国立演芸場は、隣接する国立劇場ともども閉館した。
この後建て替えだが、入札が不調とのことで、いったいどうなるやら。
万博なんてやめて国立劇場の建て替えを優先しろ、なんていう人もいそうだな。知らないが、きっと言ってそう。
国立演芸場の演芸公演は、2024年1月より、とりあえず場所を紀尾井小ホールに移して続けられる。
内幸町ホールなども予定されているそうである。
番組の中身は決まっていないが、スケジュールはもう出ている。
それによると、落語の公演は5日制である。
このことはもう、来春(抜擢)の落語協会新真打(つる子・わん丈)の披露目スケジュールが、国立主催分だけ5月21日からの5日間であることから想像はついていた。
もっとも芸協の新真打は、国立主催分を7月2日から10日の9日間やる(1日は休館でしょう)。どういうことなのか。
芸協は3人昇進だから、綺麗に割れていいけれど。
7月は落語協会の公演はないのかというと、たぶん5日間はあるのだろう。
ちなみにここから逆算していくと、1月・3月・5月の公演は、芸協が先、落協が後ということになるのでは。まあ、わからないけど。
代替公演が始まるのは、1月11日。
つまり、正月の初席はありません。
例年は初席(1月1日から10日)は新春国立名人会を開催していた。これは落語協会と芸術協会のメンバー混合で行われていて、寄席の定席ではなかったと思う。
2024年は11日からの10日間を、5日ずつ落語協会と芸術協会で割り振るのだと思われる。
ここは寄席四場では「二之席」という名称が付くわけだが、5日間ずつやるのなら二之席ではありえない。
100%想像ですが、タイトルを考えてみる。
- 新春国立演芸場落語協会特選会
- 新春国立演芸場落語芸術協会特選会
特選会とは便利なことば。
1月はこれでおしまい。
2月もスケジュールが出ているが、「6日~10日」「21日~25日」。
なんだか配置がバラバラ。先約の会でもあったんじゃないかと思う。
特に、国立演芸場の定席は、下席がなかったが、関係ないようだ。
3月も同様に、「12日~16日」「26日~30日」
ここまで発表されている。
どちらの協会の興行なのか、そして誰が主任かは未公表。じき出るでしょうが。
落語以外はというと。
歌舞伎は新国立劇場。
文楽は2月に日本青年館ホール。
その前に文楽、北千住のシアター1010で12月の公演(4日~14日)がある。千住で決まっているのはこの公演だけ。
なんだ、思いのほか少ない。
シアター1010は、ホール名だけ先行して報道されていたので、私はここで落語の公演をやるかと予想したのだ。
紀尾井ホールの名前はまだ挙がっておらず、日本青年館は新宿だからあり得ない。そして能楽堂ということもないだろうしという消去法で。
足立区は文楽をやるんだと驚いたのだが、そんな大規模ではないのだな。
文楽も観にいきたいなと思う。12月はちょうど足立区でPayPay30%還元をやっているし。
だが、6,500円だって。高いなあ。
お江戸日本橋亭も一時閉館するし、ホール不足問題というのはしばらくありそうだ。
国立演芸場が場所だけ貸していた貸席は、単に消滅。
残るのは国立名人会とか、花形演芸会とかだが、これについてはなにもアナウンスがない。しばらくはないのかもしれない。
今年は国立ばかり行っていた気がする。数えたら5席。
少し前は、寄席のニオイの薄い国立演芸場、あまりよく思っていなかったのも事実。だが最近、番組が明らかに向上したという感覚を持っている。
紀尾井ホールや内幸町ホールで、私の心のスキマがいったいどこまで埋まるだろうか。
25日なのに、東京かわら版がまだ届いていません。
12月号に、このあたりを補足する情報が載っていそうな気がするのだが、また付け加えますのでご容赦を。
続編のようなものです。