上尾の文珍・一之輔二人会に行きかけた

10月から再び産経らくごに加入した。サブスクは賢く使う方針なので、今月だけのつもり。解約忘れないよう月初に入会した。
今月の、神田連雀亭特別公演が観られたりする。
普通に着目するのは、大手町落語会あたりだろうけど。
最近の配信は、量の面でまったくスゴい。
コタツ落語愛好者にも最適だ。コタツらくごもいいと思いますよ。
現場に行く習慣のある人なら、配信だからといって驚くほど中身が違って見えるなんてことはないと思う。
他にも古い動画がいろいろ観られる。当ブログでもかつて産経らくごから、喬太郎師の「肥辰一代記」や白酒師の「粗忽長屋」など取り上げた。
で、今出てるアーカイブ、軒並み一之輔師。
すごい占拠率。右も左も一之輔。

私は、笑点でのふるまいのおかげですっかり一之輔師が苦手になった。
そして笑点でのプレイが再びぴったり来るようになり、また取り返したところだ。
ご本人が私の感想目にしたら、「チョロいもんだぜ」って言いそう。絶対言う。
さて笑点も大事だが、次に本業を取り返さないといけない。
私、寄席ですら妙にこの人を聴いた回数が少なくて、苦手にしていなかった時代も決して好みの中心にはいなかったようである。
この、あとから気づいた感想はまだ払拭していないのだった。
なのでたくさんある一之輔師の動画を聴いてみる。

アーカイブから「化け物使い」を聴いて、実になんともこう、違和感が。
いっぽうで、かつてこんなの好きだったんじゃないかという記憶も蘇ったりして。
いささか混乱し、今度はテレビ録画を。落語研究会の「帯久」を聴く。
これはピンと来たが、なにせ人情噺だからモデルとしては?

化け物使いについて言うと、この人、「人使いの荒い隠居」を演ずるのが楽しくて仕方ないのだなと思った。
その後で聴いた帯久も、悪役の帯屋久兵衛が金を借りにきた泉屋に悪口雑言の限りを尽くすが、これも楽しいのだろうなと思った。
そう思ったもんは仕方ない。それに、いい悪いの問題ではない。
これで噺が膨らんでるんだからよかろうが。
ただ、気にいるかどうかはまた別で。先日、大人のEテレタイムマシンで放映された談志のお化け長屋は、3人目の入居者の悪態が強すぎてちょっとなあと。

さて、ひと仕事終えた金曜日は、巣鴨スタジオフォー四の日寄席に、3年ぶりに行こうと思っていた。
だが東京かわら版を改めて広げてみて、四の日寄席のひとつ下段の会が目に入った。
上尾で13時半から、「文珍・一之輔二人会」。
ニッポン放送を終えてから行くのでしょう。
いくら東西の人気者の会でも、平日昼間に空席はあるだろう。エイフル企画のサイトを見て、そのとおりなのを確認する。

4,300円か。
そして交通費。
でも、たまにはいいのでは。文珍師の出る会なんて、そもそも高いし。
ただ、2席聴いてもし一之輔師にハマらなかったらどうしよう。
まあ、これはやはり配信社会であっても、現場のほうがアジャストしやすい。
現場でダメだったらもう仕方ない。
とりあえずJRの一日券で赤羽までやってきて、駅前で仕事。
巣鴨と両睨みで。
こっち(右手)が上尾としましょう。こっち(左手)が巣鴨としましょう。
う〜ん、ブリッコ(ペシ)。
頭の中の新宿カウボーイが、上尾を選択した。

上尾までの交通費は、赤羽ではなく浮間舟渡から計算する。418円。
まあまあかな。

ただ、赤羽くんだりまで来たのに、結局やめてしまった。
咳が出るのである。
咳を自覚して会に出向くのはよくない。コロナ禍ほどではないが、単純に人の咳はイヤだろう。
だから、巣鴨もやめた。いいのだ、また行くところあるし。

赤羽は北区だが、ここまで来たので板橋区でメシ食って食材買おう。
ただいま8月に次いで、「いたばしPay」で20%還元中。
そして帰ってまたアーカイブで一之輔師を聴こう。

というわけで今日の記事は、行くのをやめた11時半にアップします。
ネタができたからいいや。

作成者: でっち定吉

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