浅草、新宿から始まった寄席も、どんどん再開の運びで嬉しい限りであります。
正確にいえば、上野広小路亭、両国寄席、亀戸梅屋敷寄席なども再開している。らくごカフェとか。
7月からは鈴本と池袋もついに再開。それから二ツ目の寄席、神田連雀亭も。
国立演芸場は、まだ開かない。貸席は一部始まっているけれど。
国立の定席は、8月から再開ということだが、時間短縮だそうな。昼席を一部と二部に分けて、それぞれ1時間半。
あんな寂しいところまで出かけて、1時間半で帰れる? まあ、再開するだけいいやな。
黒門亭は再開未定。とりあえず7月はない。
どうするのかな。連雀亭みたいにアクリル板で演者との間を仕切ったりしないとダメ?
ウィズコロナの時代に、なくなったらなくなったで仕方ないようなスポットではある。
でも私、半券10枚貯まってるんですけどね。
梶原いろは亭も、いまだ7月から再開という発表がない。
7月の寄席番組をチェックしていて、思わぬ人の名前を見つけ、びっくり。
再開する池袋の、7月上席は芸術協会の席。
前半(1~5日)夜席の主任は瀧川鯉橋師。鯉橋師は別に珍しくはないが、その兄弟子が。
ここに、春風亭鯉枝師の名前がある。
ご存じでしょうか。瀧川鯉昇師の二番弟子である。新作落語専門。
三遊亭円丈師の主催した「ZABUTON CUP」(2011年)で、落語協会の新作派を向こうに回して堂々優勝した人。その後まもなく、北海道に引っ込んでしまったと聞いたのだが、コロナ明けの今、寄席に復活したのだ。
気づかなかったのはぬかったのだが、すでに上野広小路亭で、6月1日から5日まで出演していた。
他にも、今月20日「国分寺ギー寄席」に出演済み。
そして26日のお江戸日本橋亭「すえひろがりの落語会~我ら日大文理プチ~鯉枝、復活。」にも出演予定。
いいなあ。この会安いので、知っていたら予定を立てていたかも。
この人目当てで池袋に行こうかな。芸協づいているし。
鯉枝師は、たまたま2009年の真打披露を観て、その強烈な個性にすっかり参ってしまった。
それでZABUTON CUPにも行ったのだ。
長いブランク、なにがあったのか、どう過ごされていたのかは知らないが、才人が寄席に戻ってきたのは嬉しい限り。
真打に昇進した弟弟子、瀧川鯉八師にもきっと強い影響を与えた人だと思っている。
円楽党の両国寄席もいつものようにチェックした。すでに8月分まで日程が出ている。
8月の日程に、「三遊亭好青年」という、妙な名前がある。
誰かと思ったら、好楽師の末弟でスウェーデン人のじゅうべえさんのことだ。8月から二ツ目昇進だそうな。
8月7日の主任は師匠・好楽。この日には口上があるらしい。
現じゅうべえさん、日本語も落語もずいぶん上達しているので、楽しみ。
両国も行きたいのだが、ひとつ嫌なのは愛人DV噺家、桂春蝶が顔付けされていること。
昔から呼ばれているのだから仕方ないか。でも、末広亭(というか、主任の噺家)からは、もうお声が掛かっていないようだ。
最近ではボビー・オロゴン、その前は純烈、古くはシャ乱Qとか、DVで芸能界を追われた人が多数いるのに、どうしてこの男だけ、そうならなくて済んでいるのか。
政権ベッタリだから? まさか。
テレビの落語番組を探してみたら、「柳家喬太郎の笑って免疫力UP!寄席」という番組が、BS11である。
一瞬「イレブン寄席」以来の新番組かと思ったのだが、単発だった。6月30日と、その次週7月7日だけ。
喬太郎師は「擬宝珠」と「午後の保健室」をやるんだって。
ネットでは生で落語が多数配信されているのに、TVだと編集されてから流れるという、実に不思議な時代。
ちなみに、6月28日朝5時15分からだが、NHK演芸図鑑の再放送で、立川志らく×春風亭一之輔の対談が流れる。
「世の中の落語を探す(マウンティング噺家編)」で取り上げた、その元である。
よかったら録画でもして、ぜひ視てください。間違いなく笑えますから。