2024年から演芸界はハコ不足 アオリを食らう立川流

昨日も広告の売上が多かったのだけど、なぜ? 管理人本人が、広告の掲載された画面を見てないんですけどもね。
まあ、まだまだすったもんだありそうだ。
いちおう、アドセンス狩りの対策は進めている。

2024年国立演芸場代替公演は半分の規模

今日はこちらの続編のようなものです。
国立演芸場代替開催の1月の番組が公表されていた。
会場は紀尾井小ホール。
1月11日から15日は芸術協会で、主任が三笑亭夢太朗。仲入りが三遊亭圓丸。
16日から20日は落語協会で、主任のみ金原亭馬生と明らかにされている。落語協会のほうは、例年の2月の番組のようだ。

気になるのは、国立劇場チケットセンターで予約したチケットは、発券してからでないと入れないこと。ひと様のホールだから、そりゃまあそうだ。
セブン-イレブンで発券してけばいいのだが。
私は国立の定席では、かわら版を持っていって現地でキャッシュレスで払っていた。時間が掛かって面倒だったけども。
これ、どうなるだろう。かわら版割引は1月以降もあるのだろうか?
ただ現地で発券してもらう場合は、現金払いになりそうな気がする。

2023年をもって国立演芸場は休館した。その後、建て替えの入札が不調だという話だが。
そしてお江戸日本橋亭も今月をもってビル建て替えで休館。
それでもって定席がなくなると危惧する講談協会がクラファン実施したりして。

日本橋亭建て替えと講談協会クラファン開始

こちらは目標金額を達成したそうだ。では、どこで定席をやるんでしょうか。
ともかく、都内はハコ不足だそうな。
正直、いまだにピンと来ていないのだけども。
国立は規模がでかかったから影響も大きいだろうが、日本橋亭の置き換えになる小さいホールなんてずいぶんありそうに思うのは、私だけなのだろうか。
特に20人規模の会なんて、そこらの集会所でできそうだが。実際そんな会よく見かけるし。
池之端しのぶ亭だってあるし。しのぶ亭でホール不足は救えないけども。

ともかく、現にアオリを食らったのが、講談協会と、そして落語界からは立川流であった。

増えた立川流の寄席はやっぱり…

立川流の公式によると、スタジオフォーと梶原いろは亭で立川流の寄席が増えたのは、増加でもなんでもなかったのだった。
単なる、置き換えだったのだ。まあ、それでいつものなんというかなあというメンバーだったのもうなずける。

公式を引用すると、こう。

§

お江戸上野広小路亭での「広小路亭立川流夜席(5日間)」「立川流日本橋亭(2日間)」「金曜の新宿(毎月最終金曜日)」が廃止となり、「立川流広小路寄席(昼席)」が2日間から1日のみの開催となります。それを受けまして、先月12月より「立川流いろは亭昼席」「立川流すがも亭昼席」(ともに2日間)が始まりました。
また、2024年1月より池袋において「池袋東口・立川流みないけ座夜席(2日間)」が始まります。

§

日本橋の2日間がなくなるのは当たり前として、上野広小路亭も昼席の1日を除いて追い出されるのであった。
長らく7日間持っていた上野広小路亭の席が、1日になるという衝撃。
日本橋の公演が上野にいろいろ移るアオリなんだろう。

芸術協会は上野広小路亭で、15日までの定席を持っている。
1月もこれは減っていない。芸協と立川流、平等に減るわけではないのだった。
どうやら立川流では、客が来ないものらしい。
個人的には、談四楼師ばかり顔付けされているのでここ数年行く気にもならず、客が来ているのかどうかも知らない。
私のように、談四楼とか雲水とか、面倒な人ばかり出ているので足が遠のいたという人もいるはずだ。
もっともその結果がこれなのか、そこまではさすがにわからない。
ただ、まともな少数派と、まともでない多数派を勝手に切り分けるような言動がこの結果になったとして、驚くには当たらない。
宗教法人立川流とはよく言ったものだ。

円楽党は特に影響ないようだ。
もともと上野にも日本橋にも定席は持っていない。
お江戸両国亭の両国寄席を減らしてくれと言う話にもなっていない。正月もちゃんと15日間ある。
そして大きいのは亀戸梅屋敷寄席。夜の両国に対しこちらは昼。これも同じぐらいの数を毎月開催している。
梅屋敷も、最近落語会が増えてきた。
こちらは円楽党のほうが先だから、追い出される心配もない。
亀戸はもともと、円楽党というより6代目円楽個人に来た案件のようだが、これがあるのは団体として実にラッキーだった。
そして、寄席の多さゆえに前座がブレイク中。

立川流も、四天王と生志師など、売れてる人が出ていれば問題なかったのだろう。
円楽党には好楽、兼好、萬橘、王楽、満堂みんな出ている。
もっとも寄席を否定して生まれた団体に、大物の寄席出演を求めるのも自己矛盾だ。
私に言わせれば、寄席の否定のほうがそもそも矛盾だったのだと思うけど。

しかし先日のヨネスケちゃんねるで小朝師が述べていた、「協会の統一は弱者のためにならない」という理論が、早速崩壊しているように思う。
団体ごとコケたら、そこの弱者はみな切り捨てられてしまう。
私は穏健的協会統一反対派なので、小朝師に対してそれ見たことかと言う立場じゃないけども。

談幸師のあと、芸協入りする立川流の噺家は続かなかったが、そろそろあるんじゃないでしょうか。
ただ、真打で寄席修業していない人が入りたいという場合、どうするか。前例からすると前座させないとならないのだが。

さらに続編です。

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作成者: でっち定吉

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