2022年春の芸術協会新真打ほか

本来は朝一番の更新が、今日もできておりません。行き当たりばったりで書いていきます。

先日、「落語協会2022年春と秋の新真打」という記事を書いた際、芸協の2022年春新真打の発表はまだないと書いたが、その後リリースされた。
すでに11月12日の発表なのだが、私今日まで知りませんでした。
恥ずかしながら。そんなに恥ずかしくもないですか。
今日、芸協の公式を見て知った。すでに知っていたら、NHK新人落語大賞の記事で昇也さんについて触れている。
昨年の優勝者、羽光師と同じ立場だったのだが、残念でした。
ツイッターでのファンの支持は、私の客観的予測通り、高かったようだ。

来年5月の新真打は2名。

  • 春風亭昇也
  • 春風亭柳若改メ柳雀

あれ、春雨や風子さんは?
香盤、抜かれていますけど。

現在の真打制度は基本的に年功序列で運営されている。
年功序列で上がらないとなったら、それはちょっとした事件なのだ。
風子さんはもともと、小笑・昇々・昇吉・羽光と一緒に上がると思っていた。さらに飛ばされる?
なにか意味はあるのだろうが、飛ばされた人についての発表はないので、なにがなんだかわからない。
実力不足ということはない。そんなに数聴いてるわけじゃないが、風子さんの高座は実に楽しい。

本人の側の問題なのかなとは思うが。半年(または1年)待って、単独で披露目をしてもらえるなら待つ理由もあるかもしれないが。
林家三平師はこれだが、ニュースの時系列に「抜かれた」瞬間は一度もなかったのではないか。一緒にリリースされる形で。

そういえば昨日取り上げたラジオで小痴楽師、成金メンバーについて「女性には声は掛けなかったらしい」とか言っていた。
女性かどうかでなくて、シングルマザーの風子さんはひとまわり実年齢が違うので、一緒にはやりにくかったのかと思うが。
とにかく、成金はこれで全員真打昇格である。
揃って売れているもので、驚く。売れてないのは2人ぐらいか。

柳若さんは成金の一番の年寄り。
最近ご無沙汰しているが、結構聴かせてもらっている。
改名で、また「雀」の字がつく。
柳若は師匠・鯉昇の前座時代の名だから、ちょっと格的に字を替えたいものでしょうか。

落語協会の二ツ目昇進も発表されている。

  • 入船亭扇ぽう
  • 古今亭まめ菊
  • 柳家り助

コロナで昇進が遅れていたようなので、よかったよかった。
先日も聴いたばかりだが、り助さんは私の一押し。
名前は変わると思うのだが。
あとの二人はそれぞれ一度しか聴いていないのだが、上手い。
まめ菊さんは女流だが、カワイくカッコいい人です。これからの女流の王道になりそうな。

NHK新人落語大賞の審査員を務めた堀井憲一郎氏が、優勝者の桂二葉さんを褒めた記事を書いていた。
内容はいいのだけど、さりげなく文中でやらかしていた。
堀井氏が着目する女流落語家を列挙していたのだが、この中に、男の噺家として活動している人が混ざっていたのだ。
知っている人の多い事実とはいえ、自身の性自認を無視して女流に混ぜられたら、本人も屈辱であろう。
こういうところが、時として危うい物書きだなと思う。記事は修正されていたが。
かつて米朝の本を出そうとして、出版停止の憂き目にあったのは、こういうところなんでしょう。

朝からネタを探してきたのだが、今日はこれで限界です。短めです。
ひとつ騒がしいネタはあるのだけど、不用意には書けないな。
私が最大の敬意を払っている一門の、はみだしっ子による不祥事である。いずれ書くかもしれないが。

本業の締め切りがあるので、2日ぐらい更新しないかもしれません。
でも、鈴本の喬太郎師に行きたくて、本業を頑張るのです。

作成者: でっち定吉

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