続・NHK新人落語大賞情報統制問題

昨日も休ませていただいたが、おかげさまで今月の本業、無事締め切りに間に合った。
なにか書こうと思うのだが、結局また、怒りの連投。前回はこちら
日刊スポーツの記事と、桂雀太師に対する怒りが依然として止まらない。
特に雀太のテロ行為に、放送を観る楽しみを大きく削がれるところだったことを思うと。というか、雀太に結果をバラされてしまってガッカリした人もいるのでは?

誰が優勝したかの情報統制を、合法的に破ろうとNHKにまで掛け合いに行く先輩噺家。
いったいなんのため?
行動するなら、多少なりともそこに正義があると思ったのだろう。しかしどこまで掘り下げても、「優勝者におめでとうを言うため」以外に出てこない。
これも意味がわからない。個人的に、勝手に言ったらいいだろうが。なぜ世間を巻き込むことに意義を見出す?

図書館のミステリー本に、「←こいつが犯人だ」と落書きするのと同じじゃないか。
落書きをさせろと出版元に掛け合いに行ったヤツがいたら、アホの極み。
日刊スポーツの記事だってそうだ。自分で、こんな内容の記事を書いていることに気づいていない。

インターネットのなかった昔なら分かるけれど、SNSで瞬時に情報が拡散する現代にあって、歪(いびつ)すぎる印象も受ける。2時間サスペンスの生放送が無理なら、収録時に誰が犯人かだけは発表した上で、「謎解きの模様は後日の放送でお楽しみください」でもいいのではないか。

日刊スポーツ林尚之は、最初から犯人が明らかなネタバレドラマでも、楽しく観ることができるらしい。
「それぞれの高座を見るだけでも面白かった」と書いてるのだから、きっとそうに違いない。
こういう想像力の欠如した記者に、落語を、演芸を語って欲しくない。

ドラマだったら、「ネタバレ」してはならないのはお約束。そういう文化だから誰も疑問に思わない。
落語の大会だったらネタバレしていい? SNS時代に不自然だからってだけで?
大会をM-1のごとく生放送でやるとして、それに反対はしない。
だが難しいことぐらいわかっている。
そんな状況下で、できる限り生放送に近い楽しみを味わいたい、客の心理ぐらい想像できないか?

雀太師は行政書士事務所(代書屋だ)を開業しようとしているらしい。
もう、そっちを本業にしてくれ。落語は辞めてよろしい。
今回の行動の是非もわからぬようなら、今後も大会情報暴露テロが起きかねない。
というか、NHKにもう出してもらえないんじゃない? かつて優勝したことで、自分になんらかの権力があると勘違いしていたのならさらにタチが悪い。
自業自得だろうが。

こんな勘違いした先輩が優勝に水を差すのかと思うと、二葉さんが気の毒でならない。
水を差されるどころか、「また雀太が因縁をつけてくるから使うのやめよう」にならなきゃいいのだが。

雀太師の思考回路は相当に狂っている。
どこかで「優勝者情報を解禁するのは正義だ」と考えてしまったのだろう。それがいけない。
事務所に所属しないとこうなるのかもしれない。
現代社会において、一面的な正義なんて、どこにもない。身勝手な正義は、誰かのささやかな楽しみを平気で損なう。
一面的な正義なんて、左翼政党と左翼文化人に任せておけばいい。やがて一面的な正義同志でもって内ゲバを起こすのだが。

当ブログで取り上げた話題の中では、伊是名夏子の事件が近いようにも思うが、あれはテロ、つまり作為である。
もっと間抜けな適例があった。

「Go Toでちょっと高い温泉旅館に泊まったら」に思う

旅館に泊まり、「料理が多い」とケチを付けるアホ男。
自分の家族にとって料理がありすぎと考え、そしてフードロスが心配になる。ここまではまあ、わかる。
しかし、「自分にとって多い料理を出されるこの旅館はおかしい」に思考回路が行ってしまい、世間に糾弾される羽目になった。
想像力の欠如という点では同様である。
フードロス問題は正義には違いない。だが、旅館のサービスはどうあるべきかという別の正義との調整を容易に取れるものではないということ。

さて今日は一日休みにして、寄席に行ってきます。
当ブログも、怒りに満ちた記事より、落語の楽しい話題を届けていきたいものです。

作成者: でっち定吉

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