「天満天神繫昌亭の配信開始」「末広亭交互枠」

かけ橋まつりはなかなか盛況です。
春風亭かけ橋を検索して当ブログにたどり着き、最新記事もその関連なのに気付かないで帰っていく残念な人も多いのですが。

今日は休もうかと思いましたが、ネタがないわけじゃないので出していきます。

9月1日から、大阪・天満天神繫昌亭で配信の見放題を始めるそうである(公式リンク)。流行りのサブスクでしょう。
配信自体は、公演単位ですでにやっている。
寄席を中継しっぱなしにすることが、上方落語協会とファン、双方にとっていいことなのかどうかそれはわからないし、判断もしない。
ただいろいろやってみるべきだろう。
こういうアイディア出すのは笑福亭たま師しかいないんじゃないかと思ったら、やはりそうらしい。
9月と10月は無料だそうなので、私も入会して、とりあえず流しっぱなしにしてみようと思う。

ひとつどうしてもわからないことがある。
繫昌亭公式サイトにこうある。

入会月は無料。また、9月は「開始記念キャンペーン」と銘打ち、入会月と翌10月も無料とします(ただし、費用発生月の解約はできません) 。これまでの1公演ごとの視聴券は2,500円で購入できます。

赤字にしたのは私だが、このカッコ内の意味が何度読んでもわからん。
単純に読むと、9月と10月は無料だが、11月から費用が掛かり、費用が掛かった月には解約できないってこと?

んなあほな。と思ったが、でも本当にそういう趣旨かもしれない。
9月と10月を無料でつまみ食いしておいて、11月のカネ払わんで逃げよやなんて許しまへんえと、こういうことか。

4,980円で3か月使えるということでしょうか?
それならわかりやすい日本語でそう書いておいてくれれば前向きに検討する。
まあ、受付開始も8月で、まだまだ先の話。
家で仕事しながら落語掛けっぱなしというのも、いいかもしれない。

上方落語はradikoで聴けるのが2番組あって、毎週聴いているのだが、どうしても吉本の噺家が少なくなる。
繫昌亭の配信ならこの点もカバーできそうだ。

「新宿末広亭がなくなったっていいじゃないか」という記事のアクセスがずっと多い。
だいたいは「末廣亭 クラファン」などの検索による訪問である。
タイトルはショッキングだろうが、内容はご納得いただけると思っている。
なくなったっていいとは書いたが別に末広亭憎んでいるわけではない。私も行こうと思っている。
その7月下席、主任の柳亭小痴楽師。

席亭の信頼絶大の小痴楽師、自分が主任のときは、番組作りもいつも任されているようだ。
以前から芸協末広亭には「圓楽一門交互枠」と「立川流交互枠」それからたまに「上方交互枠」がある。
実際、この昼席にも圓楽一門交互枠がある。どこかに詳細出てるかもしれないが、こちらは例によって兼好・萬橘・王楽ではないかと。
それと別建てで、この席には「ゲスト交互」という枠があるのだ。
枠自体が小痴楽師のアイディアではないかと思う。

しかし交互メンバー、名前を見るだけで面白いね。
今回は、立川流と円楽党のみで作っている、若手のオールスターといえる。なるほどなあという顔付け。
「小痴楽が選んだ」というのがお墨付きになる時代が来たようだ。このまま、プロデューサーへの道を歩みそう。
今、全国全団体股に掛けたプロデュースができる人、不在ですからね。今後ますます小痴楽の地位は高まるであろう。
本業そっちのけでプロデュースに専念しだすとおかしくなるが、たぶん大丈夫。

若手真打と二ツ目が半分ずつ。こしら師は末広亭初めてらしい。
昇進したての好一郎師も入っている。
まあ、諸派についてはこの辺りを聴いておけば間違いないということだろう。だいたい同意します。

この席も行きたいのだが、その前の新宿中席、喬太郎師に行くつもりなのでどうなるか。
でも、今芸協は本当にホットです。

ほかにもぼんやりとしたネタの元があったのだが(木梨憲武の志らく弟子入りはどうなったんだとか)、一日分取れたので、またの機会にします。

作成者: でっち定吉

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4件のコメント

  1. しん平監督の『二つ目物語』見てきましたが、劇中「菊之丞」師が次の会長はあたし、とつぶやいてました。なんかありえそうな気が…(笑)

    1. いらっしゃいませ。
      個人的には菊之丞師で構いませんけど、まずは常任理事でしょうね。あと、他派との交流がもっとあるといいのでは。
      なんてマジに返事してどうする。。

  2. はじめまして。
    私も末廣亭のクラファンの話題でこちらにたどり着いた口です。

    私の場合、クラファンの募集が始まり、ラジオで伯山さんが本件取り上げて、協力を呼び掛けていたこともあり、5月下旬に僅かばかり振込をし、返礼品希望の旨をメールしました。ところが何日経ってもメールに返信がなく、悶々とする日々を送ることになりました(ちょっと大げさですが)。
    1か月経っても返信はなく、返礼品も届かないので、痺れを切らせて末廣亭に電話してみたところ、「6月末から7月上旬に掛けて発送する予定です」とのこと。本当はメールが届いているか確認したかったものの、この言葉を信頼して電話を切りました。

    その後、クラファンに協力するきっかけになった伯山さんが、6月末だったか7月初旬だったかのラジオで本件に再び触れ、「寄付金額の状況をホームページで毎週更新すると言ってるのに更新されない」「返礼品が送られて来ない」など、ご自分が協力要請していたのを差し置いて末廣亭の対応をネタにしていたのを聞いてズッコケたと同時に、自分だけ悶々としている訳ではないらしいことを知り、少し安堵もしました。

    そんな状況でしたが、7月8日になってようやく返礼品が到着。半分諦めていただけに、逆に非常に得した気分になったのは不思議なものでした。

    初めてのコメントというのに長々と書いて大変恐縮ですが、今回の一件を通じて感じたのは、末廣亭も、もう少し工夫した方がいいんじゃないかなあということでした。クラファンを始めたことを社内に周知しておらず、Peatixでの募集が一時打ち切りになってしまうとか、伯山さんが指摘するように、自分で毎週状況報告すると言っておきながら、実際は毎週報告してないとか、そもそもどれだけの経営危機なのか、いくらあれば建て直せるのかなどについて、一切数字的な説明がないことなど、素人目で見ても粗が目立つのは正直「うーん」と唸るしかありません。

    業界内外で、こうしたことを上手い方向に持って行くように指摘する人はいないんでしょうかね?

    1. 肥後守さん、貴重な情報ありがとうございます。
      私は協力してないので当然知りませんでした。

      やはり一企業としての末広亭では存続は難しいですね。
      都立または新宿区立演芸場でもいいですよ、私は。

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