芸協の真打昇進や神田連雀亭再開など

寄席は再開したが、仕事が落ち着かなくて出かけられない。
仕事がなくなると不安なので、また新しいものを受けてしまった。
まあいずれ、続いている仕事もどこかでいったん切れるだろう。そのとき嫌でも出かけられる。焦っても仕方ない。
今月末の、落語協会台本募集にも応募したかったのだが、ちょっと間に合わなそうだ。アイディアがまだもやもやっとしている。
そもそも、そんなこと言ってるような書き手に栄光は決して訪れない。わかってるけど。

さて、落語界のニュースでもネタにしよう。
落語協会のほうは、真打の披露目が途中で途絶えてしまったのち、どうするのかなんの発表もない。困ったもんだ。
秋には真打でなく、三遊亭金馬襲名がある。その関係もあるのだろうけど。

落語協会が遅いというのもあるけど、たぶんもともと芸術協会のほうが仕事が早いのだろう。5月にあったはずの、幻の真打披露目を、早々に秋にスライドして発表している。
そして来年2月の桂宮治の後の、5月の真打まで発表している。
5月の真打は、宮治に抜かれた気の毒な人たち。
三遊亭小笑・春風亭昇々・春風亭昇吉の3人までだと思っていたが、もうひとり笑福亭羽光までの4人が昇進。
この次の春雨や風子さんは入らなかった。

昇々さんについて、「春風亭柳昇襲名」があるのではないか、私は以前から勝手にそう想像していて、ブログにもたびたび書いている。
だが、今のところはなんのアナウンスもない。
まあ、4人の新真打の、昇進後の名前までが同時に発表されているわけではない。柳昇だって、この先の可能性としてはまだある。
いずれにしても、真打になったら「昇々」ではちょっとカッコが付かない。名前自体は変わると思うが。
しかし、抜擢で抜かれた直後に昇進っていうのも、あまり聞かないパターンだな。
これだったら、風子さんまで含めて2020年2月に5人昇進させておき、その後5月に宮治をひとりで昇進させればよかったんじゃないかと。ならお互いにハッピーだった。
抜擢というのは、どうしても抜かれた後に傷を残す。それがわかってるから歌丸師は抜擢否定派だったわけで。

円楽党の真打も、どうなるんだろう。披露目は2日間しかしてないはずだ。もう一度やるのだろうか。

寄席の再開もまた決まった。
二ツ目専門の、神田連雀亭は7月1日から再開だそうだ。
受付はわかるが、高座と客席の間もアクリルで仕切るんだって。なんだかなと思うが、ゆくゆくはそんなのがスタンダードになるのかな。
席数は19人に減らされたが、ほとんどの席では別段影響はあるまい。
私はこの寄席、今年は一度も行っていない。休館以前から、足が向いていない。
最後に聴いたのが11月で、その際聴いたのも吉笑、小はぜという達者な人だった。だが外れもあり。
二ツ目もいいのだけど、今年は一般の寄席にもっと行こうと決意したのである。
とはいえ今回、連雀亭に新メンバーもかなり追加されている。一朝門下の、一猿、朝枝といったあたりも聴きたいが。

黒門亭はどうなるだろう。
40人定員のままというわけにもいかないだろうし、状況が変わらないと難しいだろうか。
私、ちょうど半券10枚貯まっているのだけど。

作成者: でっち定吉

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