円楽と志らく(ニッポン放送ラジオから)

落語のオチについて、しばらく続けるつもりの連載を始めたのだが、2日目の個別記事のアクセスがいつになく低い。
こういう記事は、まとめてからグッと伸びるものだと思うのだがなあ。
当ブログ、先日「1日のアクセス110も珍しくなくなった」と書いた直後、アクセスが一気に増え、現在1日平均140。
そうなると、多少はご期待に応えたい。
ちょっと中断しまして、昨日聴いたラジオの話を。
明日はまたオチの話に戻ります。書き上げてるので。

毎日ラジオを聴いている私だが、12月14日は面白かった。
14日、月曜のラジオビバリー昼ズのゲストは三遊亭円楽師。
ナイツ ザ・ラジオショーのゲストは立川志らく。

ビバリーは、水曜(昇太)・木曜(清水ミチコとナイツ)を聴くぐらいだが、円楽師が出るので聴いてみた。
月曜ホストは高田文夫先生である。
途中から聴き、実に面白かったので、また頭に戻って最後まで聴き直した。

博多天神落語まつりのプロデューサーである、円楽師の野望が聴けてよかった。
落語協会と芸協をひとつにし、さらに円楽党と立川流も一緒にした東京落語協会を作りたいのだという。
以前から師はこんな野望をちょくちょく語っているので、決して唐突ではない。
落語協会から出ていった人の弟子がこういうことを言うから面白いのだ。
円楽師は、行動が首尾一貫している。
かつては歌丸会長時代に、円楽党ごと芸協に持っていくプランを持っていたし、それがかなわないとなったら、単身で芸協の客員になった。
現在の芸協では、円楽師の活動によって、円楽党へのアレルギーを大きく減らしたものと思われる。
立川流の固有名詞は出さず、合流したい相手のことを「志の輔」としか言ってはいなかったが。少なくとも、志の輔師とはなんらかの話し合いを続けているのだろう。
落語界の未来を真剣に考える円楽師、偉い人である。
まあ、落語ファンなら、言い方に引っ掛かる人もいるかもしれない。それ、あなた個人の、東京落語協会のトップになりたいという野望なんじゃないのと。
だが師は恐らく、本当に落語界の将来を語っているのにもかかわらず、悪くとられる余地を残しているのだと私は思う。むしろ、政治家の公約のごとき理想論を語っていたとしたら、聴くに堪えない絵空事に映るに違いない。
昇太、たい平、志の輔という、もともと近い各師に組んでもらい、一気に協会をまとめ上げるプランニングもきっと持っていると思う。

本当に個人的な野望である、「圓生襲名」もちらと語っていたが。
私は師が七代目圓生になったとしても、特に異論はない。冗談じゃないという人が多いことは非常によくわかるが。
「圓生はアンタッチャブル」という観点と、「円楽になんかとんでもない」という、それぞれ別個の苦情が合わせて寄せられる。
今さら襲名する年齢じゃないなと私も思う。それでも、落語界が盛り上がるなら反対などしない。特に、襲名が協会のまとめ上げに資するなら。

円楽師、しょせん笑点に出てるヘタクソだろと思っている落語ファンは多いだろう。それもわかる。
だが最近の円楽師、結構いいんじゃないかなと。
そう思って先日も、浅草お茶の間寄席で、浅めの出番で軽くやっていた「寄合酒」を取り上げてみた
別に師のことを、圓生襲名に値する名人だとまでは私も思っていない。だが、寄席芸人としての円楽師については、これから数年間は要注目だと思う。

それにくらべて、ラジオショーのゲスト、志らくときたら。こちらは再度聴く気にはならなかった。
M-1審査員への思いやら、弟子の扱いやら、笑点の悪口やら一方的にまくし立てて去っていく。
番組打ち切り報道についてはコメントなし。ただし、番組の打ち合わせが現在非常に短いことはチラッと語っていた(どうせ打ち合わせどおりにやらないから)。
弟子降格事件についても、世間ではひどいことを言われているがと弁明していた。いや、やっぱりひどいだろう。
円楽師も、東京落語協会が実現するとして、「志らくは入れてやらない」なんてことはしないだろうが、でも誘う気はまったくなさそうだ。
志らくが大事な人材なら、少なくとも博多には呼ぶ。まあ、すでに暇な来年はあるかもしれないが。

ところでちょっとだけ話は変わる。
志らくが去った後の、ラジオショーで紹介されたメールが面白かった。
「ニッポン放送しか聴いていないのでわからないのですが、さまざまな番組で名前の出てくる『はくざん』という人はいったい何者ですか?」という。
迷惑系ユーチューバーみたいなもんですかだって。
ナイツ塙が答え、「だいたいそんなもんです」。
伯山先生、志らくも名を出していたし、円楽師もまた名前を出していた。
伊集院光と親子会をやるつもりの円楽師だが、その会に伯山を呼ぼうとして、伊集院に嫌がられているのだそうで。

作成者: でっち定吉

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