ラジオからでっち定吉ブログの話題が流れてきたよ

日曜日、ABCラジオの「なみはや亭」をリアルタイムで聴いたあと、今度は土曜日にやっていた「ラジ関寄席」をタイムフリーで聴いた。
らんまんラジオ寄席の終わる前から、野球シーズンはこの関西の2番組が頼りだ。
ラジ関寄席はトークコーナーから始まる。
進行役は女道楽、内海英華師匠。

「さっそくですが今日もゲストの方とお電話がつながっております。笑福亭学光さんです。もしもし、おはようございます」

「もしもし。よろしくお願いします」

「本日はわりと静かなところからお電話をなさってくださっておりますが、前回はあの、東京駅の構内という」

「あのときもなんかね、東京の方が聴いてはって」

「え、そうなの」

「そうなんですよ。で学光の寄席事情とか、東京に来たとか。そういうの全部話したじゃないですか。それを誰か落語ファンの方がブログかなんかに書いてくれてはって」

「それなら、東京のこともちょっと言うとかなきゃあきませんな。もしも先に行きはるなら」

「そうですね。でもしばらく弟弟子がもう真打にならないので。行く機会が。文治さんが呼んでくれたらいいんですけどね。うちの師匠も呼んでくれませんし」

「どういうことですかそれ。いわば、親子で息子を呼ばないとちゅうのはどういうことですか」

「そうですよ。東京ね、末広亭とか。大阪枠をね、うちの師匠が作ったんですよ」

「あれだけのね、長い間、落語芸術協会さんのほうでゲストでずうっと出られて、今では本会員になられて。私偉大なことだと思ってるんですけど」

まあ、当ブログの話題が振られたのは、この冒頭の一瞬だけなんだけど。
その「ブログかなんか」にどう取り上げられたのか、それをどんな感想を持って読んだのか、そういう話題には二度と帰ってこなかった。

それでもメディアから当ブログのことが流れてくるなんて、なかなかいい気分です。
書いたって、気づいてもらえなきゃそれまでだからさ。
ラジオ聴いて、「オレのだ!」と叫んで家内に嫌がられました。

その記事。

笑福亭学光の見る東京の真打披露

2021年の8月、ちょうど東京オリンピックの頃である。

笑福亭学光師は、笑福亭鶴光師の一番弟子であり、唯一大阪で活動中。師匠はその後東京でのみ弟子を獲っているので、取り残された格好になっている。
ちなみにより正確に書くと「學光」。
学光師、今回のラジオでも、ひとり大阪にいるから忘れられてるんちゃうか、もしかすると弟子がいることすら忘れてるんちゃうかとのことでした。

鶴光門下の次の真打は、私もファンである希光さん。
芸歴10年だから確かにあと4年程度は掛かる。
その後、最近よく笑点特大号に出ている茶光さんがおり、最後、前座に、元・林家ひこうきのちづ光さんがいる。

学光師、東京の真打披露パーティはすごいと。落語協会の重鎮も来ているし、政治家まで。
テレビだけで知っているあの人この人が集まっていて、コーフンするんだそうだ。サインもらおうかと思ったって。
まあ、これはネタですが。

ちょっと学光師の、東京の寄席の説明に正確でない部分があった。
内海英華師匠には「芸術協会の披露目なのに落語協会のお歴々が口上に並ぶことがある」と伝わってしまった。
披露パーティに落語協会の師匠がたくさん出ているから、勘違いしたのでしょうが、寄席の口上ではこれは基本ありませんね。
最近では、桂小南師の襲名の披露目に、弟である林家二楽師(紙切り)が上がったぐらいじゃないか。

上に広告張った、鶴光師の本の話も出てました。

その学光師のラジ関寄席での一席は「幸助餅」。
人情噺で、珍しい。
当代春團治師が襲名が決まった後、日本の話芸で出してましたな。

最後に、落語とごく薄くつながる話。
競馬は、日曜はクラシック三冠の皐月賞で盛り上がったが、土曜にも障害レースの最高峰、中山グランドジャンプがあって、息子と観ていた。
勝った馬は、「イロゴトシ」。
「障害入りわずか4戦目」とか、「世にも貴重な熊本産馬」とか属性が溢れ気味、実に話題性豊富な馬なのだが、それ以前に名前が色事師ときたか。
色事師といったらもう、「宿屋仇」でしょう。

源やんは色事師! 色事師の源やん!

馬の活躍に、思わず落語が聴きたくなってしまった。
YouTubeに頼ると、金曜に聴いたばかり、三遊亭小遊三師の「宿屋の仇討」が出てきたのでありがたく拝聴しました。
声が若い。

源ちゃんは色事師! 色事師の源ちゃん!

小遊三師のは手短だった。
桃月庵白酒師が、ノリノリで色事師を延々やるはず。

(2023/4/22追記)

訂正です。引き続き2週目のラジ関寄席を聴いて、鶴光師の弟子をひとり忘れていることに気づきました。
希光さんより前に、「竹三」さんがいます。
春雨や風子さんと一緒に、山遊亭くま八さんが「金太郎」を襲名して来年5月に真打になる。その次が竹三さんでした。
聴いたことない人なもんで。
お詫びして訂正します。

作成者: でっち定吉

落語好きのライターです。 ご連絡の際は、ツイッターからメッセージをお願いいたします。 https://twitter.com/detchi_sada 落語関係の仕事もお受けします。