笑点の新メンバーが春風亭一之輔で、ニヤニヤが止まらない

笑点メンバー予想に乗っかったら、おかげさまでずいぶんアクセスがありました。
国民的人気番組はすごい。
番組から小出しになった情報により、すでに「人気落語家」に限定されていたため、私の攻めた「一龍斎貞鏡」予想は外れていた。
その後トップページで数日前から、こっそり笑点新メンバー予想をしていた。
悪い予想としてだが、「立川志らく」の名を挙げた。
最近、笑点秩序に飲み込まれるようになったし。
なんだか志らく本人も、「円楽の後継者」みたいなアピールをするようになっていたし。
・・・
外れてよかった。本当に。
ちなみに番組冒頭で、「若手」という情報が初めて出て、この時点で志らくは消滅。

蓋を開けると春風亭一之輔師でしたか。
もちろんあまりにもビッグで驚きはしたが、衝撃を受けるほどでもなく、瞬時にいろいろ納得してしまった。
若手かどうかはなんとも。トシでは宮治師よりひとつ下だから、若返りには十分だが。
師は志らくや昇吉と同じワタナベエンターテインメント所属だが、たぶん事務所は関与していない。今までどおり、個人の仕事として受けていると思う。

(※ FRIDAYによると、事務所への依頼だったとのこと)

まず、単純にとても嬉しい。
昨日の夜から嬉しさがずっと続いている。
私が師のファンだから、というのは少しだけ違う。ファンだけど。
私がいつもいつも書いている通り、笑点は本気で、日本一落語の上手い人を集めた番組を作ろうとしているのだと。
三平は本当に徒花であり、番組の汚点だった。
それ以前すでに、遡ること昇太師が回答者で入った頃から、笑点においては落語の精鋭を揃えていく意思が明確にあったのだから。

金曜のラジオ「あなたとハッピー」のテンションは確かに変だった。
なんだか心ここにあらずのような。
それで笑点入りを確信したか、そんなことはなかったけども。

「なんで一之輔が笑点なんか入るんだよ。もったいない」と嘆いているオールドファンは、大きな流れも、現状もわきまえられない化石である。
一之輔師にとっても、笑点は目標ではなかったろうが、昔から大きな存在だったのだ。
ご本人も語るとおり、メンバーと師はすでにチーム関係が構築できている。一緒にやっている仲間なのだ。
そして師も、チームプレイが腹の底まで染み付いている。今後において、なんの心配もないだろう。
キャラも現時点ですでにできあがっている。「ニヒル」というのかな。死語だ。
ただ、円楽師の後釜としての政権批判はやらないほうがいいと思うけど。最近たい平師が、政権批判を一枚裏返す形で取り組んでいるから、任せたほうがいいんじゃないか。
「司会を譲れ」ネタは、宮治師と分担して欲しい。

番組では触れていないが、よそでは一之輔師はよく喋っている。
若手の頃、笑点Jr.に数回呼ばれたけど、収録を観ていた歌丸師に、「あの人はやる気がないんですか」と言われて降ろされてしまったという。芸風なのに。
今では笑点特大号若手大喜利だが、メンバーは微妙に固定されていないので、降ろされる以前に、呼ばれなくなるだけである。
そんな人はたくさんいる。立川吉笑さんもそうだし。

本業の上手い人が座布団に座るこの流れは、今後も続いていく。
若手大喜利や女流大喜利の機能が変わるか、これはわからない。
蝶花楼桃花師は、かませ犬になった格好でちょっと気の毒だ。
この人もNHK新人落語大賞に数回出たとおり、落語のウデは評価されている。
だが、同門の一之輔師が出るとなると、吹っ飛ばされてしまう。もう、女性が期待されるとか、そんな要素は実に小さいものになってしまう。

しかし、全国を飛び回る一之輔師がどうして受諾したのか。不思議に思っている人は多いだろう。
宮治師が、土曜の仕事を理由を言わずキャンセルさせられたというのは、知れ渡ってしまった。
一之輔師にそんなことさせられるのか?

たぶん、実績十分の一之輔師に対しては、違う方法論が採られたのだ。
師は今後、「すでに決まっている地方の会があるので」という理由で、収録を欠席すると思う。これが受諾の条件だ。
ニッポン放送のラジオだって、同じ理由で数回欠席しているのだから(日芸オチケン後輩のわさび師が数回代打を務めたことがある)。
なに、2年目からは笑点最重要スケジュールが組めるから大丈夫。
あるいは、収録日をズラす、という臨時の措置すら採られるのではないか。平日ならぜんぜんセーフ。

入ったばかりの番組に、いきなり穴を開けてどうする?
大丈夫だ。桃花師や、それこそ志らくがいるじゃない。鶴光師だっていい。
それもあって、ずっとゲストが続いてたんじゃない? 視聴者も慣れている。

昨晩の当ブログも非常に伸びました。おかげさまで。

「落語協会と落語芸術協会はなにが違う? 笑点メンバーに訊きました」が伸びるのは、わかるようでわからない。
もうひとつ、こんな2017年の記事にいきなりアクセスがあって。

【春風亭一之輔】プロフェッショナル仕事の流儀

なにかと思ったら、「春風亭一之輔 自宅」検索で起こしなのだった。コラコラ。
ちなみに一之輔師は、仕事の流儀の撮影後、ご近所で引っ越ししてます。

作成者: でっち定吉

落語好きのライターです。 ご連絡の際は、ツイッターからメッセージをお願いいたします。 https://twitter.com/detchi_sada 落語関係の仕事もお受けします。

4件のコメント

  1. 定吉さん、こんにちは。
    半年くらい楽しんできた笑点新メンバー予想でしたが、遂に大団円を迎えましたね。私は桃花師匠本命、一之輔師匠大穴と考えていたので、まあ満足な結果となりました。
    ネット上を見ると、既に話題は次の新メンバー予想に移っていたりして、ちょっと早過ぎるだろと思ったりもしていますが、年齢的に考えるとそういう話が出てくるのも仕方ないのかも知れません。
    個人的には、当面は一之輔師匠を加えた新メンバーでの笑点を楽しみたいと思います。

    1. 川上くんこと一之輔師、私は大穴にも入れてませんでした。「土曜日を開ける」のは物理的に無理だろうと。
      それはそうと楽しみです。
      これぞ噺家の集団名人芸、というのを来週からも見せてくれることでしょう。

  2. うゑ村です。更新ご苦労様です

    個人的には一之輔師匠は多忙だから新メンバーを引き受けないと思っていたので驚きとオーバーワークじゃないかという心配が半々ですね。かわりに候補に挙げていたわさび師匠も日芸の後輩ですし目の付け所は悪くなかったのかも知れませんが。一体どういった口説き文句で日テレは一之輔師匠をメンバー入りさせたのかは気になりますね(苦笑)

    一之輔師匠はゲストの時にも毒づいてましたし宮治師匠とやりあっていたので圓楽師匠の毒舌ポジションはすんなりとおさまりそうにも見えましたね

    1. いらっしゃいませ。

      一之輔師、寄席は激減しそうですね。
      昇太、たい平レベルに落ちるのでは。
      寄席も大事ですが、もっと広い世界もあるのでしょう。

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