咳が出るので落語には行けない。
それでもひねり出すように1本作ります。
こんな盛大な巻き込み事故ある!? https://t.co/cBpZEds3V5
— 乙武洋匡 (@h_ototake) March 23, 2024
乙武さんのリポストは報道されているのだから話題になったようだが、元のポストで言及されてる「癌闘病」「クスリで捕まった」落語家が、どこでも扱われてないなと思って。
これは笑福亭小松という人(故人)。
生前は常にそこそこ話題になっていたと記憶する。
本業ではなく、ひと昔前の芸人らしい破天荒さのほうで。
この人の経歴を改めて見ると、元のポストで言及した本を出す前、すでに一度覚醒剤で捕まっている。このときは起訴猶予だったのだろう。
この奇人は、笑福亭松枝師の著書「ためいき坂くちぶえ坂」でも触れられていたはず。
改めて調べると、この人芸術祭優秀賞獲っていたのだ。
メディアで売れ、漫才にも席を置いた人だが、本業のほうでもしっかり輝いた時期があったのだ。
それよりもビックリしたのは、松鶴に破門されたあと、漫才師青空ポン児としての活躍時。
大阪を追われて東京に出てきたというのも、昔の芸人ぽい。
青空ピン児・ポン児のコンビで、結成わずか2年でNHK新人漫才コンクールに優勝していたのだ。
でも3年後には漫才やめて、上方落語界に復帰している。
解散後、破門した師匠から声が掛かったようだ。
このあたり、笑福亭鶴瓶師が弟子のべ瓶に復帰を求めたエピソードにもつながるのだと思う。
小松の復帰も人情噺になるはずだが、その後がまたまずかった。
今の落語界は漫才上がり、芸人上がりの人が多い。
ひとつ前の時代に、もっとすごい人がいたのだ。
まあ今では落語界の黒歴史みたいな扱いだが。クスリは芸人の評価を根こそぎ奪ってしまうからよくないね。
松鶴が破門する際、「頼むから辞めておくんなはれ」と弟子に頭を下げたというのは有名なエピソード。あの松鶴が。
思わぬ噺家に思いを馳せてしまったが、もともとは水谷一平通訳の事件から全部始まっている。
桂南光 大谷翔平の通訳解雇に「『ハメられたな』と思いました」「ファンじゃない人も」(東スポWeb)
噺家が出ているので触れてみたが、まあどうでもいいニュース。先日、師匠を提訴した弟子を批判したのと同じ番組での話。
ただの根拠ない憶測を、テレビで喋ってみたというだけの。
水谷一平は、大谷をそねむ勢力にハメられたのだという大胆な説。
先日の師弟問題では私、南光師を批判している。頭が固いと。
まあ、その際の発言に比べれば、くだらないことはくだらないが、発言の被害者がいるわけじゃないし別にいいのではないでしょうか。
あと落語界隈ではこんなのもあった。
立川談四楼 水原通訳の解雇に言及“男の三道楽”挙げ「酒と女は歳とともに衰えますが…」(スポニチアネックス)
ここからてっきり、カジノ反対論に舵を切るに違いないと思ったのだが、そんなことには触れていなかった。
それにしても、わからないことを言う。
あなたは爺さんかもしれないが、水谷一平は39歳である。衰える年ではない。
しかし、水谷一平本人が「ギャンブル依存症です」とチームに申告したために、そう扱われているが、依存症には思えないのだけど?
負けっぱなしで、取り返すために人のカネをブッこむ行動は、依存症とは違う気がする。
ちなみに私、たまたまなんだがラスベガスでスポーツ賭博にかかわった女性の自伝を読んでいる。
ベス・レイマー著「レイ・ザ・フェイバリット」。
まだ冒頭部分しか読んでいないので、今回の件に合わせ言及できることはなにもない。
しかし落語のバクチの噺は、失敗するものばかり。
バクチの魅力そのものに迫った噺はひとつもない。
カイジみたいなエッセンスを取り込んだ新作落語ができないかなと思っている。
今言うことじゃないけど。
バクチは、生活を一変させない程度に楽しみましょう。
若い頃競馬や麻雀を楽しんだ私は、今は一切バクチをしない。
でも、バクチ文化は結構好き。