亀戸梅屋敷寄席8 その1(三遊亭竜楽「片棒」上)

楽大  / 転失気
小円楽 / 品川心中
(仲入り)
楽市  / 犬の目
竜楽  / 片棒

最近おかげさまで、入船亭扇辰、三遊亭遊雀といった、好きな古典派の師匠を聴けている。
扇辰師と遊雀師で高い満足を得ると、次に私は三遊亭竜楽師がやたらと聴きたくなるのである。私の中の落語世界が、これらの師匠によって響き合い、増幅されるのです。
還暦の竜楽師、世代はやや上だが芸歴はお二人と近い。そして演目が、扇辰師、遊雀師と共通している。
扇辰師と遊雀師とを直接比較すると、それほど演目は被っていない。この二人の間に竜楽師を挟むと、かなり共通しているのである。面白いことだ。
このお三方、どことなく気配も似ている。「ビシッ」としていて身綺麗。
ところで、気配の似ている師匠の噺を続けて聴くと、そこから得られる満足度も似かよってきてしまうのではないか? これがそうでない。まったく真逆。
竜楽師を聴きに、亀戸梅屋敷寄席に出向きます。実はなかなか行きやすい円楽党。
私も、竜楽師と円楽党のお陰ですっかり城東になじんでいる。
でも本当は、内幸町ホールの独演会に行きたい。今月こそはと思ったのだがダメだ。なんとかGWの会には、家族で行きたいと思っている

その主任、竜楽師の「片棒」は圧巻であった。これを先に。
たぶん竜楽師の高座を聴くのは13席目なのだが、演目は「阿武松」と「親子酒」がカブっただけ。カブったって別に構わないけど、聴いたことのない演目のほうが嬉しいのは確か。
そして、外れたことがない。ただの一度もだ。今後も外れることなんてないと思う。
客はそこそこ入っている。

黒紋付で、羽織を脱がずに一席務めあげる竜楽師。マクラは例によって海外公演絡みだが、聴いたことのないエピソード。
実に豊富にマクラをお持ちである。竜楽師の、ケチの噺を一度も聴いたことがなかったからだが。
欧州では、なに人がケチだなんて小噺がよくある。「Go Dutch」(割り勘)なんてイディオムがあったりするオランダ人がその筆頭。
だが、スペインに行くと、バルセロナ人が一番ケチとされてるんだと。1ユーロ札が落ちていても、ケチすぎて、体を動かす拾う手間に見合わないから、拾わない。
そして、スコットランド人もケチ。ガス自殺するときも、隣の家のガス管をくわえる。
マクラの内容そこそこよく覚えてるんだけども、ツイッターで春風亭一之輔師が、マクラ・クスグリを起こすファンに営業妨害だと怒りをぶつけていたということもあって、もともと詳細に書き起こしてはいないつもりでいる私も、控えめにする。
ツイッターの件はまた改めて亀戸の後に。

続きます。

作成者: でっち定吉

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