6月の第一月曜である6日は、年の一度の「寄席の日」であった。
国立演芸場はあまり安くならないので除外し、入場料半額になる4つの寄席、どこへ行くべきかしばらく悩んでいた。
「お江戸広小路亭」などは安くならない。やっぱり「寄席」ではないのか。
当日、いったんは鈴本に行ってみたのだけど、午前10時過ぎから並んでいる人がいる。1時間以上前には並ばないといけないと思ったら嫌になってしまって、そのまま歩いて浅草へ。昼の部主任は笑福亭鶴光師匠。
浅草演芸ホールに11時過ぎに着いたら、もう開場していた。別に混雑はしていなくてひと安心。最終的には立ち見も出ましたが。
「6月上席」の、芸協の興業は浅草だけ。あとの3つの寄席は落語協会の席。
私は圧倒的に落語協会の席に行くことが多い。別に芸協やその芸人さんを嫌っているということはないのだが、落語協会のほうが層が厚いもので、名前で選ぶとどうしても偏ってしまうのだ。
頻度是正のため、浅草行きもアリだなとは思っていた。
浅草演芸ホール自体にも、あまり来ない。
浅草のお客の特徴として、
- 平気でお喋りする
- 高座の途中でウロウロする
- 携帯を平然と鳴らす
などが挙げられるが、この日も全開であった。
ただ「浅草だから」と思えば、そんなに気にはならない。落語はとにかく楽しまないと。
芸協×浅草、この日は勝手にアウェイ気分。しかし、実に楽しめました。
このブログには、結構理屈っぽいことも書く。実際、理屈でもって落語をとらえることも多い。
だが、落語を楽しむときは理屈では聴かないようにする。高座と客席との間に漂う、独特の空気を感じて楽しむ。
「落語を楽しむ」こと自体、上達した気がする。
ブログのネタづくりのために聴きにいっているのではないので、噺家さん個別の論評などはしない。
昨日の「家見舞」のネタは拾ったけど。
メモも取りません。翌日までは誰がなにを掛けたか覚えているが、じきに忘れる。
楽しんだ記憶だけ残るのです。
※1年後の<2017/6/5>追記
「噺家さん個別の論評などはしない」なんて書くものじゃないですね。
今やしっかり寄席レビューをやっております。