なかよしおじさんズ2(おまけ・エンディングトーク)

内容盛りだくさんで、3回で終わらず延長しております。

仲入り小助六師の非常に大事なマクラを思い出した。
暮れの芸術協会の納会。
時節柄、パワハラ研修がある(対岸の火ではないということだろう)。
前の席には重鎮がずらり並んでいる。
講師から、パワハラの例題が出される。
「弟子に稽古をつけていたら、弟子が居眠りした。なので弟子の座布団を蹴った」
これ、パワハラではないと思う方?
前の方の席から一斉に手が上がる。後ろから見ていて、そんなはずないだろと思う小助六師。
正解は、パワハラに該当します。
重鎮たち、一斉にエーと声を出す。

芸協には露骨なパワハラは少ないと認識しているが、それでも芸人の意識はいろいろ。
小助六師みたいな40代の噺家は、非常によく現実を見ているなと感心する。
先日落語協会のパワハラをネタにしていた笑福亭希光さんもそう。
50代になるとはや老害もおりまして。

さて、エンディングトーク。
首提灯を掛けた鯉橋師、マクラで刀がいかに重いものだったか触れていたが、刀の鍔を持ってくる。
合わせて天保銭と、質屋の版木も。
どういう経緯で入手したものだったかのエピソードは忘れた。ともかくこれを客に渡しどうぞご覧くださいと。
3種のアイテムが客席をぐるり周る。この小さな席ならではだ。

鯉橋・小助六ふたりで変に盛り上がっていて、一席終えて一度引っ込んだ夢丸師が入ってきづらそう。

夢丸師は花束ふたつ持参。
このなかよしおじさんズはもともと誕生日を祝おうということで始めたものでして、1月はお二人の誕生日です。
ちなみに夢丸師は5月で、前回私が来たのもこの月。これも誕生祝い。
鯉橋師が花束に喜ぶ。
こないだ一門の新年会で王子の師匠の家行ってさ。かみさんも一緒に行ったんだけど俺ちょっと飲みすぎてね。あれ以来機嫌が悪くてさ。
奥さんに渡すとのことでした。

次回のなかよしおじさんズは5月だが、詳しい日程はまだ未定ですとのこと。

さて、夢丸師匠は2月中席、末広亭の夜席主任ですと告知。
そして、後半に私たちふたりも顔付けされてるんですよ。
このなかよしおじさんズのことが世間にも知られてきたんですかね。末広亭や芸術協会の事務局もご存じなんでしょうか。
夢丸師も語る。
主任のときは番組構成に意見できるんですが、今回は勝手にこうなってました。
夜席なんで、仲入りの後に来てくださってもいいですよ。安くなってますから。

ただし鯉橋・小助六は1日休みます。
福井(だったかな。長野だったかも)で鯉橋の会がありまして、ゲストに小助六さんお願いしたんですよ。
取り残されて寂しいなと夢丸師。

そして2月22日は日暮里サニーホールで、「小助六&夢丸 リレー落語会 222篇」があります。
222にちなんだ落語をやりますので。

何のことやらよくわからないが、昼席だし行ってみようかな。
前座は夢丸師の弟子の夢ひろさん。
その前に末広亭にも行きたいが。

鯉橋アニさんのご予定はと振られ、鯉橋師。
直江津(現、上越市)の出身者が御徒町の新潟県人会館で集まるんだけど、そこで一席やります。
一般のお客さまは入れませんけど。
県人会ではなく地元単位の組織だが、鯉橋師はそこでは偉い人らしい。
なんで出したかよくわからない話から、またしても県人トーク。
ふたり新潟なのになんだったか新潟をdisり、今日新潟のかたいらっしゃいますか? いませんね。
千葉の方はいますか? さすがにこちらは多かった。

なぜか最前列のお婆さんが、私は吉原生まれです、花魁行列も観てましたといきなり自分語りを始める。
え、お母さん花魁ですかとボケてちょっと話題を拾うが、さすがに客の不規則発言をいつまでも引っ張るわけにいかない。
さすがにこの辺りは手練れで、うまく流した。

盛りだくさんの会でした。
さっそく5月に来るかはわからないが、またいずれ。

そういえば夢ひろさんを検索しての来訪もまたあった。
桂二葉さんの会の裏方をかつて務めていたそうで。
横浜の桂二葉独演会に行った方のようだ。

いずれ夢丸師から弟子の話も聴きたい。

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作成者: でっち定吉

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