本業がツイッターで自民と維新を上から罵ること。別に左翼陣営の仕事を褒めたりはしない。
まれにある副業が落語。
そんな噺家が、立川雲水。
馬鹿にしていた弟弟子、談慶はいまやインテリ売れっ子文筆家となり、その活躍を日々羨むのみ。
背中を追いかけていた左翼文化人、談四楼にはまるで相手にしてもらえない。
大嫌いな兄弟子、志らくにはツイッターで小物として完全否定された。
その後志らくの前科(差別ギャグ)をさりげなく公開するものの、世間は関心を持たなかった。
具体的な事情はわからないが、雲水は立川流を実質的に追放されている。元理事だったのに。
世間からもともと追放気味であり、長期的な凋落の止まらない団体からさらに追放されるとは、実に珍しい人である。
ただ、かつてテメエが上野広小路亭の顔付けを任されていた際に好き勝手していた前科はある模様。
因果応報なのかはわからないが、立川流の数少ない寄席(日暮里、上野広小路、日本橋)を徐々に外されていき、現在はまったく顔付けされなくなっているのだ。
立川流はすでに組織の体をなしていない。だから、いまだ所属しているのかどうかも怪しいところだ。
現在定期的にある副業は、毎月第三木曜にお寺である「やすらぎ寄席」のみ。追放されてから始まった仕事のようだ。
立川談幸師とともにレギュラーメンバー。
1,500円と極めて安い会だが、あいにく関心はない。
そのツキイチ噺家雲水が、一世一代の大勝負に出た。
8月30日のイイノホール、第1回「立川雲水の番」だそうな。チケット絶賛発売中。
5,500円という、強気すぎる設定。
これは鶴瓶師とか、上方からビッグな人が来る際の料金設定である。
格からいえば、2,500円でも高いぐらい。
なんでそんなに高いのか。
会の顔付けを見ればわかる。
立川志の輔
立川生志
ゲスト:玉川太福
5,500円というのは、この3人を聴くための料金なのであった。
志の輔、生志のふたりとは、昨年まで「傳志会」を開催していた。
チケット秒殺の会として知られていた存在。
どうやら、もうひとりのメンバーである談春師が会から抜けたがったということなのだろう。
立川流の売れっ子では、志の輔、生志のふたりだけが雲水とまだ組む気があるのか。
志の輔師は早くから売れていたので、師匠・談志については適度な距離感を持って眺めることができていたと思われる。
生志、そして志雲であった雲水は談志家元にひどい目に遭わされ続けたようだ。志の輔師は近くで、憐憫を持って観察していたのではないか。
とはいえ、富山県知事の噂も高い志の輔師が、こんな反体制チンピラ風情と組んでいていいのだろうか。
大きなお世話だが。
しかし、第2回はあるんですかね。というか、できるのかな。
第2回も志の輔、生志を呼ばないと、料金設定からなにから成り立たない。
というか、呼べたって2回、3回と5,500円を取り続けることなんてできるはずもなく。
こうやって、ふたりに寄生して今後も生きていくのを目論んでいるのだろうか。あるいは、借金を一掃するために協力を仰いでいるのだろうか。
貧すりゃ鈍すというが、しかし。
先日、談幸師の協会外弟子である「立川幸弥」について2日間書いたが、大変な反響だった。
その後幸弥は東京かわら版に名前が載らないだけでなく、ツイッターもピタッと止まっている。
まったくの想像だが、芸術協会内でその活動が問題となったに違いない。なんで理事会の決定を踏んで追放した奴が活動してるんだと。
幸弥を出した道楽亭や梶原いろは亭にも圧力が掛かったかもしれない。
なら、古巣のよしみ、やすらぎ寄席つながりで雲水が預かったらどうでしょうか。それなら芸協も文句は言わない。
揃っていじめっ子の師弟なんていいじゃないですか。
いつも楽しく読ませていただいております。
投稿の内容もさることながら、文章の秀逸さには、感服しております。
雲水師の近況も興味深く読ませていただきました。
小生、令和の時代になって落語、講談等の話芸にはまり、今では年間500公演、2,000席を生で聴いております。
芸人の師弟関係や交友関係に特に興味があります。
いらっしゃいませ。
年間500公演って、変態ですね。
私は40公演ぐらいでしょうか。5ちゃんねるで「落語ろくに聴いてないくせに」と批判されたことがあります。
寄席のレビューをするほうが本人は楽しいのですが、人気があるのはゴシップ記事ばかりなのでした。
またぜひお越しください。