東村山さんの勉強会に戻ります。
円丈を追っかけていたのに、白鳥師のことはそれまで知らなかったという三遊亭東村山さん。
でも自由な一門でよかったですと。
地元ではボウリング得意だったそうで。
高卒後住んだのは下北沢で、その後も井の頭線沿線で数回引っ越したそうで。
今は阿佐ヶ谷だそうだ。
西武新宿線の人間がこのあたりに住みたがる感覚、わかる。
下北沢時代、卵が欲しくてニワトリ買ってきたら、オスだったという。
このペットのニワトリと一緒によくシモキタを散歩したそうだ。
その後引っ越しの際に川越の祖父宅に預けたが、逃げ出してしまったという。目の前が養鶏場だったので、そちらに行ったのでは。
プロフィールを聴き、全然知らなかったのだが、この人も芸人上がりなんだなと。
高座に漂わせる大物感の秘訣がわかった。もちろん、芸人だったらみんながみんなそうだというわけではない。
それでも芸人の経験を最大限に活かしきっているわけだ。
芸人のほうで目が出なくても、落語にやって来て輝く人も非常に増えた。
先日、立川志らくが「落語界には才能ある人間が入ってこない」と言っていたが、改めて現実の見えない発言だ。
お笑いセンスがあると自負する若者がそちらに進む今の形、何の問題もない。
仲入り休憩を挟んで、再び登場の東村山さんは、ひょっとことおかめ模様のツートンカラーの着物に着替えている。
「りんご亭アップルです」
休憩前に予告していたのだが、芸人時代の3分のネタをやりますとのこと。題して「キッチンTV」。
キッチン用具のために放映しているテレビ番組、キッチンTVだそうだ。
海外テレビのあのくどい吹き替えの感じで。
フライ返しの紹介に応じて登場するのはしゃもじ姉さん。しゃもじ姉さん、頭にごはんつぶついてるよ。
いやだあ、最近よそってないのに、いつのかしら。
キッチン用具たちが、キッチン用具のために架空の映画を紹介する。俳優として登場するのはまな板。
まな板がキャベツを切り刻まれる撮影の苦労を語る。
しゃもじ姉さん「あたしよそいたくなっちゃったわ」。
吉本製作で昔「家電漫才」というのをやっていたのを思い出した。
なかなか楽しい。
思えば、円丈師のぐつぐつを聴いて「擬人化」についてひらめいたのだろう。
3分よりもうちょっと長かったと思いますと振り返る。前座になってから、間を取るようにしてますから。
こういうネタをやってました。この着物、当時は胸にりんごのワッペン貼ってたんですよ。
たぶん、弟子入りした時に取っちゃったみたいです。今度またつけようかなと思います。
ワッペンもまた、円丈リスペクトに違いなく。
だが、一方では白鳥っぽさも感じられるのが面白いではないか。
最後の一席は、すみませんこの着物のままでと。着替えられませんから。
そういえば思い出したが冒頭、キンチョーのあまり、毎日締めてるはずの帯の結び方わからなくなりましたって言ってた。
プークに来られた方には被ってしまいますが、同じのをやります。
プークで衝撃受けてから2週間しか経ってないが、全然イヤじゃないですね。ネタは「CM家族」。
ちゃんと今回も、城本クリニックのCMを歌いながら高座を転がってみせる。
二度目なので劇中のCMも思い出した。ずいぶんたくさん入ってるな。
富士サファリパーク、フジパン本仕込み、日野の2トンに、いすゞのトラック。あとなんだっけ。
しかしまあ、爆笑の噺をこしらえあげたものである。
師匠がそうするように、古典派のアニさんに掛けさせてみて欲しいものだ。古典の殻を破れない若手にはいい噺と思う。
本日はありがとうございましたと最後挨拶。無事終わりました。
第2回を決めないといけませんが、それにしてもこんなに疲れるんですね。
できれば2か月に1回ぐらい勉強会やりたいんですが、新作作るのが遅いもので。
なので3か月に1回ぐらいと思うんですが、日程はなにも決まっていません。
がんばって続けて、もっと大きな会場に移りたいです。
最後、予約特典の色紙を配る。
楽しい前座の会でした。
こんなブログ書いた私は、でっち定吉だとバレてるし、続けて勉強会へ出向くのはやや気が引ける。
でも、いずれ阿佐ヶ谷あたりでお目にかかれるのではないかなと。