昨日は3月以来のお休みをいただきました。
だいたい、更新多すぎるんだ。
金曜日、1日行きたいと思っていた国立中席へ。
ちなみに上席は落語協会で雲助師だったのだが、そうたびたびは行けない。
久々に頭から入って、東京かわら版で200円引いてもらう。3時間半で2,000円というすばらしい安さ。
行ってみると、なんと中学生の団体が入っている。窓口で一言「少々騒がしいかもしれません」と念押しされた。
どこの学校か知らないが、中3、100人だって。なので空席が極めて少ない。
どんな理由であれ、久々に大入りの国立演芸場定席。
中学生諸君はちゃんとしていた。騒がしいなんてことはない。
それに、おかげで意外と面白かったのである。
噺家や色物が、子供に楽しんでもらおうと基本的な演目を出し、頑張るそのさまが。
羽光師はどのみち新作なので、中学生を意識しつつも自分の噺。
そして鶴光師は、なぜか中学生を完全に切り捨て(大人扱いしたといえばいい?)て地噺の荒茶。
たらちね | ちづ光 |
時うどん | 希光 |
できたくん | |
牛ほめ | 小南 |
含蛇草 | 鯉昇 |
(仲入り) | |
ザ・ニュースペーパー | |
俳優 | 羽光 |
ボンボンブラザース | |
戦国大名の荒茶 | 鶴光 |
今日座っていた団体の中学生諸君、ブログ読んでますか。
すぐには読まないと思うけど、3年ぐらい経ってそういえば中3の頃に国立行ったなと思い出したら、ぜひ読んでください。
君たちは世界一の落語ブロガー、でっち定吉と同じ空間にいた、極めて幸運な少年少女である。
でっち定吉は寄席の模様をまるごと覚えて帰ってくる特殊能力の持ち主だから、初めての寄席でなんにも覚えていない君たちの記憶を掘り起こしてあげよう。
ちなみにスパム防止で、更新から時間が経つとコメントできなくなる。
コメントできなくなっていたら、最新記事のほうにでもコメントつけてください。
高座の模様を覚えて帰ってくるのは、本気で特殊能力だと思ってるわけじゃないけどさ。
録音してるって決めつけてる失礼な他人がいるもんだから、多少は強調しとかないとね。
覚えているかどうかではなくて、そもそも寄席の模様を詳細に書くことがよくないという意見もあるのだが。
だが、書きたいと思ったところで書けない人に言われても、説得力ないよね。
メモは取らないから、外形的に不自然な点は一切ないし。
国立は、急いで行っても微妙に遅刻することが多い。
当日券買ってたら、もう前座が出ていた。
鶴光師の芝居だから、末弟の女性、ちづ光さんが上がる可能性はそこそこ高いと思っていた。毎日上がるわけじゃなかろうが。
笑福亭ちづ光。元・林家ひこうき。
当ブログにも、検索でやたら人がやってくるのだが、詳しいことは知らない。
落語協会を破門になり、芸協に移った第3号である。
ちなみに、今日のタイトルにしたのは露骨な検索狙いである。需要と供給。
「ちづ光」をどういうアクセントで読んでいるのか知らないが、師匠は恐らく「ちづこ」とアクセントを付けずに発音しているのではないかと思われる。
もしかしたら、3文字の関西ことばにありがちな、「づ」にアクセントをつけている可能性も。
冒頭に間に合わなかったので、ご本人がなんと発声したかはわからずじまい。
遅れたのでロビーでモニタを見ていたが、モニタにはメクリは映らない。
たぶんこの女性はちづ光さんだろうと思いつつ前半をロビーで過ごし、後半は立ち見。
八っつぁんが呼ばれていった大家のところで、嫁もらわないかと言われている。たらちね。
ところで、鶴光師のところに入門したのだから、ちづ光さんは上方落語をやっているものだとばかり思っていたのだ。もちろん、彦いち師のところで東京落語だったにしても。
だが、普通に東京落語である。延陽伯ではない。
で、腕はどうか。
評価に困る落語だ。あくまでも現時点での話ではあるが。
前座の場合、一生懸命喋って余裕のない人もいる。これはもちろん面白くはないが、悪い評価にもならない。
基本に忠実に喋っている人もいる。これも面白いとは言えないが、忠実であることは伸びしろを感じさせ、評価の対象になる。
ちづ光さん、どちらかといえばこんな感じなのだが、しかし一生懸命ではなく、堂々と喋っている。
基本に忠実に、堂々と喋るという人は、あまり見かけない。
客席は、大人も中学生も静まり返っている。なんのアクセントもない落語だから。しかし堂々。
後半はちょっとウケてきた。
堂々と喋っている点、二ツ目になったら急に弾ける可能性があると思う。
だけど、正直よくわからない。
でっち様
高座の模様を記憶できる能力がおありなら、鶴光師匠の戦国大名の荒茶を再現してほしいです。
どういうこと?
当日の鶴光師匠の口演ぶりや、客席の様子などを教えてほしいのです。
わかりました。
なんだか急に、「できるもんならやってみろ」というコメントをいただいたのかなと思ってしまったもので。