東京かわら版の表紙がツルツルになってるぞ

もう28日だ。
毎月遅くても25日ぐらいには東京かわら版届いていると思うのだけど、ようやく今日来ました。
表紙は笑点に加入の一之輔師。
ツイッターを見ると24日ぐらいには手に入れている人がいるので、「Fujisan」経由のせいで遅いのだろう。
でも、かわら版に直接定期購読を頼むとカード決済できなくて、振り込まなきゃいけないんで嫌なんです。直接購読の場合、PDFでも読めるメリットはあるらしいが。
今月は「寄席演芸年鑑」が付いていて、200円定価が高くて800円。定期購読してれば関係ない。
ちなみに来月も増ページで700円だそうな。なんで増ページなのかは書いてないからわからない。

一之輔師はインタビューで、笑点について語っている。内容はもう、さまざまな媒体で出ているものとそんなに変わらない。
寄席にも出続けるという内容も何度か読んだが、少し違うことも書いてある。
秋頃寄席に出たいので、すでにスケジュールを抑えめにしてるんだそうだ。
確かに全国の落語会を埋めすぎると、寄席に出る機会は減る。寄席に出ようと決意するなら、意図的に空けるしかないのである。
といって、寄席に出るには席亭の依頼がないと出られない。そして、秋の寄席の顔付けが決まるのはまだまだ先。
一之輔師だからこんなことが可能なのだけど。

それはさておき。
なんだか表紙の質感が違う。確かに先月までは、ざらざら、ちょっと凸凹している。
うちの息子もすぐ気づいた。「安っぽくなってるよ」だって。

安っぽくなったのか、よくなったのかよくわからない。
だが少なくとも裏表紙の個人広告は、紙質が替わったのでよく見えるようになってます。
個人的にはざらざらのほうがしっくり来たけど。残念がるほどのものでもない。

さて、今月号で一番びっくりしたニュース。インタビュー記事。
これを今日のタイトルにすると間違いなく検索アクセスが集まる。気の毒なので自粛した次第。
でも、ちょっと書きたい。

漫才の大空遊平師匠が、右腕切断したという。
これが、「ご存じの通り」というテンションでもってつづられているのだが、そんなこと知らない。
Wikipediaのご本人の項も、「かわら版4月号によれば」と書かれているので、今まで特に報道もされていなかったわけだ。
11月に酔って線路に落ち、寝ていたところを電車に轢かれたのだそうで。
いったいどういう状況なのだかまるでわからない。線路に落ちたというのだから、駅のホームからということか。
誰も気づかなかったのか、そのあたりまるでわからない。

ナイツのラジオ最近聴いてないのだけど、そちらで話していればニュースになっているだろう。
出ていないところを見ると、まだ話してはいないようで。

とにかく、それが理由ということだろう。
ふるさとコンビは解散していて、ピン芸人として復帰するのだそうだ。
これまでリハビリに励んでいたそうで。
漫才協会の公式には、現在なぜか名前がない。一度消えたみたい。
落語協会のほうはずっと出ている。だいたい色物さんの場合、落語の協会の更新が遅いことになっている。

三代目三遊亭金馬が、総武線の鉄橋を歩いて渡り電車にはねられて左脚を切断したというエピソードがある。
これを思い起こした。

今は大空遊平というさして冴えないお爺さん芸人だが、かつては夫婦漫才の遊平・かほりだった。
今思えば信じられないぐらい、落語の寄席で爆笑をかっさらっていたものだ。
私も何度か鈴本あたりで聴いている。その頃はたまに行く程度だったけど。
女性上位で宮川大助・花子にスタイルが似ていたのだけ欠点だったが、それでも面白かった。
だが離婚してコンビ解散してしまう。奥さんは芸人も辞めてしまう。
関西なら、離婚後もコンビで舞台に出続ける夫婦漫才が何組かいたものだが。

男やもめが酔っ払っての事故で障害者になる、というのはとても痛々しいが、かわら版の記事を読む限りご本人は呑気な様子。
もちろん本当に呑気なんてあり得ないけども。
自分の事故も笑い飛ばすぐらいでないと芸人なんてできないのだろうけど。
なんとなくだが、すでにどこかの局が密着取材しているのではないだろうか。そんな気がする。

作成者: でっち定吉

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