国立演芸場7 その1(古今亭志ん丸「源平盛衰記」)

火事息子/佃祭

彦星  / 牛ほめ
こはく / たらちね
志ん丸 / 源平盛衰記
翁家社中
馬石  / 粗忽の釘
小里ん / 笠碁
(仲入り)
ニックス
彦いち / 反対俥
夢葉
雲助  / 幾代餅

日曜日は無料の落語会、昭和大学名人会に行くつもりでいたのだが台風で中止。残念であった。
例年、落語協会と芸協とで番組を作るのだが、幻の今年は、芸協メンバーがぴろき先生だけだったのはなぜか。
寄席は日曜開いてたのだが、国立演芸場だけはお休みだった。神田連雀亭もか。

結局三連休も仕事してキャッシュレス特需を乗り切ったのだが、もう仕事が片付いてしまった。
私の中ではタピオカよりも終わりが早いブーム。
もともとどこかで行こうと思っていたのだが、ちょうどいいというか。
水曜日の国立演芸場へ。キャッシュレスで入れる演芸場。
主任は五街道雲助師。ほか、とても渋い顔付け。
先週は落語界一の人気者、柳家喬太郎師を聴きにいった。でも、渋い師匠も同じぐらいいいものだ。

国立演芸場はとても行きづらい場所にある。もちろん人によるだろうが。
今日は思い立って、新橋からはるばる歩いてみた。
国立の帰り、皇居沿いに内堀通りを歩くということは何度かしたことがあるが、まったく違う、虎ノ門経由のルート。
国会の前を抜けて、これはなかなか楽しい。30分強。

客席に空きがあるのは公式で確認済み。現地に行ってから東京かわら版を出し、200円引きの2,000円で入れてもらう。
代演が二組ありますと教えられる。トリならともかく、代演見て「え、じゃ止めます」って人いるのかね?
丁寧な接客にケチ付ける気はないけど。

演芸場、2階の売店はお休み中。10月上席かららしい。理由は不明。
警備の関係なのかもしれないが。
このあと、両協会とも真打披露がある。行く方は、食べるものなど先に買っておきましょう。
席では食べちゃいけないのだけど。

先週と同様、この日も眠い。歩いたのでさらに眠い。
桃月庵こはくさんの「たらちね」は申しわけないが爆睡。
ヒザの伊藤夢葉先生でも寝ていたが、趣味のムチの大きな音で起こされる。
しかし、寝ながら落語を聴くのは至上の快楽である。やめられませんな。

前座は2017年に三度聴いて、その棒読みっぷりが妙に気に入っていた林家彦星さん。正雀師の弟子。
巡り合わせで久々だ。
予想通り、あれから2年ですっかり上手くなっていて、とても嬉しくなってしまった。
私の目の確かさも誇っていいでしょうか。
朴訥な与太郎を演じ切る。まだ前座らしい落語なので、上手さのよくわからない人も多いだろうけど。
変な欲のない前座は、劇的に上手くなるものである。もちろん、さらに上手くなるだろう。
前座のうちからウケたくて仕方ない人は、結果回り道に回り道を重ね、そしてそのまま芽が出ないということがある。
嫁さん来ないなら妹と一緒になると言って、親父に叱られる与太郎。ここから始める牛ほめは珍しいですね。
後半は半分寝てしまったのだが、でも上手い。

古今亭志ん陽師の代演で、志ん丸師。この師匠は結構好き。
珍しい噺を多く持っている人なので期待したところ、地噺の源平盛衰記が出る。
ご本人も噺の途中で話していたが、爆笑王林家三平(もちろん先代)の売り物。
今、誰がやるんだろう。桂文治師はやると思う。
地噺だから、最新ギャグもいろいろ入れなければならない。
もっとも、義経が海パン姿になって「そんなの関係ねえ」。これはやらないほうがよかったって。
那須与一のくだりは劇中講談で中手をもらう。

もう一組の代演は、翁家勝丸さんに替わっての翁家和助・小花の夫婦。
勝丸さんは先週観たからありがたい代演。

続きます。

作成者: でっち定吉

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