5ちゃんねるとの対話(木戸銭編)

久しぶりに5ちゃんねるのでっち定吉スレを読みました。
読んでなかった5ちゃんねるだが、ブログの収入を増やしてくれたに違いないことについては、非常に感謝しています。

でっち定吉のブログについて3

読んだ経緯は昨日書いた通りです。
読んでよかった。
エゴサーチの途中、検索結果に表示される切れ端なんかでなくて、最初から全部見たほうがよかった。
改めてそう思っている。
もっとも、ついこないだまでの私だったら、今のようには読めなかったに違いないけども。

昨日書いた通り、定吉批判も、批判の事実については一致しているが方向性はバラバラだ。もっとも、バラバラな方向性すべてで批判を受けている私も、相当なものだと改めて思ったが。
そして、筆の厳しさのレベルというものは、思ったより中庸である。これは新たな発見。
スレ住人が、厳しい中の中庸を見抜いて、そのレンジ内であれこれ書いている。その組織性と秩序には驚いた。
5ちゃんねるなんて、社会から孤立した人や暇な老人が好き放題書いてるイメージもなくはない。
でも、実は高度な組織力がある。
日頃出入りしている人は知ってるのだろうけど、私は知らなかった。
ひとりでやってるでっち定吉のほうが、書くものによってよほど中庸を踏み外す。
ちなみに私には、5ちゃんねるの集合体の中で、中庸を見つけだして組織的に動く能力は、たぶんない。
競馬ファンだった頃に大井競馬スレッドには出入りしたが、ついいらんことつぶやいて叩かれたりはした。
なんだ。ちっとも成長してないな。
ただ、そういう欠落も、当ブログが伸びたひとつの原因だった気がする。少なくともこれまでは。

というわけで、5ちゃんねるの批判は批判として拝聴し、それに対して今日はアンサーしてみようと思う。
新たな企画。
対話を試みたからいって、厳しい指摘を緩めてくださいと泣きついているわけではない。
逆に、もっと責めてくれというつもりもないけれど。
ともかく一度やってみたくなった。
でっちのコペルニクス的転回。

今まで無視してたくせに急に接近して気持ち悪い?
まあ、私も人として、日々思うところあるのですよ。
気持ち悪くない程度に近づきます。それに、あくまでも集合体に近寄っているわけで。
集合体の中それぞれにおいては、おおよく来たという人も、今さら仲間に入る気かよも両方あると思うけど。
まあ、窮鳥懐に入れば猟師も殺さずと言うではないですか。鳥の立場では言わないと思うけど。

今日は寄席や落語会の木戸銭に限定して、対話を試みたい。
木戸銭問題に触れている人が、全員高い会ばかり行っているとは思わない。
それでも、安い席を喜んでいる私の感性に拒絶を感じていることは理解した。
アメリカンチェリーのたとえを出したが、おっしゃるとおり今年はまだ高いので、買ってません。

定吉が毎月いかに安い席に行ってるか記録していた人がいた。
ちょっといただけない高座に遭遇したためブログに場所と名前書かなかった、水曜日のカデンツァまで調べていたのは、正直驚いた。
1万円を超えるとあれこれ考えるのは確かだが、でもやはり納得行かない。

まず無料の落語。
5ちゃんねらーの皆さんは、お嫌いですか?
なくなっちゃったカメイドクロック落語会はよかった。
ただ、私が行った以上にこの会、数をやっている。三遊亭好志朗さんとか、聴きたくて行けなかった人もいる。
行ったのはだいたいは三遊亭好二郎さんの会。
この人が好きだから狙って行ってるのである。
タダでも行く気にならない人はいるし、行って損したと思うこともある。

昨年は大東文化大のトークイベントと高座で、桂米團治師を聴いた。これも申込みで無料。
内容はもちろんすばらしいものでした。
それから昭和大学の学祭。昨年も柳亭左楽師を聴けた。
聴いたことあります? 左楽師。
それから収録にも応募している。日本の話芸。

500円〜1,000円も、よく考えれば安いから行ってるわけじゃない。そればっかり行くわけもない。
500円の堀之内寄席に久々に行ったが、これは春風亭かけ橋さんがいたから。
神田連雀亭だって、最近は頻度が減り気味。誰でもいいから(安いし)行ってみようなんてことは皆無。
黒門亭も、気づいたら1年ご無沙汰していた。
安さを喜んではいるが、安さを狙っていない。

ちなみにこのくらいの料金帯は二ツ目さんが多いが、満足度はほぼ料金に関係ない。
私はそう思っている。
ただこのあたりの会が、2,500円から4,000円ぐらいの会と抵触することはあまりない。だいたい条件が平日昼間と特殊だから。
このあたりの席のレベルの高さ、ご存じです?
新横浜コットン亭というのも1,000円で始まっている。ここは昼夜各月交代だから、勤め人でも行けるはず。
安い席を軽蔑してたら、大事な出会いを失うと思う。

特殊な条件次第では、この価格帯でいい師匠が聴ける。
まさか、4,500円の席と、500円の席とで、同じ師匠が手を抜くと思います?
昨年は500円で喬太郎師と馬生師が聴けた。
同じ組み合わせ同じ料金が先月末国立であったが、これは当日券がなかった。
あとはしばらく建物改装で休止になるが、ざま昼席落語会も千円。交通費は高いけど。
雲助師や扇遊師なども出るんだからすごいもんだ。
そしてみずほ。扇辰・菊之丞を2席聴いて1,000円。
ここで聴いた扇辰師の「蕎麦の隠居」は検索によく掛かる。

雑司が谷の拝鈍亭も1,000円。圓太郎師は、ここでのパフォーマンスがベストと思う。
あと鯉昇師や、こみち師、さん喬師も聴いている。

亀戸梅屋敷寄席の1,000円(値上がりして1,200円)が好きなことも揶揄されていた。
だがみなさんお好きでないらしい好楽師だけでなく、みんなお好きな兼好・萬橘・王楽と出てますからね。
二ツ目なら好志朗。
そして、ここの前座は上手い。二ツ目になってからはどうかわからないが、前座のうちは協会をまたがっていちばん上手いと私は信じている。

いっぽうで私が行った、3,000円以上の席。
今年遡っていくと白酒師が3,700円、らくごカフェのチャリ亭が3,000円、正月の鶴光一門会が3,200円。ここまで今年。
昨年10月の馬石師が3,000円。その前、プークが3,200円(当日料金)。
…少なすぎるほど少ないとは思わないけど。

私は、夜席にはあまり行けない。
夜やってるでかい会は最初から対象外だというのはある。上に書いたのは、プーク以外昼。

聴いてる高座のレベルは、料金では測れない。そういうことだ。
むしろ安い料金の会がレベル高いわけはないという、おそらく誤った色眼鏡が存在する。

こんなこと書かなくても、結論すでに出ていたかもしれない。
結局「安い席を自慢するでっち定吉が気に食わない」が答だと思う。
自虐と自慢は表裏一体。びんぼう自慢なんて言うし。
人の自慢は確かにうざい。
話しかけてきた人間がたとえば「自分はいつも幸運だ」なんて誇ってきたら、だいたいムカつく。知らねえよと。

結局、書き手の態度が鼻につくということなんでしょうか。
びんぼう自慢は楽しいなあ…でもやめときましょうか。
書いている内容自体の問題は無視できない。ただ、これに関する批判は、だいたい別の方向を向いている。

明日は喜楽館の配信を書くつもり。
ただ5ちゃんねらーのアンサーによっては替えます。
あんまり食いつくと今まで叩いていた人たちが逆に逃げ出しそうな気もちょっとするが。
ただ、面白くなってくるようなら、木戸銭以外の部分についても対話を呼びかけてみたい。

(2024/6/14追記)

「対話などしない」という、鉄の組織力。見事です。
まあ、こんなものでしょう。
第2弾はやりません。
これまで通り安い席も行くし、配信も聴くし、そしてたまに高い会も行く。
そして若手有望株も、ベテランも聴いていく。
それだけのこと。

投稿日:
カテゴリー: 日記

作成者: でっち定吉

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