽い噺というと、先日の落語研究会では「欠伸指南」が出ていた。
色っぽい噺の得意な師匠なのに、看板夫人が出てこない型なのが新鮮。
このあくびの先生が、最後まで真面目なスタイルを崩さないままなのがたまらない。若手もやる噺だけど、こんなスタイルとても耐えられないでしょう。
でも、この固さが呑気な八っつぁんと絶妙な化学反応を起こすのである。
あくびの指南所は「若林流」。
そういえば雲助師、公式サイトが非常に古いですね。こういうところにぞろっぺえさが見て取れる。
いまだに掲示板など設置してあったりする。
そして、トップページの「有難う御座いましたーーーーっ!!」をクリックすると、ramファイルがダウンロードされる。出囃子「箱根八里」らしいのだが。
ramって。リアルプレイヤーなんてもう誰も使ってないですけど。
リンク先に「電網亭」という項目があり、クリックするとこれがリンク集。
五街道 のぼり
柳家 三之助
五街道 佐助
きすけのはたご
北陽亭~講談師 神田北陽のページ
Kikutiyo’s Room
太神楽曲芸協会
柳家 三太楼
喜多八の会
円丈のなんじゃこりゃ
すけべえののぞきあな
神田紅の世界
桂歌助ホームページ
遊平かほりの夫婦お笑い計画
圓窓落語大百科事典
リンク先はもちろん、大部分消滅しております。隅田川馬石師が五街道佐助の時代だものな。
ただ、「圓窓落語大百科事典」が生きてたから不思議。
ツイッターも、コロナから回復してつぶやいたのが実に10年振りだったという。
なんだか愉快。
本日退院します。後遺症もなく他人に感染させる事もありません。近々に高座復帰予定です。ご心配を頂いた皆様には心より感謝申し上げます。またご迷惑を掛けました寄席各位落語関係各位には改めてお詫び申し上げます。万全の対策をしていても感染する怖い変異株です。皆様も十分にお気をつけください。
— 五街道 雲助 (@kumo_honjo) June 3, 2021
コメントいただきましたが、めでたい本題と関係ない話題なので非承認としました。
悪しからず。
別に不快に思ってはいませんので、またコメント下さい。
雲助師匠、あまり掛からない噺をやるのも面白い。
昨年「電話のおばけ」という噺を聞きましたが、これはこれでよかった。今回の人間国宝指定は落語に詳しい人ならさほど驚かなかったでしょう。
驚きませんでしたか。
私は驚きはしました。
ただ、他の重鎮と比べて欠点が少ない師匠だとは思うので納得しております。
驚きましたね〜。と、同時に複雑な気分でもあります。今まであまり雲助師匠を聞いてなかった人が急にチケットを買い出したり、逆に「誰?」とか言い出したり。とても嬉しいんですがね。
HPによると今後も「新版三十石」やら「粟餅」やらを演ってくださるようなので、一先ず安心
いらっしゃいませ。
そんな混みますかね?
仮に混んだとしても、「人間国宝を聴きたい」という人は結構感度高い人じゃないかと、私は思います。
一般の方より、私レベルの雲助ファンがチケット買うんじゃないかと。。
ごめんなさい。