月末の〆切があるが、まあ、できるだろう。
いろいろ行った今月のとどめに、池袋演芸場に行こうかなと。
池袋下席昼席は、落語協会固定の芝居。時間が3時間と短く、2,000円と安い。色物さんは2組。
私の好きな席だ。ただし落語協会の披露目は必ずここに入り、その際は通常の番組になるのだが。
今席は柳家さん花師の初トリ。
この人はイメージ的に鈴本でトリを取りそうな気がしていたのだが、池袋下席だった。
この席は、若手の抜擢、初トリが多い。
昨秋の真打4人のうち、上から二人が池袋下席でトリデビューしたことになる。1人目は古今亭志ん雀師。
この次の、緑也、花いちはどうだろう。特に花いち師は、いかにも池袋のイメージなので期待している。
さん花師もすっかり大ファンなので、残り3日でなんとか行きたい。
またしても、落語協会定数是正問題に引っ掛かる。最近、落語協会の寄席は柳家ばかり行っているかもしれない。確かに数も多いけど。
行こうかと、朝から番組をチェックしていた。
そしたら、池袋公式と、落語協会公式の顔付けが全然違うぞという話。
困ったもんだ。
暮れの新作祭りに出向いたら、想定外の春風亭ぴっかりさん(現・桃花)が出てきて驚いたこともあったっけ。
ぴっかりさんが嫌なわけじゃないが、それ以来池袋公式はあまり信用していない。
落語協会公式(本日の寄席)では、番組前半にずらりと続く交互出演がこう。
- 入船亭扇太
- 玉屋柳勢
- 柳家喬之助
- 青空一風・千風
いっぽう、池袋演芸場公式では、こう。
- 柳家やなぎ
- 柳家わさび
- 柳家喬之助
- ニックス
共通しているのは、喬之助師(交互は左龍師)だけ。
今日も、間違ってるのは池袋のほうじゃないかなと想像する。
落語協会も、芸術協会にくらべて事務がぞろっぺえだという話があるが、池袋よりはいいと思う。
できれば、わさび師が出る日に行きたいと思っていた。
若手だから浅い出番が多いのだが、それだけ寄席に呼ばれている証拠である。
そしてだいたい、その日出た前座の属性についてサラッと触れる。二ツ目時代からそう。
先代馬生の孫である金原亭小駒さんとか、正蔵師の次男であるぽん平さんとか、わさび師が属性を紹介するので、客席からへえと声が上がる。
軽い古典落語で沸かせて去っていくのがたまらないんだ。
わさび師が顔付けされているかどうかはなかなか重要。
わさび師の公式サイトでスケジュールを確認したら、28は休み。やはり協会公式が正しい?
わさび師の今度の出演は、30日千秋楽となっている。
結局本日は子供が体調崩したので、行けないんですけどね。
正解もわからないままではないかと。
池袋といえば、ひとつ最近の反省がある。
8月下席で主任の三三師が、池袋の昔話をしていたのは書いた。
その際、師が舞台の上手を指して、「昔の演芸場の入口は裏っ手の狭い道路にあったんです」と言っていた。
あれ、舞台の上手って、ビルの北側で道路ないじゃないと思ったのだ。
だが池袋のビルの構造を改めてつくづく考えてみたら、間違いなく師が指さしているのは裏手だ。潰れたけど、テナントでラーメン屋のAFURIが入っていたほう。
あれ、師が方向間違えてるんじゃないかと一瞬考えたことをお詫びします。
長年通っていながら。まあ、私には職場じゃないし。
ちなみに池袋のテナントだったAFURIは、辛いラーメン専門店だった。
今調べたら、辛いラーメンの名称、「辛紅」で「からくれない」って言うんだ。落語から取ったんならイキだ。
これを利用して改作千早ふる作れませんかね。
竜田川が故郷に帰ってラーメン屋になって、女乞食に辛紅をやったりなんかして。でも、嫌がらせで水をくくって出さない(苦しい)。
そういえば、国立演芸場で柳家小袁治師が、下手を指して「あちらの有楽町」って言っているのは聴いた。
その際、「有楽町は上手ですよ」って当ブログで突っ込んだんだけど、今地図を改めて見てみたら、ちょっとずれている。国立の上手は、新橋と浜松町の間ぐらいを向いていた。
有楽町を高座から指し示すときは、演者の左後ろ45度あたりを示さないといけません。
という、どうでもいい記事が1本できました。
昨日、「落語 ブログ」検索で1位になったというネタを出したけども、昨日の日中は結構順位が変動していた。
いま現在はかろうじて1位に復活。また下がるだろうが、別にいいのだ。
まあ、あんな記事を出したからこそ変動したんだろうと思っている。複雑系の実践で面白いじゃないですか。
(追記)
池袋の下席、今月からいきなり2,500円に値上がりしてる!
しかも、かわら版には2,000円て書いてあるのに・・・
これでいいのか、落語界。
いきなりの25%アップだが、まあ、行きますけどね・・・
さん花師にご縁をいただいている小生、昨日29日に行ってきました。
入りは、こんなもの?くらいで演者さんたちには申し訳ないかって感じも。個人的に、池袋は我が家からも近く、好きなんですが、この日は特に、演者といい、演出といい、いい意味で昭和の頃の昔の寄席を思い出させてもらいました。
入場したらパンフもなく、あれ?と思いつつ、当日の顔付けだけ書かれたものをセルフで取るという。こんなだった?なんだか記憶がグチャグチャになってきたりしました。
さん花師は「棒だら」でしたが、圓太郎師の「かんしゃく」もなかなか良かったなあと。
とにかく、体力が落ちてきた小生にはコンパクトな興行が嬉しい池袋です。
桂さんいらっしゃいませ。
絶妙の3時間、池袋下席はいいですね。
本日の番組を配らなくなったのは、コロナ以降だと思います。
棒だらでしたか。師匠譲りでしょうね。
ちなみに本文に書いた池袋の28日ですが、開演後にひっそり差し変わってました。
やはり落語協会公式が正解でした。