東尾久・荒川ふれあい寄席(上)

土曜は黒門亭に行ったが、それでも三連休は仕事をしたので、週明けの火曜日、上野広小路亭の柳亭小痴楽真打披露に行こうと思った。
「したまち台東芸能文化」をプリントアウトすると1,500円で入れる。三連休は割引不可だったのに、披露目で使えるとは愉快だ。
だが家を出て駅に向かったとたん、急ぎの仕事が入ってきたので断念した。
芸協の披露目は、5場連続でなく切れ目がある。切れ目の最中、1日だけある広小路亭の披露目、面白そうだと思ったのだが。
札止めだったとのこと。そりゃそうだ。

仕事ははかどり、そして頭が痛くなった。翌日水曜日、仕事の合間にちょっとだけ出かけたい。
寄席に戻ると宣言しつつ、そしてさらに両協会とも披露目が続いているにも関わらず、こうして結局、短い時間で終わる安い席に行ってしまうのだった。仕方ないね。
東京かわら版を見ると、水曜昼間は落語会がたくさんある。安いのもたくさん。

無料の落語会を見つけた。荒川区各所の「ひろば館」を巡回しておこなわれる、ふれあい寄席。
今回は東尾久というところ。
無料落語会好きの私としては、以前からマークはしている会。だけど、区がぞろっぺえなのだろう、Webサイトの更新もちゃんとされない変な会。
東京かわら版にも、顔付けが間に合わずに日程だけ載っていることが多々ある。現に、次の11月26日の会もそうなっている。
今回の日程については、東京かわら版には演者がちゃんと出ているのに、区の公式にはこの日の日程、抜けている。
この日が水曜なのに、公式に載っている日程はすべて火曜。
本当にあるのか? まあ、やってなかったらそれもまたネタになって面白いじゃないかなんて。
区の公式、日程が「平成31年」のままになっているのが役所っぽい。
東京かわら版を信用するなら、三遊亭金八師と、春風亭柳朝師。無料の会にしては、素晴らしい顔付けだろう。
公式サイトには「三遊亭好楽一門を中心に」なんて書いてあるが、少なくともこの日は違う。落語協会。
日曜日に、黒門亭の番頭さんとしてお見かけした金八師、しばらく落語聴いてないなと思ったところだ。
ツイッターを見たら、前回10月29日のふれあい寄席は、好楽・王楽両師匠だったらしい。知っていれば、神田連雀亭から、らくごカフェじゃなくてそちらにハシゴしたと思う。

千代田線で町屋に出る。ここから徒歩圏内。
町屋は斎場にしか来たことがない。
駅前の複合施設、ムーブ町屋では、今月30日に菊之丞師の会があるらしい。スケは東京ボーイズ。
2,000円だけど、1,000円を買い物券でバックしてくれるんだって。チケット買おうかなと一瞬思ったのだが、翌日の「小ゑんハンダ付け」を予約しているのでやめる。
他にも、歌武蔵師の無料講演会「防火のつどい」とか、笑福亭茶光さんの二ツ目昇進記念とか、落語の盛んな街だ。いいですね。

名称がまったく定着しない、東京さくらトラムこと都電荒川線の線路に沿って進む。
名称が定着しないことよりも、「小池都知事の痛い施策」の象徴として扱われている事実のほうが気になるね。
「東武アーバンパークライン」も世間に嗤われているが、特に誰か個人のせいにされてはいないわけで。

会場に着くと静まり返っている。まさか、やってないのかと思ったが、「東尾久ひろば館」という建物が二つあって、間違えたほうに行ってしまったのだ。
確かに、間違えたほうはGoogle Mapが指し示してはいなかった。でも、看板見れば、ここだと思うだろう。
間違った建物の、ウクレレの稽古が聴こえる廊下を、3階まで探索してしまった。
これがアウェイの洗礼か。
Google Mapだけを頼りになんとか正しいほう(東尾久三丁目ひろば館)にたどり着くと、大盛況。爺さん婆さんがいっぱい。
ちょっとした冒険の旅であった。
会場入りできさえすれば、あちこちで落語聴いている私、アウェイでもさして気にならぬ。

金八 / 腹話術
市若 / 新聞記事
柳朝 / 悋気の独楽
(仲入り)
金八 / 茶金

区の人が手短に、「柳亭柳朝」などと間違って紹介し訂正したあと、三遊亭金八師の挨拶からスタート。

続きます。

 

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作成者: でっち定吉

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2件のコメント

  1. 私も最初、間違った方のひろば館に行ってしまいました。
    まわりにいた爺様の話によると、荒川区には「ひろば館」と「ふれあい館」の2種類の施設があって、「ふれあい館」で開催される「ふれあい寄席」は好楽師匠の一門が出演、「ひろば館」で開催される「ふれあい寄席」はそうじゃないとか。ややこしい。

    1. 石さん、コメントありがとうございます。
      なるほど、区の公式に出ているのはすべて「ふれあい館」のふれあい寄席ですね。
      今回の東尾久をはじめとする「ひろば館」のふれあい寄席は別なのですね。
      そしてふれあい館のほうのふれあい寄席は「東京かわら版」に出ないと。なんじゃそりゃ。
      まあ、よそ者なのにタダで聴かせてもらって、荒川区に深く感謝はしております。
      お客さんもいいですしね。

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