円楽師の落語を聴くと、今まで必ず、どこか引っ掛かる部分があった。必ず具体的な姿に引っ掛かるとは限らなくても。 最も気になっていたのが、笑点キャラに乗っ取られた師の中途半端な上目線である。こちらはキャラどおり、師をインテリ… 続きを読む 三遊亭円楽「寄合酒」(下)
カテゴリー: 落語の演目
春風亭柳好「唖の釣り」
毎週浅草お茶の間寄席を録画しているが、このところ刺激が少なくていけない。 とはいえこの番組は、浅草演芸ホールの番組を切り取って放映するもの。 寄席自体、ぬるま湯のような空間なのだから仕方ないこと。ぬるま湯を味わいに寄席に… 続きを読む 春風亭柳好「唖の釣り」
三遊亭遊雀「寝床」(下)
(上)に戻る 「もう一席お気を確かに」とだけ振ってすぐ本編に入る遊雀師。 マクラの楽しい人は例外なく、マクラがなくても楽しい。 噺は「寝床」なのだが、落語ファンの知っている寝床の姿はそこにはない。 寝床の枠組みだけ活かし… 続きを読む 三遊亭遊雀「寝床」(下)
三遊亭遊雀「寝床」(上)
三遊亭遊雀師は、移籍から14年、芸術協会には欠かせない顔である。 その評価も高まる一方。 内輪のことは知らないが、仲間の評判も上々に思える。事実、披露目の口上などではよく司会に駆り出されている。 私の好きな池袋ではトリが… 続きを読む 三遊亭遊雀「寝床」(上)
秋の落語とは?
「ほぼ毎日更新」になった当ブログ、更新時刻がだんだんズレてきまして、すみません。 現場に行かないとなかなかネタができない。 さて今年は、寄席が休席になったりして、夏の噺を掛け損ねた噺家が多いようである。無理もない。 夏の… 続きを読む 秋の落語とは?
地名の付いた落語
先日中学生の息子と一緒に、品川遊郭の残り香を求めて彼の地を散策してみた。 なかなか面白かった。東海道を犬に吠えられながら逃げ帰る、死に損ないの金蔵に思いを馳せつつ。 東海道は海沿いの道だが、現在では海ははるか沖合いまで埋… 続きを読む 地名の付いた落語
ドカンボコン
夏は身投げの季節。そうかな。 いつも落語のフレーズを考えている私の脳裏を、特に脈絡なく「ドカンボコン」がよぎった。 ドカンボコンは落語世界のフレーズ。一般社会ではまったく使わないことば。 「ドカン」が入水時の音、「ボコン… 続きを読む ドカンボコン
林家正蔵「蛸坊主」
定期購読 落語ライター(笑)の丁稚定吉です。 まとまった落語の仕事をした。ようやく仕上がったところ。 好きな落語の仕事ができて非常にありがたいことです。 まあ、今後しばらくはあるまいが。 このブログは仕事ではない。昨日、… 続きを読む 林家正蔵「蛸坊主」
林家染雀「金明竹」
落語の配信はますます盛況。 寄席が始まったのにまだ出かけられないでいる私にとっては、機会が増えてありがたいのだが、有料のものには一切参加していない。 物理的に聴きにいけない人や、気前のいい人にそこはお任せしたい。 私がケ… 続きを読む 林家染雀「金明竹」
八代目桂文楽「心眼」(下)
落語文庫(5) 月の巻【電子書籍】[ 講談社 ] 価格:440円 (2020/5/10時点) 人間の感覚の欠落を考えると、幼少の頃よく読んだSFのことを思い出す。 最近はSF決して流行るジャンルではないけど… 続きを読む 八代目桂文楽「心眼」(下)