昨日は休んだが、本当は一つ会に行っててネタはあったのだ。
でも、「SNS禁止」だって。そんな会、噂には聞いてたが本当にあるんだね。
まあ、これはいずれどこかで、書いてはいけない内容そのものには触れずにネタにすると思う。
水曜日は、歌舞伎座に行こう。
一部が牡丹灯籠で、二部の最初がらくだ。ともに落語関係。
第一部も第二部も二つに分かれていて、幕見だとそれぞれ別個。
悩んだが、牡丹灯籠の前半にする。
落語でよく掛かる「お札はがし」は多分前半だろうと思って。
ま、違ってたらそれはそれ。
そういえば、11月にまた忠臣蔵やるらしい。今後こそ七段目観ないと。
歌舞伎の幕見は、オンラインでチケット買って、歌舞伎座4階入口でチケットを見せるだけ。あっという間に入場可。
コロナ前はここだって、自由席のチケット買うためにしばらく並んで、現金で買っていたものだ。
落語の寄席よりずっと進んでいる。まあ、世間水準からしたら普通だけど。
今回は日本人のほうが多いな。
観終わって、三越の9階で書いてます。落語と同様、終わって1時間でアップ。
実にエキサイティングでした。
芝居ならではの興奮であるが、その根底にはしっかりと落語がある。
落語好きであることがちょっと誇らしくなったりもして。
まあ、落語は歌舞伎からずいぶんいろいろもらってきているのだ。多少返してもバチは当たるまい。
牡丹灯籠は、三遊亭圓朝作。
台本は、大西信行氏が1974年に書いたもの。歌舞伎化自体は明治のうちに実現している。
配役はこう。
| 伴蔵 | 坂東 巳之助 |
| お峰 | 尾上 右近 |
| お国 | 坂東 新悟 |
| 宮野辺源次郎 | 中村 橋之助 |
| 萩原新三郎 | 市川 染五郎 |
| お露 | 尾上 辰之助 |
| 乳母お米 | 尾上 緑 |
| 仲働お六 | 尾上 菊三呂 |
| 医師山本志丈 | 澤村 精四郎 |
| 女中お竹/酌婦お梅 | 中村 玉太郎 |
| 酌婦お絹 | 澤村 宗之助 |
| 飯島平左衛門 | 河原崎 権十郎 |
| 三遊亭円朝/馬子久蔵 | 松本 幸四郎 |
酌婦ふたりと馬子以外は第一部ですでに出ている。
私は、この季節「お札はがし」を何度か聴いている程度。
先日喬太郎師が、牡丹灯籠の発端を掛けていた。お露の父、飯島平右衛門が平太郎自体の物語である。
これは歌舞伎に出てくるのかなと思ったが、出てこなかった。
そもそも落語の場合、一席の中に盛り上がりがちゃんとあるように切っているわけだが、芝居はそういう構成ではないのだった。
第一部は想像通りお札はがしのクライマックスで終わる。だが構成としては、最初にお露さんが出てきて、いろいろ間にエピソードが挟み込まれるのである。
舞台の一番前に薄いスクリーンを1枚被せてあって、スポットライトをぼんやり当てると、舞台がもやっと映る。
これは怖いし、実に劇的。
令和の今でも十分新しい。
冒頭幕が開くと、船が上手から動いてくる。おたいこ医者がお露さんと、乳母のお米を乗せてゆっくり動いてくる。
落語では、お米は別に「乳母」ではなかったと思うが。なるほど、乳母なら、単なるお付きとは萩原新三郎に対する執着もまた違う。
しばし愛しの萩原さまについて会話をし、船は花道に向かって動き出す。
そこに別の船がやってくる。お露の父の妾であるお国と、その情夫宮野辺源次郎。
ふたりよからぬ相談。
お米は殿さまに選ばれなかったほうらしい。
そして場面が替わり、幸四郎演じる三遊亭圓朝の舞台。
歌舞伎座の客に向かい、大勢お集まりいただきありがとうございます。今日は牡丹灯籠をと。
落語を語るわけだが、これによりストーリーを端折ることができるわけで、実に便利な構造である。
そして舞台中ほどにも薄幕が据えられ、ライトが当たると圓朝の後ろに絵が浮かび上がる。
実はこれが実際の舞台。
これはすごい。
「超入門!落語 THE MOVIE」とか、そしてそれを参考にしたらしいあかね噺にもこんな演出はあった。演者の語っている物語が後ろで再現されるという。
しかし、リアル舞台でこれをされた日には、結構度肝を抜かれたのであった。
後ろにライトが当たっている中、圓朝はすっぽんで下がっていく。
噺家の語りを再現した後ろの絵は、すでに亡くなったお露の冥福を日々祈っている新三郎。
ここに花道から幽霊のお露とお米がやってきて、ようやく後ろを向いた新三郎は動き出す。
噺家が舞台上に残していった絵が、リアルに動き出すのだ。
お露と新三郎は、お互い生きていることを喜び、さっそく別室へ。
お米は牡丹灯籠をさりげなく客に見せて下がる。
そこにやってきたのが狂言回しの伴蔵。
新三郎に使ってもらって、なんとか日々生きている人間だ。
新三郎が珍しくも女を連れ込んでいるので、覗いてやれ。
別室にライトが当たると、女はガイコツ。
残念ながら、4階からではよく見えなかったけど。まあ、ストーリー展開はわかる。
この間に、落語にも存在するのであろうが、私はまだ聴いたことのないサイドストーリーが挟まる。
お国と宮野辺が、お殿さまの飯島を亡き者にしてやろうとよからぬ相談。全部、帰ってきた飯島に立ち聞きされている。
このシーン、笑いも結構多いのであった。いったん間男を裏切るフリを見せるお国の見事な立ち回りであるとか。
しかしまあ、飯島のお殿さまを殺し、女中もついでに殺し、実に血なまぐさい。
2日分になりそうなので続きます。
単なるストーリー紹介に終わらないようにしたいものだ。