三遊亭兼作勉強会@あんどうらく亭 その1(粗忽の世話人)※マクラです

連休が終わった7日。
三遊亭兼作勉強会というものを見つけて行ってみる。

前座時代は三遊亭けろよん。
規格外の前座だと、デビュー時に激賞したものだ。
ただ、これから先みんな追いついてくるので、いつまでもアドバンテージがあるとは限らない。
前座時代は師匠の命ずるままの高座を務め、二ツ目から弾ける人だっている。これからが本当の勝負。
ただ、二ツ目ではトップクラスだなと、今回再確認した。
いいなと思っても、特に二ツ目の下のほうだと、どこかで欠点の見える若手が多いのだ。
兼作さんに欠点は少ない(そりゃ、師匠レベルと比べたらあるけど)。

神楽坂のあんどうらく亭というところ。初めて聞いた席だ。
でも結構前からあるみたい。名前は何と「アンデルセン童話落語会」らしい。

近所に評価の高いラーメン屋があったので腹ごしらえ。
頑固そうな親父と、人当たりのいいおかみさんでやってる。
ラーメン550円という価格破壊。
このオヤジ、「はい大盛り」と自ら丼をサーブするが、そのときに客が顔を上げるか返事をするかしないと極めて機嫌が悪い。
食事ができるまでスマホ見てるの普通だろ。スマホ眺めてるときになんか言われても、すぐに反応できたもんじゃない。
急に顔なんて上げられるか。なんだその謎マナー。
返事が遅れると、思いっきり不機嫌そうに「大盛り上がりましたよ」。
マナーの問題というよりも、自分で勝手なルールを作ってそれに従わないと許さないという、モラ気質である。
こういう人は、カスハラ被害には決して遭わないだろうが。
おかみさんが、「ごめんなさい、うるさいわね」とフォローしてくれた。
隣に座った兄ちゃんなど常連なのだろうが、やっぱりブツブツ言われてた。

そのモラ親父の作るラーメンの味は。
これがめちゃ旨かった。
鶏ガラと豚骨の、普通の出汁だが、本当に旨い。
東京ラーメンなのに、麺がちょっと太くて低加水、歯ごたえある麺なのが珍しい。熊本ラーメン桂花みたいな。
なんでも、昆布ラーメンというメニューがさらに旨いらしい。
「嫌いな師匠の一席で、不覚にも大笑いさせられる」ぐらいレアなことだった。
またあんどうらく亭の昼席に来る機会があれば行ってみてもいい、それぐらいに旨かった。
モラハラーメンは、夜はやってないようです。
まともな接客に最初から期待しない人か、あるいはすぐに返事ができる人におすすめします。

会場は小さな雑居ビルの2階。
河出書房新社が2軒隣、双葉社も近所にある。
行ってみると、兼作さんが顔をのぞかせ、「すみません、主催者が来てないもので。あとでお金いただきます」。
東京かわら版だと、2時半開演になってる。でも公式情報を見ると2時。

客は5人。
小さな出版社の一室らしい。本棚には、デンマーク関連の本がずらり。
アンデルセンが付くだけのことはある。
たまにスウェーデン。フィンランドはごく少なく、ノルウェーは皆無。

主催者の山○さんが開演ギリギリに到着。
客に謝る。すみませんでした。病院が連休明けでめちゃくちゃ混んでいて、1時間遅れてしまいまして。
今から二番太鼓を流して、本番です。

子ほめ
岸柳島
(仲入り)
不孝者

連休明けでみなさんお出かけなさったあとでしょうに、わざわざ大勢お集まりいただきありがとうございます。

私いつも思うんだけども、客5人ではそりゃ満足はいかないだろう。
ただその状況を笑いに変えようとして、「連休も明けたところでやってくる皆さんはなんなんでしょうね」ってもってく噺家が多いんだ(ヒルハラ)。
兼作さんみたいに、逆の言い方でちゃんと面白さを狙える人がいる。

ところで最近、もしかしてヒルハラ減ったかもしれないな。
昼間にやってくる客をいじる噺家に文句つけてるのは私だけかもしれない。
だが、それで現に減ったならいいことだ。
私は「笑いを減らして客に気を遣え」なんて言ってませんからね。

主催者の○中さんをいじる。
この会、1時間前には来るんですけども、山○さんから電話があって、遅れると言うんですね。
いつ来れるのか聞いたら、開場後だと言われました。なので、全部私が準備しました。
主催者が遅れるというね。あまり聞かないですね。
演者が遅れることはたまにありますけど。いけませんけどね。
この後ろ幕(窓に張り付けた、円楽党の手拭いを張り合わせたもの)とかも私が準備したんですよ。
この山○さんは粗忽エピソードがたくさんありまして。出囃子が鳴らないとか。仲入り休憩中無音だったりとかよくありますね。
今日ちゃんとお金いただくんでしょうね。最近ラーメン屋さんは食券ばっかりで、たまに食券ない店で食べ終わった後で、お金払ってる気になってる人いますよね。
皆さんも払わないで帰っちゃうかもしれませんね。
あと出来によって値段変えるとかはだめですよ。イマイチだったから1,000円しか払わないとか。
前代未聞の後払い寄席ですね。

私が行ったばかりの頑固親父のラーメン屋が後払いでした。
ちなみに寄席が後払いだと、真田小僧の金坊のツッコミが成り立たなくなるね。

私、昨年結婚しました。
これが実は週刊新潮の合併号に取り上げてもらえまして。
この間二代目小円楽が誕生しまして、その披露目が両国でありました。
私は開口一番で前座みたいなものでしたけど、ネタ出ししたんですね。
めでたい噺で高砂や。
マクラで、これから発売される新潮に、私の記事出るんですよ、今日は自分の結婚の祝いでもありますと紹介しました。
そしたら高砂や、スベリまして。
あまり調子に乗っちゃいけませんね。

高砂やでスベることなんてないでしょうけども。
兼作さん、ご結婚おめでとうございます。

本編、子ほめに続きます。

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