なかよしおじさんズ(上・オープニングトーク)

朝出した、THE SECONDの記事の反応が非常に薄い。
仕方ない。8年ブログ書いてて初めてだが、同日に2記事出します。

9日日曜も、行きたいところはよりどりみどり。
六郷土手のお寺でやってる「宝寄せ」なんて、久々に見つけた。
駒治・文菊二人会。
だがこの日は梶原いろは亭に行きたくて、断念。それで先日ささはた寄席に駒治師を聴きにいった次第。
そのいろは亭は、「鯉橋・小助六・夢丸」という、たまらないメンバー。なかよしおじさんズ。
すごい、いろは亭が満員だ。いつもつ離れそこそこのこの席で、はじめて見た。
予約しておいてよかった。
小さいハコだから満員といっても30人。でもすごい。

鯉橋・小助六・夢丸オープニングトーク
のめる夢丸
青菜鯉橋
(仲入り)
蛙茶番(鳴り物入り)小助六
鯉橋・小助六・夢丸エンディングトーク

幕が開き、3人揃って登場。
上手から、小助六、夢丸、鯉橋の各師。小助六師が口火を切る。
大勢お集まりいただきありがとうございます。なかよしおじさんズも数えて11回めです。
そんなにやってたっけ?
前回10回だってお知らせしてるわけですから、お客さんのほうがわかってますね。なのにあなた方、忘れてると。

そして今日5月19日は、なんと夢丸師匠のお誕生です。
客、拍手。今日は記念の会です。
41になったそうで。
夢丸師は現在、浅草の夜トリ。
今日ももちろん行くが、ここで頑張るので夜のデキはひどいでしょう。でもよかったら来てください。
ちなみに昼は披露目で、夜はガラガラだと。

翌週の芸協らくごまつりの話。
以前の屋台は芸人がやっていて、衛生上やや問題があった。
鯉昇一門は甘酒を作るが、なんとおたまがない。
なので紙コップで直接掬う。
そこを保健所に見られたんじゃないか。

鯉橋、夢丸のおふたりは裏方。
小助六師は、なんだったかなあとすっトボける。
町内会のドブそうじと被ってしまったそうで。町内会はしくじれない。

落語まつりは、歌丸師匠のころ、彦八まつりや圓朝まつりを参考に始めたからかれこれ15年くらい。
小助六師の思い出というと。
囲碁将棋コーナーを作ることになる。桂圓枝師匠の立派な碁盤をお借りすることに。
自分のことなど語らない圓枝師と話ができたのは嬉しかった。
小助六師の実家のクルマ、プジョーで碁盤と石を運ぶことになる。
花伝舎に持ってきたら、先輩のひとりが(クルマのことなんてわからないくせに)目ざとく見つけて、外車だ外車だと言いふらす。
実家が金持ちだのなんだの言われる小助六師。

鯉橋師が、今乗ってるのプジョーじゃないよね?
今はホンダステップワゴンだそうで。
このクルマで、仙台花座に向かうことになる。交通費がもったいないのでみんなで行こうと。
噺家なんてのは、免許持ってないか(鯉橋)、持っててもロクに運転しない(夢丸)。
行きは運転上手い人が小助六師だけなので、頭を下げられた。
帰りは僕たちが交代で運転します。
だが、打ち上げでもってこの人たちビールをグビグビと。

10分の楽しいトーク。この3人のチームワークがよくわかる。
今日の順序が発表される。
まず夢丸師から。

誕生日祝ってもらうことなんて、ここ数年ようやくです。
それまでは、全然ありませんでした。
5月19日は、毎年大打ち上げなんですよ。芝居は20日までありますが、次の寄席にもの運んだりしなきゃいけないんで、1日繰りあげるんですね。
下っ端の頃は師匠方の注文をまとめてメモ取ったりしてるんで、誕生日どころじゃないですよ。
一度、5月19日に、亡くなった小蝠師匠と、講談の京子先生、それから春風亭柏枝師の真打昇進パーティがあったんです。
急に灯りが消えて、ハッピーバースデートゥーユーが流れてきたんです。
サプライズです。泣きそうになりまして。
♪ハッピバースデー、ディア神田陽子
偉い師匠のサプライズだったという。恥ずかしかったですね。

鯉橋師匠と私は新潟です。
新潟も広いので、地域によって性格も違いますけどね。
鯉橋師匠は上越で、私は新発田ふぜいで。あ、こんな言い方したらよくないですけどね。
先日大阪で仕事してたんですよ。
私はいつも着物です。
大阪の学校で着物で歩いてたら、「あ、空手家」。
どこが空手家なんですか。

あと、動楽亭に出させてもらったんですね。
動物園前というところにあります。街を歩く人のほうが動物みたいなところです。
簡易宿泊所があるのでそこに泊まろうと。電話したら、ハイシーズンなんで料金倍になりますって言われたんですね。
いくらか訊いたら、「2,200円です」。安いな。
でも、インバウンドで儲かってるみたいで。別館ができたんてますよ。女性専用です。なるほど、こういう時代だなと。
別館の入口に書いてあります。「男性の立ち入り禁止。どうしても入りたい場合、500円もらいます」。
払ったら入れるんじゃないか。

現地でいつものように着物で横断歩道を渡ろうとしたら、向こう側にブリーフだけ履いてる人がいたんです。
そんな人、川俣軍司しか知りません。
目が合ったんです。嫌だなと。
その人がこっちに向かってきて、私に言います。
「おもろいカッコしとんなあ」
いや、あんたに言われたくないよ。

人の性格というマクラから、本編「のめる」に続きます

作成者: でっち定吉

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